「あるスキャンダルの覚え書き」

最近、試写会が当たらないので映画を観る機会が少ない・・

しょうがないので、自腹で観にいくことに。

気になっていた
「スキャンダルの覚え書き」
大女優のジュディ・ディンチとケイト・ブランシェットが共演するということで
演技派２人なので、楽しみにしていました。

ストーリーは・・・
労働者階級の子供達が通う学校に勤める初老の女性教師バーバラは
新しく赴任してきた、美しい美術教師のシーバに興味を持つ。
彼女が生徒同士のケンカに困っている時に
助けることによって、急速に２人は接近していくことになる。
友情関係を感じていたバーバラだったが
シーバが、15歳の男子生徒と関係を持っているところを目撃してしまう・・・


教師と幼い男子生徒との関係という際どい内容よりも
女性同士の友情への執着の方にびっくりっ・・・

シーバを演じるケイト・ブランシェットは、本当に美しく
平凡な学校生活に華やぎと緊張感を与える人物というのがぴったりで
個人的には、あの顔に似合わず低音のハスキー・ボイスがいいなぁ～と。

バーバラを演じるジュディ・ディンチは
オールド・ミスと言われる女性教師の圧倒的な孤独感を
見事に表現！

人間って本当に弱い生き物で、自分の置かれた立場に満足することなどなく
どうしても隣の芝生は青く見えてしまうものなのだということ・・・

どんなに周りから幸せそうに見えても、
どんなに家族に囲まれていても、
孤独感を抱え込んでしまう生き物なのだと・・

そして、執着することの怖さ、恐ろしさを感じさせられる作品でした。