独存の観念はわかりにくいように思いますが、一応、概要だけまとめます。
Memo 11
《「ヨーガ・スートラ」第4章 独存》
独存
1.超自然力についての補足
超自然力は生まれつきによっても生ずるし、薬草、呪文、苦行、三昧によっても生ずる。
2.ヨーガ行者は万能の創造者とみなされる。
ヨーガ行者が集中して思念すると、思念したものが実体化する。
3.業(カルマ)には4種類ある。
黒い業=悪人の業
白くてまた黒い業=外面的な手段(他人を苦しめるなど)によって達成される業
白い業=苦行や学習、瞑想を実行する人に属する業
白くも黒くもない業=煩悩を滅ぼし、最後の身体を保っている修行者たちに属する業
4.心と対象とは、別々の道に従って動いている。
5.心の主である純粋精神(プルシャ)は決して変化しないので、
心のもろもろのはたらきは常に純粋精神に知られている。
6.他人の我と自分の我の区別を観る者にとっては、自己の存在についての妄想は消滅する。
そのとき心は、自己の我と他人の我との弁別知に傾き、独存に向かう。
7.ヨーガ学派における解脱は、個人存在の破壊である。
ヨーガとは意識の作用を抑制することである。
☆春秋社 中村元選集第24巻「ヨーガとサーンキヤの思想」より
Memo 11
《「ヨーガ・スートラ」第4章 独存》
独存
1.超自然力についての補足
超自然力は生まれつきによっても生ずるし、薬草、呪文、苦行、三昧によっても生ずる。
2.ヨーガ行者は万能の創造者とみなされる。
ヨーガ行者が集中して思念すると、思念したものが実体化する。
3.業(カルマ)には4種類ある。
黒い業=悪人の業
白くてまた黒い業=外面的な手段(他人を苦しめるなど)によって達成される業
白い業=苦行や学習、瞑想を実行する人に属する業
白くも黒くもない業=煩悩を滅ぼし、最後の身体を保っている修行者たちに属する業
4.心と対象とは、別々の道に従って動いている。
5.心の主である純粋精神(プルシャ)は決して変化しないので、
心のもろもろのはたらきは常に純粋精神に知られている。
6.他人の我と自分の我の区別を観る者にとっては、自己の存在についての妄想は消滅する。
そのとき心は、自己の我と他人の我との弁別知に傾き、独存に向かう。
7.ヨーガ学派における解脱は、個人存在の破壊である。
ヨーガとは意識の作用を抑制することである。
☆春秋社 中村元選集第24巻「ヨーガとサーンキヤの思想」より