和深で見つけた大辺路の地図を大きな写真で再掲しました。この地図を見つけたのは偶然ですが、このような地図を見つけたお陰で串本西部の大辺路を探索することが出来ています。この地図は和深の誰かの善意で掲示されたのでしょうか、他の地区でこのような地図を見たことがありません。平見下の造船所横から入ってサンワの裏に出てきた道から東側、駅で言えば田並の方への大辺路はどうなっているのか、それを知りたいものです。未だこの地図で言えば安指川から田子を経て平見下までの区間が残っていますから、次に来た時は後1回分の探索経路が残っています。
新品のゴーラを見つけて昨日は記事を終えましたが、そこから登っていく道があり、その道を進むと42号線に交わります。写真は42号線から登って来た道を撮ったものです。
そして42号線に沿って暫く歩き、案内標を見つけました。よく見てないと分り難いです。逆光のせいもあって写真でも見つけ難いのですが、階段の途中の草の茂みに立っています。
たいした距離ではありませんでしたが、42号線から解放されるのは有難いものです。大阪のように頻繁に車が通るわけではありませんが、歩道も無く、そう広くも無い道を時速7~80kmで走る車が(私もそうなのですが)いるので歩くには怖いのです。まぁ42号線を車で走っていて、国道を歩いている人など滅多に見かけるものではありません。
案内標に導かれて大辺路に入ったものの和深の時のように住宅街だったのでがっかりです。地図にある安指平見大師堂と一里塚跡とお地蔵さんを探しながら歩きますが、何処かで道を間違ったようでした。
車が1台楽に通れるような道をずっと歩いていたら、もう安指漁港のテトラや安指川に架かる橋が見えてきてしまい、間違いに気付いたのです。この日は安指川までと決めていたので、ここは最終地点ですし、この地点を歩くのは地図通りです。
間違って歩いてきた紀勢線沿いの坂道を振り返ると人一人が通れるくらいの急な坂道があり、きっとそちらの道を歩いてくるのが正解だと思い直し、その道を逆行することにしました。
狭い坂道を登り切ると突き当たりで左右に道が別れ、右への道が良いだろうと勝手に考えて進むと、見晴らしが良くなりました。ここは安指平見と言う地名、平見という名が付く地名はこの辺りに多いですし、名前通り平らで遠くが見通せます。
再び大師堂などを探し歩きます。案内標は見られなかったものの石垣沿いの道があったので大辺路らしいと思い、行ってみると墓場に通じる道でした。また元に戻って今度は海の方向へ歩きました。
この案内標のところは最初通ったのです。工事をしていて、先に通った時には無かったミキサー車が道を塞いでしまっています。ここを曲がってその先で道を間違えた筈ですが、再び通ることが出来ません。
ではさっきの坂道の左右の分かれ道を左にとればいいのだと思い、またまた引き返しです。案の定、左手の道には『大辺路→』の標識がありますから、この道が大辺路だったのです。この道、下ってますがすぐに先は上りになっているのが分かると思いますが、この道の底の部分に紀勢線沿いの道から分岐した狭い坂道が連なっているのです。ですから、私はその坂道を登って向こう側の上り道を歩いて行ってしまったのでした。ここで地図にあるお地蔵さんを発見、でもその辺りに有る筈の一里塚跡は見つけることが出来ませんでした。お地蔵さんの先は工事現場なので、安指平見大師堂を見つけるためには、またまた戻らねばなりません。
戻って戻って歩いていると、大師堂は最初に通った道にあったのです。ゲートボール場で掃除をしているオジサンに気を取られていたのと、扉が閉まっていたので気が付かなかったのかも知れません。
一里塚跡を探したかったのですが、きっと工事現場の近くで近寄れないと判断して諦めました。探している途中にこんなモダンな店の看板を見つけましたが、それらしき店は見かけなんだなぁ。
大師堂から海の方への道を歩くとすぐに42号線に突き当たり、そこには『安指平見』のバス停がありました。丁寧にベンチまで用意してありますが、背もたれはありません。そして地図では昨日書いた名無しの川の辺りにも大師像が有る筈なのでもう一度川まで戻ったのですが、それらしきお像は見当たりません。真ん中の写真、昨日この案内標が訝しいというようなことを書きました。矢印を見て欲しいのですが、2本あるのが分かるでしょ。下の矢印は何を指示しているのか、ずっと見てきた案内標は一方通行、ずっと西から東(北から南)への方向を差していました。なので逆から来ることは想定していないのです。ではこの矢印は何なのか?実は新品のゴーラの前を通って山の方へ行く道があるのです。だからその方向を示した矢印かとも思って、一旦歩き始めたのですが、道がドロドロで途中大きな水溜りが出来ていて道を塞いでしまっていたので先へ進むのは諦めました。泥状の道ですから足跡が残っています。おそらくシカのものではないかと思います。
名無し川まで戻ったので、大辺路を元の所まで戻ろうか、42号線で戻ろうかと考えたのですが、もう11時を10分ばかり回っていたので、42号線を歩くことにしました。42号線から時折見える太平洋、天気が良かったので海がきれいです。
船並港に近くなってきました。船並港は安指から行くと和深トンネルの手前で右折する標識が出ているのですが、実はこの写真のカーブミラーが有る所を左折すれば行けるのです。歩き始めはここから出てきて、42号線を右に少し見えている道へと渡ったのでした。歩かなければこの左折する道も知ることが無かったのだと新しい知識を得たことに喜びを感じています。交通量は少ないとは言え、反対車線を横切るのはやはり緊張します。
11時30分を超えてトンネルまで戻ってきました。レンズを拭いたわけではありませんが、もうヘンなものは写っていません。