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まとめ(10)~ヨーガ・スートラ6

2012年06月12日 | 
Memo 10
《ヨーガ・スートラ第3章 超自然力》

 (1)心の集中(ダーラーナ)
    思考を特定の1点に集中・安定させること。

 (2)静慮(禅定、ディヤーナ)
    一つの対象をじっと思い続けること。瞑想。

 (3)三昧(サマディー)
    ヨーガの終局の状態。
    心の能動的な活動や作用は止滅し、動揺がなくなり、空に帰したようになる。
             ↓
    純粋精神(プルシャ)が「観照者(見るもの)」としてそれ自体のうちに安住する(解脱)。
    ここでは、純粋精神が完全な状態を回復する(独存)。
    ※佐保田鶴治先生によると、三昧とは「思考を脱し直観の領域に入ること」とされる。


  ヨーガの8実修法のうち、はじめの5つは「行為のヨーガ」に属し、
  後の3つ(上記の1~3)は「王ヨーガ/ラージャ・ヨーガ」を構成している。

  ※ハタ・ヨーガは精神統一実現のための種々の外的手段を総括した名称。
   「ハタ」は「力づく緊張」の意味であり、
   後代になってから「ハ=太陽」「タ=月」、吸気・呼気という意味付けがされた。


  上記(1)~(3)を実行すると、知慧が光り輝き、超自然的能力が得られる。
  ・過去や未来を知る  ・他人の心を知る  ・死期を知る  ・宇宙を知る
  など約30の能力が挙げられている。
  
  また、美しさ、しとやかさ、力、ダイヤモンドの強靱性などが備わり、身体が完成する。
  立派な人格者は見事な身体性を持つとされる。



☆春秋社 中村元選集第24巻「ヨーガとサーンキヤの思想」より

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