徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

春の味覚2

2009-05-01 22:20:58 | Weblog
 リョウブの芽吹きです。
 リョウブは飢饉食として利用されていて、ご飯のカサ増やしのために乾燥させた葉をご飯に混ぜて食べていたそうです。
 一度、ちゃんと調べてみたいですが、夏場のデンプン不足を補っていた飢饉食ではなかったのではないかと思っています。(勝手な想像です)
 我々は主食として米を食べていますが、昔は米が年中食べれなかったので他の食物からもデンプンを採っていました。
 粟や稗などの雑穀やトチノキやミズナラなどの種子等が知られています。
 これらのデンプンが最も不足するのが夏場だということをある書物でしりました。(デンプン質は植物の種子から得ているので確かに夏に不足しますよね)
 そんな資料を読んだので、ひょとして夏場に使ったのかな?なんて勝手に思ってしまったのです。
 年配の人にリョウブの話を聞く機会が何度かあったのですが、ひもじかった頃の嫌な思い出として語られるのを聞きました。
 また、食料を十分に得られた地域に住んでいた人は○○の人はリョウブを食べていたが私達は食べなくてすんだという話も聞きましたので好んで食べられていなかったことが分かります。
 今でこそ山菜の本で紹介されていますが救荒植物として扱われていたのです。
 ちなみに私は昔は行っていなかったテンプラにしていただくということをしていて伝統的な食べ方はしたことがありません。
 ちなみに江戸時代に刊行された飛騨地方の風土記である飛州志にリョウブのことが詳細に記されていることから飛騨地方でも重要な植物の一つであったことがわかります。(管理人)
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3 コメント

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まずい (ふりかけ)
2009-05-02 06:08:27
あまりおいしくはないですね。ちなみにおひたしにしてみましたが、変な吐き気を催しました。食べる時にはよくあくだししたほうがいいですよ。郡上の某所でお話を聞いたら戦中には供出したこともあったそうですよ。
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リョウブ (ひさじー)
2009-05-03 09:00:00
 戦後、間もない頃、よく食べさせられましたよ、農家ではない我が家は、米が手に入りにくかったため、リョウブや大豆、薩摩芋などで嵩増しをして食べていました、大豆や薩摩芋の時を良い方で、このリョウブご飯の時は「往生」したことを思い出しました、口の中で噛んでいると米粒だけが喉を通りなぜか口の中にはリョウブだけが残ってなかなか喉を通りませんでした、森に入ってこの話をすると皆さんが信じてくれません、時代の隔たりを感じると共に食料の豊富にある現代をありがたく感じます。
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Unknown (管理人)
2009-05-04 00:46:43
 ひさじー 様
 ふりかけ 様

 リョウブはテンプラにすると結構いけるんですよね。
 でも食糧難の時に食べた人の話を聞くと食べたいとは思えないですね。
 以前、今は廃集落となった清見村の小原出身のおばあさんは小原は裕福でリョウブは食べることは無かったが他の集落の人はリョウブを食べていて年によっては馬瀬峠のリョウブの葉が無くなってしまっていることがあったと言ってみえました。
 また、以前特別養護老人ホームにボランティアに行っている人と新緑の頃現場に行った時に、入所している「おばあさん」に「リョウブ飯が食べたいのでリョウブを採ってきてくれと頼まれているがリョウブってどれだ?」と聞かれたので、お土産にと思い現場での仕事を終えた後にリョウブを採ったことを記憶しています。
 良くも悪くも重要な植物であったことだけは間違いないようですね。
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