心とほんとの会話屋さん

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文字に残さない

2017-06-18 15:03:20 | 高嶋さんへのメール
高嶋さん

 本日のインディアンの知恵は、文字に残さない!ことです。
 インディアンの長老たちは、狩猟などの活動に出ないかわりに、部族の子どもたちと時間をともにします。
 子どもたちには、それぞれ個性があり、勇気がある子や優しい子、積極的な子等々がいるのです。
 長老たちは、子どもたちの個性に応じて、生きる知恵を授けていきます。
 優しさが必要な子には、知恵を授ける物語の中で、優しさを強調し、勇気が必要な子には勇気の部分を強調するのです。

 つまり、知恵を授ける物語は一つですが、伝え方は子どもの数だけあるのです。
 物語を文字にして伝えるのでなく、長老が語り部になって伝えていくのです。
 長老たちは、ただ年齢を重ねるだけでなく、子どもの個性を把握する洞察力と、子どもがメッセージを受け取れるような表現力、ものごとの本質をつかむ力などの叡智を持っている必要がありますが。。。


 大切なことを文字にしない!というのは、宗教と同じだということも付け加えさせていただきますね。
 ご存知かも知れませんが、般若心経も仏教もキリスト教、イスラム教、ユダヤ教は、悟りを開いた教祖が文字にしたのではなく、弟子たちが教祖の言動を敷衍させるために書き起したのです。


 この話を知ったとこ、自分の仕事において文字で伝えられることと、文字で伝えられないことを意識するようになりました。
 高嶋さんにも、何らかの気付きが芽生えれば嬉しい限りです。

 では、残り少ない週末の時間を堪能してくださいませ。

まっつん

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