徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

立ち枯れのブナ

2010-09-09 22:51:26 | Weblog
 先日、天生で見かけた立ち枯れのブナの大木。
 正確には間もなく枯れるブナといったほうが正確ですが....
 ブナは人間に比べれば長寿ですが樹木のなかでは長寿とはいえない樹木だと思っていますので巨木といえるほどの大きさにはなりません。
 ただ日本海側の極相林の主な樹種となるブナの枝振りは見事で大きな木が枯れると大きな空間が空きます。
 そこから次の世代がこの空間を利用するのです。
 専門用語でいうと大きな木が枯れたりして大きな空間があいたところをギャップといいます。
 このギャップができるまで時間は我々の時間的な感覚からみると気が遠くなる時間です。
 ブナを例にとってみると寿命が300~400年と言われますので長い時間をかけて世代交代するのです。
 先ほどブナは長寿では無いと書きましたが想像できない長さなのですね。
 ただ、ブナ林の林床は様々な落葉低木が生えていたり場所によってはササが繁茂していますし他の樹種との競争もありますので次の世代が必ずしもブナとなる保証はありません。
 次がブナでないと次ブナが生えるのは何年後?なんて考えると気が遠くなります。
 こんなことを想像するだけでも森歩きは楽しくなります。
 あと余談ですがブナは地中深くに根をはると言われる人が多いですが実は逆で浅根性の樹種ですので、しばらくするとかなりの確率で根返りして倒れることでしょう?
 森林生態的にみると倒れやすいということがブナが世代交代を繰り返すために有利だと書かれているものを目にします。
 巷で言われていることが必ずしも正しいとはいえないことが自然の世界でもあるのです。
 でも何故ブナが地中深く根を張ると思われているのだろう??不思議ですね。(管理人)





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コメント (2)
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