国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

反原発研究者という生き方

2011-06-17 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
なぜ警告を続けるのか~京大原子炉実験所・"異端"の研究者たち


NHKのチェルノブイリ・レポートといい、平常時には良質なドキュメンタリーを放送するテレビ。
毎日放送が、中越地震の「想定外」の揺れで東電柏崎刈羽原発が被害を受けた事態を受けて制作。
311以降の今見ると新鮮だ。

しかしマス・メディアは危機になると完全に大政翼賛会の大本営発表のみになるのはどうしてなのか。
戦況報道では負けていることをひた隠し。
ミッドウエイ敗北に匹敵するメルトダウンは3ヶ月近く禁句だった。

「欲しがりません勝つまでは」の計画停電。
現地東電スタッフ、自衛隊への「兵隊さんありがとう」。
メルトダウンとか放射能汚染などと言う輩は「非国民」。
一億総玉砕に突き進むのか。

現場の良心的な記者たちはどういう気持ちでいるのだろうか。

京大原子力研究所で「原発をできるだけ止める研究」をしている今中哲二と小出裕章。
国に楯突く不逞の輩は万年助教だ。
しかしそんな研究を細々ではあるが許容できる京大の度量には敬意を表していい。

この異端児たちが脚光を浴びるのは彼らが恐れ警告してきた大事故が起きるとき。
突如時代の寵児となった彼らの心中を察する。
複雑な思いだろう。

この50分のドキュメンタリーに原発問題の多くが凝縮されている。
過疎の村が原子力ムラの巨大資金で核のゴミ捨て場になる。
六ヶ所村の排水には規制値がない。

国の基準をクリアするためには1日当たり100万トンの水で薄めなければならない。
じゃあ規制は無しということで行きましょう。

今の政府が放射能、放射線量の基準値を上げることで対策としちゃってることの原形だ。
放射能は減らせないから、子供も20ミリ・シーベルトにしちゃおうか、というやつだ。
やり口は同じ。

年間5千億という税金がつぎ込まれる原発。
ここでも出てきたのは「特別会計」という二重帳簿。
うやむやなカネに群がる推進勢力。
これを廃止して兵糧を断てば原子力ムラはあっという間に解散だろうがそういう議論は聞かないなあ。

一方、今中や小出のグループには地位もカネもない。
熊取6人組(動画参照)も年を重ねるばかりで後継者がいない。

推進派がよく言う、原発無しで将来を語れるのかという議論。
原発を廃止すると今にも石器時代に逆戻りみたいな言い方は流石に少数になったが、
まだオヤジたちの間では健在の「現実」だ。

放射能汚染を目の当たりにし、核のゴミ処理に出口を見いだせない今、思考停止から抜け出す必要がある。
人類は補助エネルギーの大量消費という一本道を進んでいいのか。
人間生活を支える進歩が行き過ぎて、人間性が失われていないか。

生活が便利になり運動不足になった現代人が煌々と灯りのついたシムでランニング・マシンで走る。
そんな過剰な補助エネルギーに頼った生活が理想なのか。
理想だとしても持続可能なのか。

カロリーを思いっきり摂取してレスベラトロール(だっけ?)で帳消しにする。
夢の長寿薬だそうだ。
そんな食生活がしたいのか(ちょっと、したい)。
できたとしても持続可能とは到底思えない。

理性を取り戻し生き方を見直す時だ。

小出の話「1日4-5万キロカロリー有れば生活できるが、日本では既に12万キロカロリー使ってしまっている」。

今中「原発、核燃料リサイクル計画にには核武装能力保持の思惑が隠れている」。





大失言!【原発儲かる】原子力安全委員長 【最後は金】2005年班目


こちらは幸せな東大のマダラメさん。
別名デタラメ教授は典型的なイエスマンのようだ。
小出らと同年輩の団塊世代だが、この人は20年前に教授に昇進した。
インタビューを見る限り知性の欠片も感じられないハルキ君。
この学校はやはり大問題だな。
プロダクト・ライアビリティはどうなってる、欠陥商品だ。

委員会という「自称チェック機関」はあらゆる分野に亘り官僚の政策の「追認機関」になり下がっている。
ここでも堕落学者、堕落知識人を生み出すのはカネだ。
カネを握っている官僚は強力だ。
だが、手口は大分ばれてきたぞ。