自分を知恵のある者と思うな。
主を恐れて、悪から離れよ。
それはあなたのからだを健康にし、
あなたの骨に元気をつける。 (箴言三7―8)
「骨まで愛して」という奇妙な歌がありました。ところが聖書は、「骨に元気をつける」と言います。面白いことばです。
実はユダヤ人にとって、骨イコール心です。英語では心臓イコール心になっていることも、考えてみれば奇妙です。ともかく、心が元気はつらつなら、私たちはあらゆる面で健康な生活ができます。
東京の丸の内近辺で、一番売れるものは何だと思いますか。それは、胃の薬と痛み止めだそうです。サラリーマンはみんな疲れています。労働省の調査によると、サラリーマンの七〇%は常に疲れていると訴え、勤めを休みたいと考えているとのことです。
現代社会では、次から次へとさまざまの出来事が起こります。毎日毎日、失敗を恐れて緊張しています。他人に理解してもらえない悩みもあります。感情の浮き沈みにいちいち影響されます。疲れるのは当たり前です。ある人は、サラリーマンが早朝マラソンするのも、この疲れと不安から逃れるためだと言っています。みな、骨まで疲れているのです。
聖書は言います。「主を恐れよ」と。神を知り、神の権威を認め、神を恐れ、従い、そして何よりも、神が愛であることを心いっぱいに受け止めるその時、骨が元気になるのです。第一に、不安がなくなります。いつも神が守り、導いてくださると分かります。失敗しても、また立ちあがります。苦しいことがあっても、これは神からの教育訓練なのだと分かります。ですから、いつも上を向いて前進できるのです。これこそ、スタミナのある生き方です。