ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

処女航海

2013-08-20 05:00:00 | 田舎

処女航海を指して初めて海へ出る『船』のことを言うのか、初めて操縦する『人』のことを言うのか解っていませんが、私にとっては自分の船での初めての操縦で海へ出ます。海での操縦は免許を取る時に実技の訓練や検定で経験していますが、それを処女航海と呼ぶことはないでしょう。

14日の夕方三男とT中君が到着、翌朝の出船の準備をして早目に就寝、翌朝6時ごろには港に着いて、エンジンをかけました。と言ってもやっているのは三男、三男は免許を取りに行くずっと前に南部のダイビングスポットで船を動かしていた経験があるのです。それでも錨のロープを巻き上げるウィンチが作動せず、この間電気屋の兄ちゃんが来た時は動いていたのにと、どうしても分からないので時間は早かったけど電話をかけてみました。普通なら未だ寝ている時間なので、当然先方は出てくれません。で、何処で聞こうかと考えていたら、電気屋から電話があり、入口の裏側にあるスィッチを入れることで問題は解決、すったもんだしてやっと錨を巻き上げることが出来ました。こんなことでは一人では錨を上げることが出来ないので、普段は錨を入れてはおけません。

             

1時間ほどかかってやっと出港、もう7時を回っています。このところ晴れているのにずっと靄っぽい天気が続いていて、カンカン照りではないので助かるのですが、どうも写真の写り具合が芳しくありません。

             

大島の裏側に向かって船を動かすので、何処に行くのかと尋ねると「須江崎の方」と言いますが、それなら反対です。どちらにしても大島一周するのでしょうから「まぁエエか」と納得、ずっと釣りはせずに景色に見惚れます。ここは戸島崎と言って金山の下、小さな灯台が有り、姫の方の42号線からも見えています。

             

港から20分程度で樫野の裏側の高平瀬という磯の前へ、名礁で知られていますが、誰も釣りをしていません。近くの釣れそうにもない磯の上に数人上がっていました。自衛隊のレーダードームは陸からも見えていますが、ここまで来て初めてパラボラアンテナがあるのを知りました。磯釣りに来ていた頃は海況や磯ばかり見ていて、山の上など見てなかったのです。
             
             

樫野の灯台、海側から写真を撮るのは初めてです。一番最初の写真はよく通っていた樫野の地磯、反対から見ると雰囲気が違うものですが、数人釣りに来ています。この日はお盆の15日、渡船屋も休みなのか、釣り客が自制しているのか、磯に上がっている人をあまり見ることがありませんでした。

一度船を停めて、進水式にするようにT中君からGWに貰ったお酒を船べりから海に捧げました。

             

海金剛の下辺りで船を停め、釣りを開始します。どんな釣りをするのか分かってなかった私ですが、どうやらテンヤというオモリ付きのハリを使って釣るようです。
船は自然に臼島の方へ流れて行きます。でもなかなかアタリが無いようなので、三男は私に代わるように言うので釣ってみると、すぐにアタリ、上がって来たのは赤い魚、アコウかと思ったけど、後で調べるとアカハタという高級魚でした。

             

次にまた私にアタリ、今度はちょっと重たかった、上げてくると白っぽかったのでマダイかと思ったけど、39cmのアマダイに似たイラという魚でした。そこでまた三男と交代、アカハタが三男にもT中君にもアタリ始めます。

       

場所を移動させて須江崎の前、釣れるのはオジサンと呼ばれるヒメジという魚、串本ではメンドリと呼んでいます。35cmぐらいはありました。ヒゲがあるのでオジサンと呼ばれているのです。更に通夜島を超えて静かな湾内に移動、ここでマダイを釣ろうと言うのです。結果T中君に28cmのマダイが1匹だけ、アタリが殆ど無いのにエサはすぐに取られてしまうのです。

             

この日の釣果、初めてにしては上々かも知れませんが、ビギナーズラックという奴かも知れません。三男は釣れる度に神経絞めをしていたので、死後硬直は起こしていませんが、イラの下の一匹・オジサンだけが何故か硬直しています。

             

夜は古谷魚店で3匹分のアカハタの鍋、マダイとアカハタ1匹は家へ持ち帰って刺身にして食べました。右の煮付けはオジサン、やはり磯臭かったです。孫を含めて5人で食べたのですが、魚は余ってしまいました。最後は雑炊で締め、美味しかったですよ。今回は値段も負けてくれて、満足でした。

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