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痛快!ローマ学

2011年08月14日 | 
大学時代もよく読んだ塩野七生さんの著書(イタリア語・イタリア文化専攻だったので)。

イタリアってファッションや食や音楽や絵画などなど、いろーんな文化で盛りだくさんですが、歴史好きの私はもっぱら「ローマ帝国」と「ルネサンス」にはまっておりました。

彼女の著作は片っ端から読んだなー。

塩野氏の語り口はなんと言うか、切れ味するどく、至極現実的で、説得力があり、クール。

しかも歴史上の人物は単なる「英雄」として書かれておらず、現代の私たちと同じ人間くささが感じられるし、時にはその人物に対する愛情までも感じられます。

読んでいると、例えばシーザーやチェーザレ・ボルジアだと「いい男だわ。会ってみたい」と思ってしまうし、マキャベリに対しては「絶対恋愛感情は抱かないけど、一緒に仕事してみたい」とふと思うのです。

高校の世界史の授業でいつも感じていた「教科書に載っている人。すごく昔にいたんだけど、実在していた実感はわかない人」という観念が払拭されます。

「痛快!ローマ学」(集英社 1700円 A4判)は、社会人になってから読んだ本。


棚から出すのはかれこれ5、6年ぶり。

さて、ローマ帝国って、1000年も続いたんですよ。それも、今から2000年も前の時代に。

広大な領土、さまざまな人種と文化が混在・・・ふつう、1000年も続く!?

平和な江戸時代でも300年くらいよ。

現代日本に、ローマの知恵を生かすことができないか?何かのヒントになるのではないか?という提言でもあるようです。


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