日々、土器実測(仮)

発掘された遺物の図化作業メインのお仕事ブログのはずが、日々の徒然・スピ話ばっかりになっちゃってる日記。

我がまま

2011年02月17日 | Weblog
我が家の遠い親戚に、神がかりみたいになって拝み屋さんをやっていた人がいました。
小さい頃、祖母に連れられてそこへ行く事がありましたが、その人は既におばあさんでした。
我が家は、見えない存在や不思議な事に関しては否定しない家庭でしたので、ちょくちょくではありませんでしたが、何か大事な決断に迷うとここに出かけてお伺いを立てていたようです。
祖父母や家族が尋ねた事については充分参考になり信用していたと思いますが、どうも私の事に関しては「?」と云う感じでした。
仕事を始めるようになってからでしたが、母が聞きに行った事もあったし、私が聞いて来て欲しいと母に頼んだ事もありましたが何時も明確な答えがなく、毎回必ず云われる究極の答えが、「この人は我がままだから」でした。
何を聞いても答えはこれ一言、「我がままだから」。
我がままだから上手く行かない、我がままだから辛抱出来ない、我がままだから我がままだから我がままだから…、これのエンドレスです。
私は我がままではないとは申しませんが、この答えってどうなんでしょう。
私が聞いた事に、本当に我がまま以外に何の理由もなかったのだろうか。
この云われようで、自分が辛いと感じるのは我がままだから、哀しいと思うのも我がままだから、我がままではない私以外の人は辛くもないし哀しくもない、だからどんな事があって我慢しなくていけないのだと、ずっと思っていました。
私が周囲からどれ程我がままと思われているか、その辺はよく分かりませんが、拝み屋さんに云われ続けた事で、悪い事の原因の全ては自分の我がままだと云う思いが染みついてしまったのは否めません。

良い状態の時に云われる事より、よくない時に云われる事の方が、心に深く突き刺さって簡単に取り去る事が出来ません。
それが事実で自覚している事であれば、これでもかと再認識させられる事になるし、云う方の一方的な感覚であっても、自分はそう云う人間なんだと思い込まされてしまいます。
どちらにしても当事者にとって辛い事に変わりない……。

私は我がままだと云うのは、この拝み屋さんに云われるまでもなく、自分でもよ~~く分かっていましたが、起きる全ての原因が私の我がままと云う事には納得行きませんでした。
この拝み屋さんが繋がっていた「神様」と云うのは、一体どのレベルの「神様」だったのかなと思ってしまう訳で。
いわゆる見えない存在にもレベルが存在するらしいですし、何かと繋がれていると思って浮き立っても、実は悪戯されているだけと云う事もあるらしく……。
必ず聞いた事に明確な答えがあるとは思いませんし、ヒントとして与えられた事の中から自分で見つけて行く事が最善であればそう云う風になって行くとは思いますが、拝み屋さんの我がまま連発みたいになると、ちょっと眉に唾に思えて来ます。
だからどうと云う事がなく、単に我がままだからそれを直さない限りどうにもならない、それ以外に策はなし、とキッパリ云われている訳です。
100%我がままが原因だとしても、少しでもそうではなくなる方法、よくなる事へのアドバイスがない、出来ないなんてね……。
まあ我がままな私の考える事ですので、これも我がままで自分勝手な云い分と云う事になるのでしょうけれど。
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