大紀町錦から南伊勢町新桑竈へは姫越山を越えたのですが、山頂からは芦浜と芦浜池を見下ろすことができます。
芦浜を眺めながら2016年末に贄浦を訪れた時に見かけた芦浜原発の建設阻止の石碑の存在を思い出しました。
芦浜原発建設計画に対する反対運動や建設計画が白紙撤回されたことはテレビ報道されたこともあり知っていました。
ただ、現実感は正直いってなく7年前に石碑をみたことにより場所がイメージできると感じ方が違ってきました。
そうなってくると興味が沸いてきてネットで調べてみると色々なことが分かります。
原発建設計画の推進する過程において地域社会が翻弄されたようです。
ネットで見る論調はは2011年に発生した福島第一原発の事故のこともあり、今では原発から町を守ったという美談的なものが多いように感じます。
ただ、中部電力が原発建設計画を推し進めていた時には色々な地域社会に大きな歪を生じていたことが想像できます。
実際に地域を二分する激しい騒動になっていたことも事実のようで、建設計画が白紙撤回されてから20年以上経過した現在でも古和浦の集落内には「原発反対」と書かれたブロック塀が残されていることから反対運動の凄まじさが想像できます。
建設計画どおり原発ができていたら私が先日歩いた姫越山を越えるルートは恐らく歩けなくなっていたこと思う一方で、こんなところに原発が作られていたら錦も古和浦の様相は一変しただろうなと思います。
もし、そうなっていたら私は恐らく当地を訪ねることなく終わっていたと思います。
建設計画が白紙撤回されたことから、芦浜はウミガメの産卵地として残りました。
今度は芦浜と芦浜池の双方に足を踏み入れたいと思いました。
姫越山から唐人殺し峠にかけての尾根道には中部電力の所有を示すコンクリート製の境界杭が沢山ありました
唐人殺し峠には中部電力の看板が。
原発計画が無くなった今でも中部電力が土地所有していることが分かります。
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