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ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

「哀しみのルシエンヌ」作成秘話!シルヴィーとルシエンヌの素顔初公開!

2024-07-02 | お店情報

 哀しみのルシエンヌ(Lucienne douloureuse ルシエンヌ ドォルフォウス)♪=140

/Dm /Am7 /C/ G/ Em7-5/ A7/ D /D/

/Dm / Am7 /C / G /B♭ /F /Asus4 / A7/
シルヴィー マ・シェリ 愛しき人 この身を投げた 私を許して
     
/Dm / Am7 /C   / G /B♭ /F / Asus4 / A7/
ルシエンヌ なぜ 泣いているの?いつもあなたは私に問いかけた

/B♭/B♭/Am7/Am7 /Ddim/Ddim/A7 F#dim/ A7/
今頃  あなたは  私を探すの

/Dm / Am7   /C    / G  /Em7-5/  A7/ B♭ / A7/
きらめく宝石のようなあなたの瞳には わたしが見えない 海に還るわ

/ Dm     / Am7  /C     / G  /
ルージュをひいた後にそっと 私に口づけて

/B♭ / F /B♭ /F / G A /Em7-5 A7/ Dm /
あなたが誰も 愛さぬように    この身を捧ぐわ L'amour(永遠の愛)

/Dm   / Am7  /  C  / G / B♭/ C/ D/
シルヴィー マ・シェリ シルヴィー マ・シェリ Uh....

/Dm /Am7/ C /G /Em7-5/ A7/ Dm/ Dm/

/A /A7/Dm/Dm/ C#dim/Em7-5/A7/A7/
美しいあなたを見て この胸に抱く夢を見た

/B♭/B♭/Am7/Am7 /Ddim/Ddim/A7 F#dim/ A7/
今頃  あなたは  私を探すの

サビ×2

/Dm   / Am7 /  C   / G  / B♭/ C/ D/
シルヴィー マ・シェリ シルヴィー マ・シェリ Uh....


<歌詞解説>

(登場人物)
シルヴィー
ルシエンヌ

(内容)
シルヴィーにひそかに恋焦がれていたルシエンヌ。
叶わぬ恋と知り、身を投げてしまう。
この二人の会話のような形式で楽曲は進んでいきます。
主に「ルシエンヌ」から目線ですね。
よく考えたら「シルヴィー」のセリフはAメロ2行目「ルシエンヌ なぜ泣いているの?」
だけですね。ま、それも「ルシエンヌ」が発しているわけですが。

これを読んでもしかしたら「幼少のころどこかで見た記憶が・・・」と
言う方がいるかもしれません。特に女性の方。

これは女性漫画家一条ゆかり先生が「りぼん」1976年5月号から
11月号にかけて連載された「ティー♡タイム」と言う作中、登場人物に、
売れっ子モデルの「シルヴィー・早乙女」、
仲の良いモデル仲間「ルシエンヌ」
と言うのが出てきます。

物語の冒頭は、いきなり「シルヴィー・早乙女」が自ら命を絶つところから
始まります。(なんつー出だし)
理由は「シルヴィー」は実の弟である美青年「早乙女紫苑」に恋をしており、
叶わぬ恋と悩んだ末の出来事なのでした。
顔の似ていた紫苑はシルヴィーになりきり、姉の住んでいた洋館で
一人で暮らし、生涯誰も愛さないと誓うのでした。

冒頭自害するシルヴィー・早乙女

これがルシエンヌだ!

その後、「シルヴィー」に恋焦がれていたモデル仲間「ルシエンヌ」も自害してしまう。


と、まあ、なんつー暗い物語なんだと思うのですが、これが後半は
大分様変わりして行きまして、少々コメディ的な大団円へと変貌を遂げると
言う一条先生としては非常に稀有な作品であります(笑)。
多分、描いているうちに登場人物たちが勝手に動き出して、
変わって来ちゃったんだと思う。

そして、曲の話に戻りますが、これは歌詞を数回書き直しました。
で、最終的にAメロに「♪シルヴィー、マ・シエリ・・・」が降りてきまして。
始めは「♪シルヴィー、マ・ベル」だったんですけどね。ビートルズの
ミッシエルと同じだなと言うことで、変えました。
マ・シエリだとどちらかと言うと子供に対する言い方に近いそうなんだけど、
歌なんでそこまで気にしません。
で、漫画の方は「シルヴィー」は自殺をしますが、この曲では「ルシエンヌ」
だけが自害をし、「身を投げた私を許して」と言うショッキングな
出だしとなっております。

で、この曲、ニュー☆ト全員で歌うのも賑やかすぎてどうもイメージと
違うなと思いまして、白羽の矢が立ったのが「ぽんちゃん」と「シオン」ちゃん
でした。
お気づきの方もいるかと思いますが、前述した通り、
「シルヴィー・早乙女」の弟(この漫画の主人公)の名前が
「早乙女紫苑」なんです。
これは全くの偶然。
ま、ニュー☆トのシオンちゃんが歌ったパートは「シルヴィー」の
方ですけどね。この曲には「紫苑」は出てこないんで(笑)。

ま、このようにオマージュ(便利な言い方)したわけですが、
もしこの曲が売れて一条ゆかり先生から印税よこせとクレームが来たら、
喜んで差し上げます(笑)。

歌詞は紆余曲折の末、「シルヴィー&ルシエンヌ」の物語に落ち着いた
わけですが、最終的に「哀しみのルシエンヌ」になる前はなんと(笑)、
「サロメのように」でした!
以下、本邦初公開!

「サロメのように」(メロが今と違って文字数が合わないところがあります)

Good bye My love  愛しき人 その手で私を沈めて
Good bye My love 愛しき日々 愛を投げた 私を許して
今頃 あなたは私を探すの

冷たい宝石のような私の瞳には あなたが見えない 海に還るわ
後悔をした後にそっと 私に口づけて
サロメのように 愛されたい 残酷にきざんで kill me

Good bye My love 愛しき人 その手で私を沈めて 



いやあ、これはこれで悪くないですね(笑)。
サロメとはもちろんオスカーワイルドの戯曲「サロメ」ですね。
「ヨカナーン、ついに私はお前の口に口づけしたよ!」

小説なんかからヒントを得て歌詞を書くことも多いですね。
まあ、別段、歌で強く訴えたいことがあるほどでも無いですし、
大体はその楽曲にあった夢のような寝ぼけたことを言っているわけ
ですが(笑)、内容よりは単語を重視しますね。
メロディにピタッとはまる単語ですね。
これが一番大事、自分的には。

「♪シルヴィー マ・シェリ 愛しき人・・・」が降りて来た時は
これ以外はないと言う感じでそれに沿って書き直しました。
ちなみに「ルージュをひいた後にそっと私に口づけて」の意味は
冷たくなった私(ルシエンヌ)の生気のない唇にルージュをひいて、
最後の口づけをして、と言う意味です。
「♪あなたが誰も愛さぬように この身を捧ぐわ L'amour(永遠の愛)」
は↓からパクリ・・・いやオマージュしました。



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