『未完の円』

今朝の言葉は、心理学で教えてもらった言葉になります。

ご存知の方もおられるかと思いますが、目の前に、新品のドーナッツと一口かじったようなドーナッツの二つが並べられ、どちらのドーナッツが気になるかというテストをしたところ、95%以上の人は一口かじったようなドーナッツが気になる結果になったそうです。
この心理テストの結果を未完の円という言葉で表現します。

人間は、意識しないでいると満たされている部分でなく、満たされていない(=一口かじったように欠けている)部分に焦点が当たる傾向があるのです。
これは、目の前に置かれたドーナッツの話だけにとどまらず、目の前の相手が満たしている部分でなく、満たしていない部分に目を向け、不平/不満の感情を見出すことにもつながっているのです。
その根幹はどこにあるのか。

それは、自分自身に対する見方に行き着くといいます。
自分の中で満足している部分に焦点を当てるのでなく、まだ満足していない部分に焦点を当て
『だから自分はダメなんだ』
『もっと成長しなくてはダメ』
と考えてしまうことにあるのです。

偉そうに書いていますが、私自身、昨年の5月に実施した、呼吸法を使ったセルフイメージ向上ワークを実施するまで、当事者としてこのことを受け止めることはできていませんでした。
頭で理解し、こういう人っているよね！と他人事だったのです。

3回目に呼吸法のワークを実施したところ、涙を流しながら自分自身に謝っていました。
一生懸命に生きているのに
『まだダメだ！』
『もっと笑顔になって、他人に優しくしなくてはダメ』
と叱咤している自分に気付いたのです。

これに気付けてからは、自分の欠けている部分でなく、満たされている部分に焦点を当てるように意識するようにしています。

最近のカウンセリングで、クライアントの方がご自身を責め続けている生き方をしていることを伺った際、私の心が痛み、涙が出そうになる体験をしたことがあったので、今朝の言葉をご紹介させていただきました。


今朝の言葉を読んで、あなた自身が満たされている部分を見ているのか、満たされていない部分を見ているのかを振り返るきっかけになれば嬉しい限りです。
ぜひ、満たされている部分に目を向け、ご自身を認め、愛してみてください。私も意識してみるので。

本日も最後まで読んで下さり、有難う御座います。

【しあわせです、感謝！】


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