海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

シアプレート

2007年09月07日 19時10分09秒 | 木材
大工さんが、集成材を作れるとしたら?

大きなスパンが欲しい時に大工さんは、どうするか?

でっかい車庫の注文が入ったら?

今までの大工さんはだったら、あきらめていました。

そうなんです。どうしても、大断面を大工さんは、作れないのです。

できるようにしたい!!そんな願いを日向市は考えてくれているのです。

しばらく、ブログをお休みしたのは、この実験のためです。

この技術があれば、差造りが完全復活できるのです。密かに考えていました。

差造りとは、鴨居と梁が一体になった作りで大きな材しかできなかったのです。長手と幅が取れて高さが取れない梁を重ねてプレートを入れるだけで大断面になるという工法です。

全国の大工さんが驚くような技術ではないかもしれませんが、こんな地味な技術がこれからの大工さんの未来に掛かっていると信じています。

簡単に説明しましょう。

シアプレートの技術は、最新の技術、画期的な技術ではありません。結構、さまざまなところで試されていた技術です。

しかし、大工さんの持っている道具で大断面でロングスパンを作れるとしたらとても画期的なことです。

二つの材をボルトで重ね合わせて接合しても荷重をかけるとお互いの材がずれてしまい、ボルトにせん断力が働き、二つ合わせて大断面を作った意味がない(力がでない)のです。そこで材と材の間にプレートを差し込んで二つの材が荷重に対して同じ動きをするようにします。このプレートにせん断力が働き力を分散させることによって二つの小さな材が合わさってひとつの材と同じような力を発揮します。

多少の施工の難しさはありますが、大工さんの技術として取り入れる価値は十分にあります。


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