現役で仕事をしていた頃は家と職場の往復、職場と営業場所の往復と電車に乗っている時間が多かったので、頻繁に(麻生副総理では無いので「はんざつ」ではありません)本を読んでいる時間が有りました。現役を退いた昨今、時間が有り余ってもっと本が読めるのかと思っていましたが、何故かあまり読めてはいません。きっと本屋へ行くことが殆ど無くなってしまったからなのだと思うのですが、そういうことでは自分の知識を高めていくことなど出来ません。
増税されることがイヤやし、アベノミクスも気になるので、消費税や最近の経済について少し勉強してみました。もうかなり前に読んだので、その時は理解していても、今となってはここに書くほど覚えてはいません。とは言え、消費税が3%も上がることが良いことなのか、悪しきことなのか、それって知りたいじゃありませんか?テレビの討論などを見ていると、もう既に消費税が8%、10%の世の中が当たり前にした議論ばかり、消費税増税は絶対ダメ、他に道はあるという論者を何故呼ばないのか、何故増税有りきから始まるの?って気分になりませんか。
消費税率の引き上げ分は全て社会福祉に充てると言う国会の論議でしたが、どの税金をどの費用に充てるなどと言うような、そのような決まり事があるのでしょうか?仮にそんなことが有ったとしても、消費税を上げた分だけ大企業向けの法人税を引き下げることを決めようとしているのですから、じゃ今のままでも社会福祉に税金を使ったら良いじゃないですか!何のために法人税を下げる分だけ消費税を上げるのか、税金の収支は同じなのに・・・意図することは分かっているけど、私も日本国民の皆さんと同じように騙されていることを知らないでいようとするなら、惚けなければなりますまい。いやいや惚けているわけには参りません、何故そんなに格差を拡げなければならないのか、法人税引き下げの為が目的の消費税増税(政府は絶対にそのようなことを口にすることは無いでしょうが)には反対しなくてはなりません。西欧のように高福祉・高負担が本当の意図ならそれも視野に入れなくてはないますまい。
経済が好転している(私とすれば、そんなことはこれっぽちも感じてないのです)と自画自賛の総理大臣ですが、ここに来て改憲したいという思いはどうやら胸に秘めたままのようです。日本国を天皇中心の国家に取り戻したいし、戦争できる国へと舵を切りたいのですが、憲法9条を変えるために先ず憲法を変え易くする96条を変えると言いだしました。でもたちまち国民の総すかんを食らいました。でも法衣の下の鎧はちゃんと見えたまま、自民党がどんなことを考えているのか、よく知っておかねばなりません。
まぁ、読んだとしても落語の話など役に立ちそうにはありませんが、何故この本を買う気になったのでしょう。この本に登場する新作を語る落語家には、私が慣れている関西の落語家が居ないようで、そこからして親しめないのですが、日曜夕方6時前の『笑点』に出ている人が一人居ます。
この本の中に『佐藤栄作の正体』という落語が載っています。山口県の片田舎に造り酒屋の佐藤秀助という人がいまして(ここだけ落語口調)、明治22年に長男が生まれます。物凄く秀才だったようで、海軍に進みましたが歴史に名前を残すほどでは無く、明治29年に生まれた二男を信介と命名。親の秀助は元来佐藤家の人では無く岸姓だったので、次男に岸家を継がすことにしました。分かるでしょ、現総理大臣の祖父です。次男誕生から5年経った明治34年、三男坊が生まれますが、女の子もいますから7人目の子供でした。落語では7人目にもなると(継ぐのに)良いものも残っていないと揶揄されますが、せめて名前だけでも良いものをと付けた名前が栄作だったのです。落語ではその幼少時代からの生き様を総理大臣に登り詰めるまでの悪行に重ね合わせています。まぁ少しは歴史の勉強にはなったかな。
厚さ2cmぐらい、340ページもある本、3000円もしたんですよ。孔子から毛沢東まで網羅してあります。古代のことの方が内容が詳しく、近世の思想家は端折ってあります。
左の本は史料・資料に残っているものだけを取り上げて、その史・資料を原文で掲載の上で解説されています。右側の本は戦後史ですから、私が生まれる5年ほど前からの解説、対米追従か日本の自主独立路線かの対立で描かれています。前述の岸信介はCIAから資金援助を受けて(今の自由民主党を成立させた)いて、日米安保条約を締結した人物なので対米追従派だと思われがちですが、実は自主路線を模索していたとあります。そのDNAを受け継いだ孫である現総理大臣はどうなのか、一見アメリカ好きなように見えますが、アメリカからは危ない人物だという評価が下されているのがよく解るような気がします。
こちらは今夏読もうと思っている本、夏になると先の戦争を取り扱ったものを読むようにしていましたが、最近は夏でなくてもそういった傾向のものを読んでいるような・・・最近は小説を読まなくなった私です。これもきっと本屋に立ち寄ることがなくなったせいだと思っています。岩波書店は創立100周年だとか、権力に対して立ち向かうような本を何度となく出版していますが、迎合したようなものも出版していて、戦時中でも紙の支給を特別に受けています。でも言論の自由を守るという点では頑張った出版社だと思っています。
最近買った本は全て通販でなので、ブックカバーは全て同じMALZEN&JYNKUDOのものばかり。でもカバーを付けてくれるし、送料無料、こんなサービスが有難いのです。ただ栞を付けておいてくれたらもっと有難いのですが。
でもどの本にも売上カードが入ったまま、補充注文することなど無いのでしょうか、栞の無い時は代わりとして使うけど、結局最終的には無用のものになってしまうのでゴミになるだけなのです。