海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

原油価格の高騰

2007年04月14日 12時04分32秒 | 経済・社会
原油価格が高騰するとどうなるのか。

木材だけに限って話をしてみたい。

原油価格が上がるとロシアなどの原油輸出国プラス木材輸出国は、原油での利幅が大きいことに気づく。当然だろう。木材を幾ら輸出しても価格の面でどうしても利を得るためには、大量輸出しか方法がない。そうすれば、当然、輸送コストもかなり響く。そこでロシアは、利幅の低い木材の輸出に大幅な関税を掛け、ロシア国内の木材製材業のために使うと決めた。これから更に大幅な関税アップを考えている。資源として木材を扱うという宣言だろう。ロシアが示した結論だ。

今までロシアから木材を輸入していた国(中国、日本、ヨーロッパ、中東、インド)は、高くなったロシア材を買うことになる。しかし、量も減り価格も高くなれば、当然、別のルートを探すことになる。木材を大量に輸出している国は北米となり北米ルートに目をつける。国内の住宅バブルがはじけても木材の需要は海外にある。木材を大量に消費する住宅ではあるが、まったくゼロではない。むしろ、供給不足ぎみだろう。

市場原理で、品物は高く大量に買ってくれるところに流れる。しかもクレームが少なく、代金がきちんと安心して支払っていただけるお客様が一番いい。

日本は、今まで木材の輸入大国としてかなり、わがままを言っていたのだろう。とたんに市場から外国産材が入らなくなった。慌てたのは、日本の外国産材を扱っている問屋、商社だ。売ろうにも品物がないのだ。そこで、国産材に目が行く。原油の価格の高騰が、現在の国産材の価格の高騰の原因だったという結論だ。

では、日本は何をしなければならないかを考えなければならない。木材は価格が安いものだと言う先入観を払拭し、貴重な資源であるという根本的発想の転換ををしなければ、国際競争で生き抜くことはできなくなる。

日本の森林資源が、国際競争の重要な位置を占める可能性が出てくるのだ。原油産出国が石油資源をを背景に国際舞台での発言力を持っているのと同じくらいに森林資源もその価値が見直されてくる。日本に山が投機の対象にならないように今からシステムを作るべきだ。あまりにも管理体制が不備である。
コメント
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