kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

臨時陶芸講習会

2006年08月20日 23時21分52秒 | 陶芸
普段通っている陶芸教室では、教えてもらえない技法を教えてもらえる
臨時講習会が開かれるということで、
堺市泉ケ丘まで、行ってきました!

場所は、少し前までクラフトパークでも講師をしていた先生が
持っている「喜楽歩」という陶芸教室&窯

泉北高速鉄道の「泉ケ丘」からバスで10分程走っただけなのに
緑の多い田園風景が広がる景色。
かなり田舎までやってきた気分です。
そんな所に、山小屋風の建物が見えてきました。

自家製の梅ジュースなどの飲み物を筆頭に
ランチなどもやっている喫茶室の奥に陶芸教室がありました。

今日は、作りたい形を石膏で型を取る技法を学びます。
そして、取った型に「泥ショウ」という
磁器や半磁器をドロドロに溶かしたものを流し込んで
作品を形成するのです。

こう書くと、とても簡単そうに思えますが・・・
これがなかなかどうして・・大変っ!!!

まずは、石膏で型を取る利点としては・・
・何個作っても同じ形が出来る
・手でロクロを引くよりも、かなり薄く仕上げることが出来る

しかし、反対に欠点としては
・全ての部分が同じ厚さにしか出来ない
・たくさん作れそうに思えるが、石膏が水分を吸ってくれるのを待つので
 意外と1つ作るのに時間がかかること。

以上の点を踏まえて、各々作りたい型を持ってくることになっていました。
コップを持ってきている人や、
風鈴を作りたいと土で形を作って来ている人など。

私は、かなり薄く仕上げることが出来るという利点を生かして
ランプシェードなどを作れるといいなぁ~と
φ300(直径30cm)の発泡スチロールで出来た球を持ってきました。
(磁器を電動ロクロで大きく作ろう、
 薄く作ろうとしても、ヒビ割れなどが入りやすくて難しいのです・・)

でも、この選択が後々大変なことに・・・

まず石膏で型を取るというのは・・
例えば「リンゴ」であれば、一番出っ張っている所を境に
上下2面で取る事が出来ます。
しかし、少しでも出っ張りがある形なんかだと
2面では難しく(型が抜けなくなる・・)
3面や4面などになることもあったり・・・

そして、私達は初心者なので、2面で取れる方が簡単で
石膏の技法も理解し易いということでしたが・・
結構みんな作りたいものの形は譲り難く、結局4面取りになっている人も・・

私は、球形なので、もちろん2面でOKなのですが・・
如何せん大きい・・・
先生にも、初心者でこんな大きな形を持ってくるとは!
とあきれられる始末・・

だって、せっかく作るんだったら大きいものが作りたいんだも~んっ。

写真のように、まずは上半分だけを石膏の型を取る為に
下側に土で土台を作って、丁度半分になる所に垂直にぐるっと
タタラ板(土で作ったもの)を一周させます。

大体3ヶ所ぐらいに、石膏をしっかりと合わせて止める為の
爪を取り付けます。

石膏が流れ出ないように、タタラ板に、塀をぐるっとまた1周。

水1.5リットルに、石膏を溶ける分量まで入れて
右周り100回、左周り100回かき混ぜます。

「ミルクスラリ」と呼ばれるまだまだドロドロの状態の時に
頂点から流しかけます。
タタラ板の塀の部分にしっかり溜まるまで掛けたら・・

今度は、石膏をもう少しかき回して
「マヨネーズスラリ」と呼ばれるどろっとして流れ落ちない程度の硬さに!

それを上から順番に乗せて、上からぽんぽんっと叩き落として
本体の発泡スチロールから、全ての面に3cm覆うようにします。

石膏は、最初はフワフワで白いので、
まるでホイップクリームを沢山塗ったケーキのように見えます。
おいしそ~。

小さい形の人は、水200~500ミリリットルで足りるので1回でOK!
私は、とにかく大きいので、
この作業を3回も繰り返さなくてはなりません・・

それも、石膏は途中から急に硬くなってくるので
洗面器の中で固まってしまって、使えなくなったり・・大変・・

全面覆いつくしたら、石膏がある程度固まるまで少し待ちます。
その間に、石膏は熱を持つので、
ホイップケーキから湯気が立つほどっ!

そして、片面の石膏に覆われた部分は決して外さず
反対向けにして、もう一面も同じようにして石膏で覆います。

そして、全面を石膏で覆い尽くして、固まるまで少し時間を置いたら
型から、本体をはずします。

本当にぱかっと割れて、発泡スチロールも綺麗に壊れずに
取り出すことも出来ましたっ。

わ~いっ出来た~♪

かなりしっかり綺麗に型は取れていて
発泡スチロールの粒粒の部分も分かる程!

しかし、朝の10時開始で最初は15時半には終わるはずだったけれど
みんなの形を見た途端に、
(今日は17時までかかるな・・)という印象だったのですが

それでも無理で、結局片付けまで終わったのは
なんと・・・20時!

10時間いたことに・・・途中疲れてきて投げ出しそうになるほど・・

みなさん、本当にお疲れ様でした~。

「泥ショウ」を流し込んで、実際に作品を作るのは
また後日、講習会を設定してもらうことになりました。