国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

除染は無用の長物か

2011-12-16 09:43:00 | 社会、マスゴミ、教育


(8歳の子供からセシウムが検出された。戻る気は無い。)

12月6日付「ザ・ニューヨーク・タイムズ」は、
「フクシマ」の除染作業は日本最大最悪の「無用な長物=ホワイト・エレファント」的“有り難迷惑な公共事業”となりかねぬ、と長尺の記事を掲載し、
「賠償金支払いを回避する為に、政府は除染に固執しているのだ」と多くの避難民は慨嘆している、と報じました(田中康夫)


11/12/15 ホワイト・エレファント=無用な長物◆日刊ゲンダイ

地方の過疎化が問題になっている今だが、フクイチ付近の住民の集団移住に付いて語られることは少ない。
住民にとって祖先の土地を捨てるという決断はそう簡単にできるものではない。

しかし住んでいる場所に未来が無いとすれば一つのオプションだろう。
多くの日本人が夢を追いかけて塗炭の苦しみのすえに新天地を開発してきた。
北海道、満洲、ブラジル、ハワイ、サイパン。

政府が原発事故被災者の移住を支援する考えがあってもいい。
若い人の中には除染されても戻りたくないという人もいる。

原発事故以来「メルトダウンではない」「放射性物質は飛来しない」「直ちに健康に被害はない」
等の虚言を繰り返した政府とあの官房長官。
国民は政府やメディアを信用しなくなった。
失ったものは大きいぞ。

しかし相も変わらず日本のマスメディアは大本営発表の無批判な垂れ流し。
発信するものもジャーナリズム魂もないようだ。

以下はニューヨーク・タイムズの一面記事だ。
これを紹介した日本の新聞社は僅か三社だった。

Japan Split on Hope for Vast Radiation Cleanup

9万人が避難しゴーストタウン化した双葉町。
放棄された家々の荒廃が進む。
彼らの帰還のための除染計画に勝算はあるのか。
政府はいつも通り危険を過小評価。
ドーム球場33個分の汚染土壌の受け入れ先もない。
専門家の検査では除染効果には疑問。
大体事故も完全に収束していない。
チェルノブイリでは除染はされず30万人が移住した。
低濃度汚染の身体への影響は分かっていない。
国際基準の1ミリシーベルト以下に下がるか。
子供たちを表で遊ばせられない土地に未来はあるのか。