国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

「So what's next? はっちゃんの深夜特急」は文庫本

2011-06-07 01:00:00 | 本、映画、イベント


So What's Next? はっちゃんの深夜特急 [文庫]

「文庫本あとがき」っていうのが何か格好いいなあ。
しかし本人も認める通り、この本にはベースとなる単行本は無い。
「誰にも頼まれないのに文を書く変わった人」のはっちゃん、
「自分の文庫本も一冊くらいほしかった」。
そういう人。

本作りが最近の道楽の一つ。
たくさん有るんだな、道楽。
正真正銘の道楽者だ。

100冊刷って30万円、と割り切っている。
一冊のコストが3000円で定価が700円。
赤字は覚悟だ、道楽ですからね。
買います、というと「いいよ」といつもくださる。
そういう人だ。

そして国会図書館に寄贈することで自分の足跡を残すんだそうだ。
私のようにボヤっとしている人間には無理だが、将来誰かはっちゃんのような変人(?)が
発掘するような気がする。
一般人の、しかし平均的でない日常。

ということで橋本正博さん5冊目の「So What?」シリーズ。
沢木耕太郎の本から取った副題は「深夜特急」。
やはりジャズは深夜だ。
オーディオファンにとっては深夜電力がもたらすサウンドは美味しいらしい。
喫煙し放題の治外法権であるご自慢のオーディオ・ルーム。

お気に入りの本のこと。
大型の巡洋艦模型制作のこと。

そして門外漢が読んでもいつも楽しいオーディオ三昧の話。
いつも登場するテラシマさんやハタノさんが段々と自分の友達のように思えてきた。

ジャズ・ライブハウス巡りのこと。
都内、横浜、新潟から何とストックホルムまで行ってしまった。

今回の読みどころは最終章。
はっちゃんの近代史観だ。
日本を愛する者として「本当のことを知りたい」と戦争関連の本を読み続けてきた人。
はっちゃんが明治からの日本を取り巻く情勢についてサマリーしてくれた。

知らなかったこともあり大変参考になった。
一読の価値あり。

骨太だが決して右翼じゃありません。
正真正銘の「親日家日本人」。

あ、それから当ブログのこともいろいろ紹介してくれてます。

はっちゃんとは商事会社の新入社員の頃からの縁だ。
ずっとご無沙汰していたがここ数年急接近中。
味のある人でこれからも楽しみ。


20代後半のはっちゃん。
カッコいいなあ。
同一人物?



そして同じ写真に写っていた国鉄フライヤーズ。
若かった、二人とも。



これが最近の二人(使用後)。





アマゾン、ブックコムで買えます。
赤坂のアルバトロスにも置いてありますよ。