毎年復活祭には雪が降る、という都市伝説?がレイキャビクにはあるのですが、今年は復活祭の日曜日は穏やかな良い天気でした。少なくとも昼過ぎまでは。
ところが月曜日の夜半から雪が降り始めたらしく、火曜日の朝起きて寝室から雪景色を見てびっくりしました。まあ、まだ三月だったのだから不思議でもなんでもないのですが、イースターの雪が外れたので、多少隙ができていたようです。(^-^;
さて、そのように雪が降っては溶け、道がぐちゃぐちゃになったかと思うと、急に気温が下がり今度はアイススケートリンク化するのが日常のアイスランドですが、「それにもかかわらず」自転車を毎日使う人が増えてきています。
雪ばかりではなく、風も強いことが多いですし、バイシクル天国の平たいオランダやデンマークとは違って、ここには坂も多いですし、自転車には向かない環境だと思うのですが... 事実は自転車利用者が増えているのです。
それはそれでいいのですが、利用者の増加に伴い事故も増えてしまっています。先日の水曜日にフリェッタブラージズ紙に記事が出ていましたので、ご紹介したいと思います。
2005年には自転車事故の数はわずか25だったのですが、昨年2015年にはなんと五倍の120に昇っています。2006年の事故数は45だったそうですが、そのうち9件が「深刻な事故」、36件が「軽い事故」と記録されています。
年を追って数は増えていくのですが、2014年は自転車事故が最多だった年で総事故数123、うち31件が深刻な事故に相当しています。よく2015年には事故数は120と微減しましたが、そのかわりひとりが事故で亡くなっています。
で、この事故数は事故として「登録」されたものだけで、病院の救急受付や町の診療所のスタッフの話しを聞くと、登録されて事故よりもはるかに多い事故が生じ、怪我人が病院、診療所を訪れていることが確かなようです。
法律家のスヴェインビョルン·クラエセンさんは、自転車愛好者の数が増加してきている事実と比べて、安全を確保するための装備の呼びかけなどが立ち遅れていることを指摘しています。
「万が一事故に巻き込まれた場合、自転車利用の場合の身体的な損傷の度合いは当然大きなものになります。ですから、保険への加入も不可欠なものです」
私個人の意見としては、レイキャビクの町そのものが –特に昔からある旧市街に属する地域は- 自転車が走ることを想定していない時代に形成されたことを考慮すべきだと思います。ついでに言えば自動車が現在のように街に溢れることも。
ですから道路そのものが狭い地域が相当に広いのです。ですから旧市街地では車の一方通行が多いですし、かろうじて対面通行が可能としても、気をつけて運転する必要があります。
加えて雪があります。雪が降ると当然道幅が狭くなります。対面通行の道路でも簡単に「一台だけ通行可能」な通りに変身します。
そういうところに自転車が入ってくるのですから、ことが複雑になります。多分、道路交通法でも自転車の位置付けができていないのではないでしょうか?例えば一方通行の道を自転車は逆進していいのか?自転車は歩道を走っていいのか?等々。
十年ほど前には、エコにいい、という理由で「自動車を家に置いて、自転車で出勤しよう!」みたいなことが盛んに言われました。それはそれでいいことなのですが、その時代からもう少し自転車の走る町としての環境整備を進めておくべきだったのではないかと思います。
何もしなかったわけではないのです。以前居候していたネス教会へ出勤するときに毎日通る道があります。三年ほど前にその道路にあっという間に「自転車ゾーン」が敷かれてしまい、車の運転者にはとても迷惑な状態が生じてしまいました。
抗議が多かったので、また少し変わりましたが、自転車ゾーンは今でもあります。自転車が走っているのを見ることはまずありません。市の行政が「自転車利用者を考えた町のデザイン」という理想だけで「エコ族」的に得意になりたがっているから、現実とマッチしていないのです。
じゃあ、どうすればいいのか?そうですねえ、取り敢えず私の思いつきは:
1)旧市街地の住民はジープのような大型車を所有してはいけない。
2)自転車は毎年四月十五日から初積雪の日まで利用してよい。
3)自転車にもナンバープレートを付ける。
4)自転車は車道を走る。ただし交差点は歩行者として横断する。
5)特に自転車の「トルク」(信号機のないサークル)への進入は厳禁。違反は即逮捕!
これだけでもあちこちから非難轟々となりましょうが、なにしろワタシは自転車に乗らないのです。大型ジープも買えないのです。
邪魔な大型ジープとバイシクル。トランプ氏を借りてきて「Get them out!!」と言わせたいのでした。
(ちなみにワタシは冗談でもトランプ氏の支持者じゃないですからね!) (^_-)☆
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
ところが月曜日の夜半から雪が降り始めたらしく、火曜日の朝起きて寝室から雪景色を見てびっくりしました。まあ、まだ三月だったのだから不思議でもなんでもないのですが、イースターの雪が外れたので、多少隙ができていたようです。(^-^;
さて、そのように雪が降っては溶け、道がぐちゃぐちゃになったかと思うと、急に気温が下がり今度はアイススケートリンク化するのが日常のアイスランドですが、「それにもかかわらず」自転車を毎日使う人が増えてきています。
雪ばかりではなく、風も強いことが多いですし、バイシクル天国の平たいオランダやデンマークとは違って、ここには坂も多いですし、自転車には向かない環境だと思うのですが... 事実は自転車利用者が増えているのです。
それはそれでいいのですが、利用者の増加に伴い事故も増えてしまっています。先日の水曜日にフリェッタブラージズ紙に記事が出ていましたので、ご紹介したいと思います。
2005年には自転車事故の数はわずか25だったのですが、昨年2015年にはなんと五倍の120に昇っています。2006年の事故数は45だったそうですが、そのうち9件が「深刻な事故」、36件が「軽い事故」と記録されています。
年を追って数は増えていくのですが、2014年は自転車事故が最多だった年で総事故数123、うち31件が深刻な事故に相当しています。よく2015年には事故数は120と微減しましたが、そのかわりひとりが事故で亡くなっています。
で、この事故数は事故として「登録」されたものだけで、病院の救急受付や町の診療所のスタッフの話しを聞くと、登録されて事故よりもはるかに多い事故が生じ、怪我人が病院、診療所を訪れていることが確かなようです。
法律家のスヴェインビョルン·クラエセンさんは、自転車愛好者の数が増加してきている事実と比べて、安全を確保するための装備の呼びかけなどが立ち遅れていることを指摘しています。
「万が一事故に巻き込まれた場合、自転車利用の場合の身体的な損傷の度合いは当然大きなものになります。ですから、保険への加入も不可欠なものです」
私個人の意見としては、レイキャビクの町そのものが –特に昔からある旧市街に属する地域は- 自転車が走ることを想定していない時代に形成されたことを考慮すべきだと思います。ついでに言えば自動車が現在のように街に溢れることも。
ですから道路そのものが狭い地域が相当に広いのです。ですから旧市街地では車の一方通行が多いですし、かろうじて対面通行が可能としても、気をつけて運転する必要があります。
加えて雪があります。雪が降ると当然道幅が狭くなります。対面通行の道路でも簡単に「一台だけ通行可能」な通りに変身します。
そういうところに自転車が入ってくるのですから、ことが複雑になります。多分、道路交通法でも自転車の位置付けができていないのではないでしょうか?例えば一方通行の道を自転車は逆進していいのか?自転車は歩道を走っていいのか?等々。
十年ほど前には、エコにいい、という理由で「自動車を家に置いて、自転車で出勤しよう!」みたいなことが盛んに言われました。それはそれでいいことなのですが、その時代からもう少し自転車の走る町としての環境整備を進めておくべきだったのではないかと思います。
何もしなかったわけではないのです。以前居候していたネス教会へ出勤するときに毎日通る道があります。三年ほど前にその道路にあっという間に「自転車ゾーン」が敷かれてしまい、車の運転者にはとても迷惑な状態が生じてしまいました。
抗議が多かったので、また少し変わりましたが、自転車ゾーンは今でもあります。自転車が走っているのを見ることはまずありません。市の行政が「自転車利用者を考えた町のデザイン」という理想だけで「エコ族」的に得意になりたがっているから、現実とマッチしていないのです。
じゃあ、どうすればいいのか?そうですねえ、取り敢えず私の思いつきは:
1)旧市街地の住民はジープのような大型車を所有してはいけない。
2)自転車は毎年四月十五日から初積雪の日まで利用してよい。
3)自転車にもナンバープレートを付ける。
4)自転車は車道を走る。ただし交差点は歩行者として横断する。
5)特に自転車の「トルク」(信号機のないサークル)への進入は厳禁。違反は即逮捕!
これだけでもあちこちから非難轟々となりましょうが、なにしろワタシは自転車に乗らないのです。大型ジープも買えないのです。
邪魔な大型ジープとバイシクル。トランプ氏を借りてきて「Get them out!!」と言わせたいのでした。
(ちなみにワタシは冗談でもトランプ氏の支持者じゃないですからね!) (^_-)☆
応援します、若い力。Meet Iceland
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