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まとめ(11)~ヨーガ・スートラ7

2012年06月13日 | 
独存の観念はわかりにくいように思いますが、一応、概要だけまとめます。

Memo 11


《「ヨーガ・スートラ」第4章 独存》
 独存

  1.超自然力についての補足
    超自然力は生まれつきによっても生ずるし、薬草、呪文、苦行、三昧によっても生ずる。


  2.ヨーガ行者は万能の創造者とみなされる。
    ヨーガ行者が集中して思念すると、思念したものが実体化する。


  3.業(カルマ)には4種類ある。
    黒い業=悪人の業
    白くてまた黒い業=外面的な手段(他人を苦しめるなど)によって達成される業
    白い業=苦行や学習、瞑想を実行する人に属する業
    白くも黒くもない業=煩悩を滅ぼし、最後の身体を保っている修行者たちに属する業


  4.心と対象とは、別々の道に従って動いている。


  5.心の主である純粋精神(プルシャ)は決して変化しないので、
    心のもろもろのはたらきは常に純粋精神に知られている。


  6.他人の我と自分の我の区別を観る者にとっては、自己の存在についての妄想は消滅する。
    そのとき心は、自己の我と他人の我との弁別知に傾き、独存に向かう。


  7.ヨーガ学派における解脱は、個人存在の破壊である。
    ヨーガとは意識の作用を抑制することである。



☆春秋社 中村元選集第24巻「ヨーガとサーンキヤの思想」より


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