教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

レコーディングあれこれ~その1~

2014-06-24 | 音楽的アドバイス

レコーディングのコツを少し書きましょう。

ある程度は仕方ないとして、事前に録る作業はほぼ把握しておくと、一番

楽に進められてお金もかからない。

ただ、ギターなどはライブとは違うフレーズを入れたくなるもので、そうすると、

入れて見ないと予測がつかないなんてことはよくある。

入れてみたら意外とぶつかっちゃってイマイチだった・・・とか、コーラスも

微妙だったとか・・・ありがち。

ま、その辺は実験的になっちゃうのは仕方ないね。

それ以外で、事前に決めておけるものは決めておいた方が当然有利。

その場でアレンジしながらレコーディングなんて、よほど余裕のあるプロでないと

無理だろうね(笑)。

 

それはいいとして、あまり知られていない(?)かも知れないことに「果たしてどこまで

要求できるのか」ってのがあるね。「そんなことが出来るとは思いませんでした」って

よく言われる。

ま、大雑把になっちゃうけど、ある程度、出来ることや注意点を書いておきましょう。

 

*パンチインについて

ボーカルに関しては、ほぼ一文字づつ可能。ま、確実ではないけど、結構大丈夫。

バンドの場合だけどね。アコースティック等のバックが静かな演奏だとシビアになるね。

その際のコツだけど、前後を歌った方が自然になじむ場合が多い。

声質はパンチインしたところだけ元気ってのはありがち。そりゃそうだよね、そこだけ

しか歌わなくていいんだから。それと、ありがちなミスが、一行パンチインするとして、

次の行のギリギリまで歌っちゃうってやつ。そりゃパンチインだから可能だけど、より

自然にしたければ、次の行も歌うつもりで<息継ぎ>をした方がいい。じゃないと、

息継ぎなしで何小節も歌ってることになって、不自然に聞こえる場合がある。

それと、あくまでさっきと同じ調子で歌わないと、声が違ってしまってバレる。

マイクとの距離も角度も大事。これが違うと空気感が変わってしまう。

 

ギターなどの場合は、「サビの頭から4小節だけやり直します」って言って、本当に

サビの頭から弾く場合があるけど、これも前の小節から弾いた方がいいね。

より自然になじむ。あと終わりもそう、パンチアウトするまで弾き続けないと、隙間が

空く。

どの楽器もそうだけど、同じ力で弾くことは一番大事。そこだけ大きくなったり小さくなったり

すると、まあ、直せるけど、余計な調整と時間がかかる。またピッキングの強さによって

音色が変わってしまうとうまくつながらない。

まあ、歌にしろ、楽器にしろ、ブレイクがあれば一番楽に出来るので、ボーカルは

歌詞が途切れているところまでを狙ってやれば確実。ほんの一瞬の息継ぎの部分でも

大丈夫。さすがに「あー」って伸びてる最中のパンチインはちょっと難しいね。

ただ、どうしてもそれをやりたい場合はそれも相談するといいよ。出来ないことは無い。

例えばアコギなどはストロークの途中はまだしも、伸ばしている部分でパンチしたい場合や、

アルペジオ部分でパンチしたい場合、うまくつながる自信がない場合は、俺はよく同じトラックを

作成する。そこで、パンチしたい箇所を弾いてもらう。そのトラックと元のトラックをクロスフェードで

つなげてしまえばほぼわからずなめらかに繋げることが出来る。少し余計に時間はかかるけどね。

同じ原理で、声の場合も出来ないこともない。伸ばしている部分をパンチしたら、パンチした部分で

確実にバレるけど、クロスフェードで徐々につなげれば結構うまくいく。

 

でもちょっと悲しいのは、苦労して「それ」を作成して、うまくいって「やったぜ」って思ってるのに、

「やっぱり気に入らないのでやり直します、すいません」って言われたとき(笑)。

うん、いいんだよ、パンチインがうまくいこうといかなかろうと、元が気に入らなきゃしょうがないからね。

 

続きはまた今度!