前回書きましたように、この一週間はアイスランドでもかなり特別な「聖週間」で、木曜日、金曜日が祝日、一日おいて復活祭の日曜日、そしてそのだめ押しの「復活日第二日」である月曜日までが祝日となっています。
休みだらけではないか、と思われるかもしれませんので、今回はアイスランドの祝日についてご紹介してみようと思います。
アイスランドの祝日はキリスト教の祭日と深く結びついています。そしてそのキリスト教の祭日の多くが陰暦、つまり月の動きによって決められていますので、毎年日付が変わるという面倒な点があります。
何月何日は何の日、という風に明言できないのです。まあ、日本も昨今は成人の日は1月15日ではなく1月の第二月曜、体育の日は10月10日ではなくて10月の第二月曜、とか定め方が変わってきていますね。それはその方がむしろ休日が安定するという効果を狙ってのことだと理解しています。
早くも余談ですが、私コレ、いまだに間違うんですよ。帰省を計画する際、なるべく祝祭日の移動は避けるようにしているのですが(わざわざ混んだ日に飛行機とか予約したくないですから)、例えば一度「海の日」という私が日本国の住民であった時にはなかった祝日に足下を救われました。
その日が7月21日だったので、古い人間である私は「海の日=7月21日」の図式で覚え込んでしまいました。で、数年後にこの7月21日を避けて予定を組み、確かその翌日の月曜日にデズニーランドへ娘と行こう、と思っていました。前々日の土曜の夜ですよ、知り合いが「ああ、月曜は海の日だからね、混むよ」と衝撃的な一言をくれたのは。海の日は7月の第三月曜だって...誰も教えてくれなかった... デズニーランドは流れました...猛暑が来てしまったこともありましたが。
もとへ。アイスランドの祝日です。1月1日。2月はありません。3月から4月にかけて今週のように聖木曜日、聖金曜日、復活日そして復活日第二日が祝日になります。そして復活日から39日後(ユダヤ式の勘定で40日後)が「主の昇天日」と呼ばれる祝日。その直後の日曜日が「聖霊降臨日」という祝日で、翌日の月曜日が「聖霊降臨日第二日」で祝日となります。
ちょっとややこしいですが、これらは全て3月の後半から6月の中旬に納まります。
4月から5月にかけては宗教に関係ない祝日もあります。4月の19日から25日の間に来る木曜日は「夏の第一日」という祝日です。夏どころか、大体は冷たい雨に見舞われるのですが。そして5月1日はメーデー。日本とは違いメーデーは祝日です。
次は6月。6月の17日は「ソイチャンディ・ユニ」(そのまんま6月17日の意)と呼ばれ独立記念日です。この日は風船や食べ物の屋台もたくさん通りに並び、単に祝日という以上にお祭り日になります。
8月の第一週の週末は「ヴェルスルマンナ・ヘルギ」(商人の週末)。週明けの月曜日が祝日になります。この週末は多くの人が野外キャンプ式のお祭り出かけて飲めや歌えやの大宴会になります。普段、なかなか休みを取れない商人の人のためのお休み、というのが発端だとか。
さて、ここから先はクリスマスまで祝日はありません。12月の24日の午後から26日にかけては祝日です。大晦日はフォーマルには祝日ではないのですが、事実としては祝日のようなものですね。
というわけで祝日の年間総数は14日。これらが日曜と重なっても -もともと日曜である祝日も多いですが- 振り替え休日にはなりません。
日本は15日プラス振り替え休日が数日で平均年間17日間くらいになるとのことですから、アイスランドとそう大差はないことになりますね。
日本とアイスランドの差は祝日よりは夏休みでしょう。こちらではガッツリ一ヶ月夏休みを取ります。法律で決まっていますし、皆さん権利意識旺盛ですから。
夏休みとは限らないのですが、結婚式とかではるばる日本からいらっしゃる方にどのくらい滞在するのか尋ねますと、多くの場合「足かけ一週間ですね。それ以上は休めませんよ」と言われます。となると正味四日間。
社会の仕組みが違いますから、どちらがいいとか悪いとか短絡的に言うつもりはありませんが、ちょっと忙しすぎるのでは?「休む」ということは怠慢ではなく、積極的なプラスの意味があるのですから。日本の皆さんももう少し休みが取れるようになって欲しいと願います。
休みだらけではないか、と思われるかもしれませんので、今回はアイスランドの祝日についてご紹介してみようと思います。
アイスランドの祝日はキリスト教の祭日と深く結びついています。そしてそのキリスト教の祭日の多くが陰暦、つまり月の動きによって決められていますので、毎年日付が変わるという面倒な点があります。
何月何日は何の日、という風に明言できないのです。まあ、日本も昨今は成人の日は1月15日ではなく1月の第二月曜、体育の日は10月10日ではなくて10月の第二月曜、とか定め方が変わってきていますね。それはその方がむしろ休日が安定するという効果を狙ってのことだと理解しています。
早くも余談ですが、私コレ、いまだに間違うんですよ。帰省を計画する際、なるべく祝祭日の移動は避けるようにしているのですが(わざわざ混んだ日に飛行機とか予約したくないですから)、例えば一度「海の日」という私が日本国の住民であった時にはなかった祝日に足下を救われました。
その日が7月21日だったので、古い人間である私は「海の日=7月21日」の図式で覚え込んでしまいました。で、数年後にこの7月21日を避けて予定を組み、確かその翌日の月曜日にデズニーランドへ娘と行こう、と思っていました。前々日の土曜の夜ですよ、知り合いが「ああ、月曜は海の日だからね、混むよ」と衝撃的な一言をくれたのは。海の日は7月の第三月曜だって...誰も教えてくれなかった... デズニーランドは流れました...猛暑が来てしまったこともありましたが。
もとへ。アイスランドの祝日です。1月1日。2月はありません。3月から4月にかけて今週のように聖木曜日、聖金曜日、復活日そして復活日第二日が祝日になります。そして復活日から39日後(ユダヤ式の勘定で40日後)が「主の昇天日」と呼ばれる祝日。その直後の日曜日が「聖霊降臨日」という祝日で、翌日の月曜日が「聖霊降臨日第二日」で祝日となります。
ちょっとややこしいですが、これらは全て3月の後半から6月の中旬に納まります。
4月から5月にかけては宗教に関係ない祝日もあります。4月の19日から25日の間に来る木曜日は「夏の第一日」という祝日です。夏どころか、大体は冷たい雨に見舞われるのですが。そして5月1日はメーデー。日本とは違いメーデーは祝日です。
次は6月。6月の17日は「ソイチャンディ・ユニ」(そのまんま6月17日の意)と呼ばれ独立記念日です。この日は風船や食べ物の屋台もたくさん通りに並び、単に祝日という以上にお祭り日になります。
8月の第一週の週末は「ヴェルスルマンナ・ヘルギ」(商人の週末)。週明けの月曜日が祝日になります。この週末は多くの人が野外キャンプ式のお祭り出かけて飲めや歌えやの大宴会になります。普段、なかなか休みを取れない商人の人のためのお休み、というのが発端だとか。
さて、ここから先はクリスマスまで祝日はありません。12月の24日の午後から26日にかけては祝日です。大晦日はフォーマルには祝日ではないのですが、事実としては祝日のようなものですね。
というわけで祝日の年間総数は14日。これらが日曜と重なっても -もともと日曜である祝日も多いですが- 振り替え休日にはなりません。
日本は15日プラス振り替え休日が数日で平均年間17日間くらいになるとのことですから、アイスランドとそう大差はないことになりますね。
日本とアイスランドの差は祝日よりは夏休みでしょう。こちらではガッツリ一ヶ月夏休みを取ります。法律で決まっていますし、皆さん権利意識旺盛ですから。
夏休みとは限らないのですが、結婚式とかではるばる日本からいらっしゃる方にどのくらい滞在するのか尋ねますと、多くの場合「足かけ一週間ですね。それ以上は休めませんよ」と言われます。となると正味四日間。
社会の仕組みが違いますから、どちらがいいとか悪いとか短絡的に言うつもりはありませんが、ちょっと忙しすぎるのでは?「休む」ということは怠慢ではなく、積極的なプラスの意味があるのですから。日本の皆さんももう少し休みが取れるようになって欲しいと願います。