国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

異論紹介

2011-06-27 01:00:00 | 備忘録
原発を核抑止力という安全保障の観点から必要と見る佐藤優。
こういう言論が日の目を見るというのは我々の世代からするとちょっとした奇跡かもしれない。
賛成と言うわけではないがタブーは少ないほうが健全だ。

一方、反原発の動きををロックフェラーの逆襲という文脈から読み取り「年間100ミリシーベルトは安全だ」と言い切る副島隆。
石油を支配し戦争で儲ける勢力による反原発の動き。。
グリーンピースが財政的にロックフェラーに大きく頼っているという記事は本ブログでも紹介したことがある。

原発はロスチャイルドの利権、とはよく言われることだし(こちらは勿論BP、シェル等石油・ガスも押さえている)。
スリー・マイルの原発事故は石油・戦争推進勢力のヤラセだと言ってる人もいる。
みんなの党が脱原発を政策の中心に据えたのも関係があるのか。

陰謀論だな。
いいんじゃないかな。
いろいろ勘繰って推測することは思考の幅を広げる。
但し、それに囚われると逆に幅が狭くなる。
その辺のさじ加減が大事だ。

そして、何と何と、副島先生!
日本の嫌われ者ナンバー・ワン、福島県アドバイザーの山下俊一教授を熱烈支持している。

議論の内容はともかく、雄々しい言論人だ。
人に嫌われるのを厭わない変人ですな(笑)。
言論に覚悟という重みがあるということだ。

そこから何を掴むか、そして何を捨てるかは各人のリテラシーの問題だ。
日本の核兵器保有には反対だし、100ミリシーベルト安全説をそのまま信じる気には到底なれない。
安全説は自説に拘るあまりの暴論かもしれない。
でも言論の多様性はありがたい。
怖いのは大手メディアの大本営発表体質が事実を隠蔽し世論を誘導するだ。



佐藤優



日本に54基もの原発が存在することには、表と裏の理由があります。
表の理由は、原子力発電はクリーンに、そして安価に大量の電力を作り出せること。
裏のそれは核による抑止力を維持する必要性です。
日本が原発を持っているということは、核兵器を作りうる潜在能力を維持しているということにほかなりません。

IAEA(国際原子力機関)はしょっちゅう日本に対する査察を行っていますが、それは日本が核兵器を作ろうと思ったら3カ月でできると考えているからなのです。
安全保障の専門家の間では、これは常識です。

時代が帝国主義化している今、善し悪しは別として、核兵器による抑止力を抜きにして安全保障は成り立たないでしょう。
米国ではスリーマイル島の事故で原発の開発がストップしましたが、一方で軍事面の核開発はやっています。

日本の場合、平和利用のためという大義名分なくして核開発をするわけにはいきません。
だからこそ日本は、福島第一原発がこういう事態に直面してなお、脱原発に踏み切れないのです。



副島隆彦



私は、このJ-CASTニュース も 偏向している団体だと思っています。
以下の記事の中で、 山下俊一教授(やましたしゅんいち。福島県の放射線健康リスクアドヴァイザー)への解任要求をした、と書かれている
 「 FoE Japanやグリーンピース・ジャパンなどの環境NGO 」というアメリカの息のかかった、おかしな 日本国民扇動(せんどう)のための、団体のひとつだということだ。 
ついに お前たちの正体を顕(あら)わしたな、と私は考えます。 
これらの 環境NGO(エヌ・ジー・オウ 非営利、非政府の公共利害の追求団体)が、実は、アメリカの巨大石油会社である、エクソン・モービルからの資金援助で動いて、
たとえば、日本の捕鯨活動(調査捕鯨というやや品のないやり方での捕鯨)への激しい実力行動などで知られる。

まず、この J-CASTの記事の書き方の中で、山下教授の5月3日の二本松市での発言からの 引用で、
「100ミリシーベルトで、5人くらいがんのリスクが上がることが、長年の調査結果で分かっている・・・」と書いている。

しかし、この「100ミリシーベルト」が、24時間×365日=8760 という、一時間当たり(パー・アワー)の 放射線量の、大雑把で、実にいい加減な、バカげた、
8760倍という単純積算による 一年間の年間被曝総量であることを書いていない。 

少なくとも、「年間総量(パー・イヤー per year )の100ミリシーベルト」のごく微量(びりょう)であることを、常に書かなければならない。 
原発の現場の作業員たちの積算計による 放射線総量の250ミリシーベルトなどとは、比較にならないぐらいの 超微量(ちょうびりょう)である。 
この厳格な事実の、国民的な議論を抜きにして、現在の、「放射能こわい、こわい」派の 扇動言論のすべて が行われている。

そのうえで、「100ミリシーベルトで5人くらいのがんのリスク」というのは、「一万人で5人」のがんが、5年後、10年後に、
その放射線事故による放射線の影響で生じる 確率論的なリスクが、「200ミリシーベルト年間総量(こっちは厳格な積算での)」で 出現する、
という 放射線医学上の 放射線医学者たちによる、世界的に認められている(当然、日本の放射線医学者たちの圧倒的に認めている)
科学的な事実(サイエンティフィック・ファクト scientific fact )である。

10000人(一万人)で5人ということは、1000人で0.5人だから、2000人に1人ということだ。
しかもこれは、200ミリシーベルト年間総量の放射線被ばくの場合の症例だ。 
がん患者の発病は、若い人も含まれるが、ほとんどのがん患者は、老人だから、2000人にひとりが、5年後、10年後に出る、という事実を、
私たち 日本国民が、「どうやって、事故を起こした放射能のせいで、その老人ががんになったと証明できるのか」という健全な疑問を持つべきだ。

 放射能は、天然痘やこれらのような病原菌ではない。 
放射能(レイディオウ・アクテヴェイティ radio activity )あるいは放射性物質(レイディエイション、radiation )というのは、
最終的には熱量(ねつりょう、ジュールという単位で測定する)である。 
ばっ と 核爆発(=再臨界)の放射線の光を浴びたり、高熱の爆風を浴びれば、5から6シーベルトを瞬間で浴びたら、200日ぐらいで死亡する。 

しかし、それに対して、放射性物質のガス(気体状)や酸化物などの 微小の塵(ちり)のようなものをが降って、
それが、地上に1000ミリシーベルト(=1シーベルト)の単純積算の年間総量ぐらいのちっぽけな量を浴びても、人間は、赤ちゃんを含めて、元気のままだ。全く問題はない。
呼吸や、食物で、体内に取り込んでも、すべて体外排出される。

ばっと核爆発の光を浴びたり熱風を浴びなければ、人間は、みな、微量の放射能などでは全く被害はない。
85歳まで元気で生きて行ける。遺伝子を壊されることと、小腸(消化器官の造血機能)を毀損しなければ、みな、大丈夫だ。 
爆風や光を核爆発で浴びなければ人間は、なんともない。

現に、爆心の5キロ圏の外の、広島、長崎の被爆者たちは、被爆者手帳を握りしめたまま85歳までみんな元気で生きている。

がん患者で、放射線治療を受けたことのある人なら、その周囲の人も含めて、すべて知っている事実がある。
それは、一回当たりの 照射される放射線は、なんと 2シーベルト毎時(パーアワー)である。
それを、2か月ぐらいで、合計60シーベルトぐらい浴びるのだ。それでがんの治療をしている。 

なぜ、 福島の現地で、10キロ圏でも、たったの 5から10マイクロシーベルト毎時(一時間当たり、パー・アワー 5~10μSv/hour )ぐらいの超微量に
バカげた、単純積算の、 冒頭で書いた、8760倍をかけて、それで、10×8760= 87.6ミリシーベルト年間総量(パー・イヤー) だ、と言って、
「高濃度(こうのうど)だ」と、騒ぐのか。

この「放射能こわい、こわい派の、低能の、集団ヒステリーを扇動する者たち」との、闘いを、私たち学問道場は、徹底的にやります。

頑強に学問的真実を掲げて、ひとりで誠実に闘い続ける山下俊一教授を、私たちは、強く強く応援します。
山下教授を守りぬこうとする福島県人たちとともに、私たちは、この 現下(げんか)の焦眉(しょうび)の、国論を二分する言論戦 を、闘い抜かなければならないと思います。