以前回答した「間伐材のメリット」が、昨日、別の方から「評価」を受けました。どんな内容だったか?忘れていましたが・・・。
質問
間伐材で家(家の全てではない)を造るとして、どんなメリットがありますか?
閲覧数: 1,519
私の回答
間伐材を使用してメリットがあるのか?
難しい質問です。間伐材には、実際に定義がないからです。どんな材齢・大きさのものでも皆伐でなくて間伐で伐採されれば、間伐材になってしまいます。自治体によっては、勝手に定義をつけて間伐材と称しているところさえあります。
ちなみに、間伐の対義語の「皆伐」とは、全部伐ってしまう事です。
しかし、「間伐材を使用してください」となぜ、多くの方が言うのでしょう。
これは、消費者にメリットが生じることではなく、我が国の林業の適正な育林事業で欠かせない間伐を推進するためと間伐で生じる木材が、不当に安く売り買いされている現状を何とかする目的でこの話が次第にクローズアップされたのだと思います。
問題は、製材され製品となったものが、間伐材である誰も分からない点にあります。どんな証明書を付けてもその木材が皆伐なのか間伐なのか分からないのです。
今までの林業行政には、消費者の目線が全くありませんでした。質問された方が、「どんなメリットがあるんだ?」と言われても明確に質問者が恩恵を受ける事柄は、誰も答えられないのではないでしょうか。
強いて上げるならば、我が国の森林資源を通して国土保全に寄与することができます。
CO2の固定化をすることによって地球温暖化防止に役に立ちます。
我が国の林業の発展につながります。
みたいなものでしょうか?まるで雲を掴むようなメリットです。
間伐材を使うことによって外国産材の消費のシェアが落ちます。このことは輸入材で問題となる不法伐採の量を減らすことになるということにもなります。また、なるべく近くの材を使うことによってエネルギーのコストを抑えることができますし、地元の経済にも寄与することができます。直接的な、メリットは少ないと思います。
「間伐材は安い」という幻想があります。確かに安いのかもしれませんが、前述したように安く売り買いされている材を少しでも高くしようという思惑がありますから、あまり安いという感覚は、ないかもしれません。間伐は、手間のかかる作業です。補助金が出れば、間伐するというところもありますので、あまり、期待はできません。補助金も皆さんの税金からですので、回りまわると意味がないのです。
ただこれだけは言えます。
資源を持たない日本は森林資源だけは、豊富にあります。この資源を大切に使うこと(間伐材の有効利用)が、未来の日本の数少ない有効なポテンシャルです。間伐材というキーワードからこの答えを導き出すことが、大切なのかもしれません。2008/8/24
回答は、ここまで。
この知恵袋のポイントは、「閲覧数: 1,519 」にあると思います。
多くの人が、間伐材って?言う疑問を持っていると言うことです。それに無料で答えることができる「知恵袋」には、重要な意味があるとのです。2008年に答えたことが、いまも見続けられていることは、大変ありがたいですね。
林業行政は、パンフレットを作って終わりにしないでもっと意義あることに使って欲しいと思います。
質問
間伐材で家(家の全てではない)を造るとして、どんなメリットがありますか?
閲覧数: 1,519
私の回答
間伐材を使用してメリットがあるのか?
難しい質問です。間伐材には、実際に定義がないからです。どんな材齢・大きさのものでも皆伐でなくて間伐で伐採されれば、間伐材になってしまいます。自治体によっては、勝手に定義をつけて間伐材と称しているところさえあります。
ちなみに、間伐の対義語の「皆伐」とは、全部伐ってしまう事です。
しかし、「間伐材を使用してください」となぜ、多くの方が言うのでしょう。
これは、消費者にメリットが生じることではなく、我が国の林業の適正な育林事業で欠かせない間伐を推進するためと間伐で生じる木材が、不当に安く売り買いされている現状を何とかする目的でこの話が次第にクローズアップされたのだと思います。
問題は、製材され製品となったものが、間伐材である誰も分からない点にあります。どんな証明書を付けてもその木材が皆伐なのか間伐なのか分からないのです。
今までの林業行政には、消費者の目線が全くありませんでした。質問された方が、「どんなメリットがあるんだ?」と言われても明確に質問者が恩恵を受ける事柄は、誰も答えられないのではないでしょうか。
強いて上げるならば、我が国の森林資源を通して国土保全に寄与することができます。
CO2の固定化をすることによって地球温暖化防止に役に立ちます。
我が国の林業の発展につながります。
みたいなものでしょうか?まるで雲を掴むようなメリットです。
間伐材を使うことによって外国産材の消費のシェアが落ちます。このことは輸入材で問題となる不法伐採の量を減らすことになるということにもなります。また、なるべく近くの材を使うことによってエネルギーのコストを抑えることができますし、地元の経済にも寄与することができます。直接的な、メリットは少ないと思います。
「間伐材は安い」という幻想があります。確かに安いのかもしれませんが、前述したように安く売り買いされている材を少しでも高くしようという思惑がありますから、あまり安いという感覚は、ないかもしれません。間伐は、手間のかかる作業です。補助金が出れば、間伐するというところもありますので、あまり、期待はできません。補助金も皆さんの税金からですので、回りまわると意味がないのです。
ただこれだけは言えます。
資源を持たない日本は森林資源だけは、豊富にあります。この資源を大切に使うこと(間伐材の有効利用)が、未来の日本の数少ない有効なポテンシャルです。間伐材というキーワードからこの答えを導き出すことが、大切なのかもしれません。2008/8/24
回答は、ここまで。
この知恵袋のポイントは、「閲覧数: 1,519 」にあると思います。
多くの人が、間伐材って?言う疑問を持っていると言うことです。それに無料で答えることができる「知恵袋」には、重要な意味があるとのです。2008年に答えたことが、いまも見続けられていることは、大変ありがたいですね。
林業行政は、パンフレットを作って終わりにしないでもっと意義あることに使って欲しいと思います。