教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

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小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

小津安二郎

2017-11-07 | 日記

怒涛のるろフェス、2day's、無事終了。

この2日間、何人も「るの夜(よ)」「ろの夜(よ)」に挑戦しましたが

見事に噛みまくりの連鎖が続き、きちんと言えた方はほんの数名でした。

興奮がまだ冷めませんが、詳細は後程と言うことでまったく関係ないお話になります。

 

映画関連のブログは割と書いていますが、主にレンタルで観てしまいます。

作っている方、本来ならごめんなさいです。たまには会館にも行きますが。

 

色々なジャンルを観ますが、逆にあまり触手が伸びないジャンルは、洋画コメディ、

青春物、法廷劇みたいなもの、シリアスに残酷すぎるもの、近年作られた戦争物、

アニメ、日本のVシネマ、160分を超えるもの(笑)、などですかね。

最後のはまあケースバイケースだけど。

 

気分なので観ないモードのときは1か月くらい観なかったりするんだけど、早い

ペースの時は週に2回~3回くらい観るかも。

 

ここに来てだいぶ触手も色々な方に伸ばしざるを得なくなってきたようで(笑)、

ついに小津安二郎監督作品にまで伸ばしてしまいました。

黒澤明あたりまではわかるとしてもここまでさかのぼるとはね、自分でもちょっと

びっくり。

 

ま、とはいえ、まだ「東京物語」「晩春」しか観ていないのですが。

 

なるほどの名作です。

日本のわびさび、昭和の日本がしっかりありますねえ。

凄く良かったですね。評価されているわけです。

けど、これを感慨深く観れる人はおそらくいい歳の人だと思います。

若い人だとまず全然面白くないだろうなあ。

いや、実際、別段凄いストーリー展開があるわけでもなく淡々と日常が

過ぎてゆくだけ・・・の映画に過ぎないのかもしれない。

でもそこにいる人々のしぐさや表情などをじっくり見ることによって、

感情移入できると言うか、虚しさや寂しさ、喜びなんかを感じ取ることが

出来て非常に懐かしく、また心が温かくなるような、現代は色んなことを

置き忘れているような、そんな気分にさせられる映画。

 

そらそうで、晩春は1949年、東京物語は1953年の作品。

それでも割と一般的な中流階級の生活を描いているので今と

それほどかけ離れている絵が続くわけでもない(晩春の方はやや

裕福そうな気もするけど)。

自分はこういった日本独自の文化、今はほとんど失われかけている

生活や文化を思い出すとちょっと窮屈だった気もするけど、それは

それで良かったなあと思うなあ。

特にいいのは相手を思いやる文化で、ほんとに”OMOTENASHI”、

「おもてなし」ってやつですよ。これ、自然にあったよね、日本人って。

人様におもてなしをするって心ね。

まあ、しなくてもいい部分までしなくてはいけなかった窮屈さもきっと

あったんだろうけども、それでも今はもっとずっとずっと淡泊になっているから。

なんか懐かしかった。

 

「東京物語」の方は近年山田洋二監督がリメイクしたみたいだけど確か

題名は「東京家族」だったかな。「家族はつらいよ」のキャストと大体

一緒なんだよね。順番は逆か。

きっと悪くはないだろうけど、まあ当然別物に写るだろうねえ。

 

ちなみに「家族はつらいよ」は良かったです。想像通りだけど良かったです。

あ、そうそう、内容も演出も良かったと思うけど、一番驚いたのはみんな

演技がうまいってこと(笑)。え?そこ?って思うかも知れないけど、

これ若手俳優って妻夫木なんとかってのと蒼井なんとかってくらいで、あとは

橋爪功、吉行和子を筆頭に割とベテラン俳優がそろっているので、まあ、

演技がしっかりしていてうまいこと。昔はこうだったなあって思った(笑)。