海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

宮崎の杉をどうやって売るか!

2011年09月05日 08時10分09秒 | ビジネス
木材が売れないと木材業界が悩んでいた。

そこで、こうゆう売り方は?と私なりにいくつか提案した。

ただ、宮崎の材は、少し、ハンディーを克服しなければならない。

東京へ行ったときに色々、情報を集めるとあまり、良い売り方をされていなかったようだ。

当時の木材業界では、当たり前の習慣が、足を引っ張っている。

もう昔の話だ。と片付けられる問題ではない。

住宅の品確法ができたきっかけは、秋田の住専の問題だ。ひどい建物を平気で売っていた。

その時のテレビの画面に宮崎の杉を示す刷り板が見えたそうだ。宮崎の業界の人は、笑っていたが・・・。

笑いごとではない。と思ったが、あまり気にしていないらしい。


宮崎の特産物は、2番手が多い。一流になれない。「知名度がないからだ」と平気で口にする。

日向灘で取れたふぐは、そのまま、下関へ。

宮崎牛の子は、松坂へ

お茶なんて、東京のアメ横に行くと「静岡茶と同じくらい美味しいよ」と言いながら、こちの方が安いからと宮崎茶を勧められた。

たぶん、宮崎の人は、ブランドを作る方法を知らないんだ。と思うようになった。

ブランドは、看板で「誇りに思ったり、傷をつけたりしたら、大変だ」と認識しなければならない。そのために、いかなる努力も工夫もしなければ、ならないのだ。

知名度が勝手に上げるわけはない。

知名度も努力があってこそ、ブランドとしての力になる。

ブランドを作ることが目的ではない。しかし、ブランドを作る努力をしなければ、いつまで経っても、二番煎じに甘んじなければならない。

お茶の話をもうひとつ。某有名飲料メーカーは、宮崎のお茶を大量に買い付けている。安く、大量に質が良いのだから、当たり前、かもしれない。しかし、その裏には、国産の茶葉でなければ、売れないと言う事情があるのだ。

宮崎の人は、売れさえすれば、良いと考える人が多い。

自分で売ることをあまり、良しとしない。本当は、自社生産、自社販売が商売の原則だが、多くの生産者は、販売を他の人に預ける。これは、やはりノウハウが、欠如しているからだろう。他人を頼るとどうしても、その分の儲けを支払わなければならない。

ブランド化すれば、価格も自社で決められる。ブランド化するコストは、掛かるが、ブランド化することによって、得られる誇りは、何物にも代えがたいものだ。

◎◎は、どうしても他の県に負けると決めつけていないか!もっと、工夫をしなければならない。この努力を怠っているのでは・・・。

秋田住専の問題がでてから、秋田は杉の生産量日本一を宮崎に譲った。これは、偶然ではない。

量だけなら日本一の称号も、軽いが、質も向上してきている。ありとあらゆる分野で杉の日本一を目指さなければ、ブランド化はできない。

ブランド化ができるには、まず、知ってもらう努力をすること、他のモノと違いをきちんと説明できること。

もし宮崎の杉を知りたいと言ってきたら、誇りを持って、今まで工夫してきたことを堂々と話すことができれば、それに越したことはない。