台風15号が発生し、明日・明後日にかけて進路を東に取るかもという予報、もう今日にでも帰りたい気持ちですが、先日三男がクロスロードに乗って帰ったので迎えに来るまで帰れません。スピードの出ない、エンジン音の五月蠅い愚車で大阪へ帰るなどとんでもありません、そんなことをしたらまたこちらまで乗って来ないといけないという事態が起こるのです。明日には迎えに来ると思うのですが、来たら釣りをするつもりなのか、今でも風が強く、三角波が立っているのに、台風が近づく明日・明後日は釣りどころではないと思うのです。
出雲崎沖で引き返して1時間も経ってないのに港に帰るのは、あまりにも勿体ないと思い、大島の裏側を通って古座の方、九龍島やタイ島まで行ってみようと思ったのでした。
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大島の裏を抜けると、途端に風が吹き始め、波が荒くなってきます。でも出雲沖よりはかなりマシでした。串本という街は大島によって風や波から守られている街だということを体感した瞬間です。
九龍島に向かってまっすぐ船を走らせていくとタイ島の目がなかなか見えてきません。かなり陸の方に寄らないと目は見えないようです。最初は吉本新喜劇の寛平ちゃんの目のように三角で小さい穴から見え始めました。
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独りで操縦しながら写真を撮っていると、シャッターチャンスを逃してしまいます。どうしても一旦停めてから操縦席を離れるということになるのです。操縦席の前方はまっすぐ走っているようでも景色は微妙に左右し、ピントを合わせているうちに煙突や船の備品が画面に出入りしてしまうので、なかなか上手く撮れません。
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写真はタイ島の裏側のものですが、九龍島の陸寄りは浅く、洗岩が多いので素人では容易に近寄れません。九龍島とタイ島の間も岩が多く私には通ることが出来ません。島に近寄ることすら出来ないのですから、初心者は大変です。タイ島の西側は深いなぁと思ってゆっくり流していたら、急に目の前に暗礁が見え、ビックリしましたが無事に通過、満潮時で良かったと胸を撫ぜ降ろしましたが、干潮時なら白波が立って前方から気付いていたかも知れません。この辺りは海図にも載っていないのです。
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昔一度だけ古座の藤田渡船からタイ島に渡して貰って釣りをしたことがありましたが、尻尾の方で釣っていたような記憶があります。あまり何も解ってなかった頃だったと思うので、ここで釣ったと言う記憶はありません。
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ここまで来たら箱島も見ておきたいと思い、南の方へ向かいます。箱島は大箱と小箱に分かれています。
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大箱ではパラソルが二つ、3人上がっています。私が磯で釣りをしている立場なら、船が近寄ってきたら「何してんねやろ?」とか思うのでしょうね。大箱にも一回だけイシダイ狙いで上がった事がありますが、エサのウニや貝はすぐに無くなるので、以来イシダイ狙いの釣りは一度もしていません。
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この低い磯が小箱なのか、瀬島なのかどちらも上がった事が無いのでよく分かりません。
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船と岩の間に小さい岩が見えています。教習所では洗岩と習いました。岩の頭を水が洗っているから、海図では※の印で示されています。
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楽に船を着岸させるためには、潮が満ちているうちに帰らなければなりません。30分ほど九龍島辺りを見物し、元来た海を一路港へ、途中橋杭岩の沖にゴムボートを浮かべて釣りをしている人を見かけましたが、大きな船に乗るようになると、ゴムボートはちょっと怖いですね。
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