続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

12月定例会では多くの重要議案が審議され可決しました。

2016年12月17日 | 議会活動

    二尊院の紅葉

先週13日からの12月定例会は我々住民にとって重要な多くの議案審議があり、最終日の15日は夜7時までかかった。
初日から二日目にかけての一般質問(12人の議員が行った)のあと、20議案ここをクリックしてください。について議論し、採決を行った。

主な議案について概略をご紹介します。(詳細は役場それぞれの担当課に照会下さい)

1.74号議案 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正
  幼稚園長及び学童保育室指導員の待遇改善として月額1万円アップする。

2.75号議案 一般職の職員の給与に関する条例の一部改正
  臨時的任用職員の待遇改善として所要の改正を行う。
  保育士、幼稚園教諭、学童保育指導員、支援講師、延長保育士の時給単価をそれぞれ80円アップする。

3.81号議案 一般職の職員の給与に関する条例の一部改正
  平成28年人事院勧告の改正内容に準じて改正を行う。(対象は一般職員、特定任期付職員、任期付職員)
  改正内容は①給料②期末手当及び勤勉手当③扶養手当他(①と②は28年4月から、③は29年4月から適用)
  この改正によるコストアップはおよそ1214万円、一人当たり約4万9千円との説明あり)

4.77号議案 町立学童保育室設置条例の一部改正
  改正内容は、①入室対象学年を小学3年生までから小学4年生までに拡大する。②それに伴い保育料の階層区分を
  一部改めるとともに、保育料の額を一部引き上げるもの。現行所得階層6を7階層にと細分化し、A~C階層に
  ついては現状据え置き、D~G階層については所得税額が10万円未満の世帯は500円の増額、10万円以上の
  世帯については千円の増額という様に所得税額に応じて保育料負担増となるよう設定した。来年4月1日施行。

5.79号議案 ふれあいセンター及び緑地公園住宅集会所の指定管理者の指定について
  平成28年度末で指定期間が満了するため改めて平成29年4月1日から5年間の指定管理者を指定するもの。 
  今回プロポーザル方式を採用して3社の応募があり、選定委員会での選定結果が示された。示された資料は
  選定委員会の要点録、採点集計表及び3社それぞれの提示金額だった。選定結果は現行の会社が総合得点が最も
  高く、財務内容も問題なく健全経営されている。そして提示金額も一番低かったという理事者側の説明であった。
  しかし私は選定委員会の要点録や採点表を見る限り、どこまで突っ込んだ選定議論がなされたのか、新規参入の
  2社にとって不利な条件になっていたのではないか(特に膨大な項目の見積りがあり、ふれあいセンターの中身
  を熟知出来ないままに見積もりをしなければならないハンディがあったのではないか)。その点にどこまで配慮
  したのか。という点に疑義を感じた。それと共に選定委員会を非公開としたことにも不満を申し上げた。選定
  される業者にとっても我々住民にとっても選定過程の公正性、透明性を最大限担保するためにも公開する方向で
  努力して欲しかった。そのことは今後是非検討して戴きたいと申し上げて消極的に賛成した。
  
6.80号議案 町立やまぶき園(障がい者施設)の指定管理者の指定について
  これも79号議案と同じく指定期間満了に伴い新たに指定管理者を決定するため。
  今回公募したが応募者が現行の業者しか無かったとのこと。しかし選定委員会を開いてプレゼンテーションも
  して貰っての決定という手順を踏まれた。公募に際して結果として現行の業者以外の応募が無かったとはいえ、
  公募という手続きをされたのは「ちゃんと運営していなければ他の業者に替えられてしまう」という危機感を
  持って運営して貰うためにも良かったと思うと共に、ふれあいセンターの様な施設管理と違って障がい者施設の
  運営管理という仕事は業者の継続性も大事ではないかと思うので結果は良かった。ただ町の中核的障がい者施設
  として、保護者会や町内の他の民間施設関係者等からの要望や意見には真摯に耳を傾けて取り組んで貰いたい。

7.83号議案 一般会計補正予算(第3号)
  今回の補正予算では年度末に向かって多くの費目で歳入や歳出が確定したものの他特に私が質問した内容は。
  ①やまぶき園の移転建て替え計画(町立から民設民営に代わる)に伴う「施設整備審査委員会委員」向け報酬
   に絡んで質問した。町立から民間立に代わる(今回町は土地のみ提供、施設建設&運営の業者は公募予定)
  ことによって何が大きく変わるのか。一番大きいのは今まで業者に支払っていた指定管理料(約2200万円)
  が不要になり、更に民設になることで国や府からの補助金が獲得でき、町からの支援金も従来より少なくなる。
  といういい話であったが、町の障がい者施策や監督関与の度合いが薄くなるのではないかという懸念は伝えた。
  ②約4年前に生涯学習課職員を懲戒免職処分した事件の不服申し立て、裁判、控訴審裁判に要した費用の総額は
   615万円余りとなり、今回の補正では着手金以外の報酬378万円が計上されたので、その額の妥当性や
   既に支払った着手金、弁護士事務所との付き合い年数などについて質した。
  ③来年度からの多くの委託業務に関して業者選定の為に今年度中に入札を行う必要案件(13件)について
   前年度の参加業者、入札執行状況から判断して、本当に緊張感のある入札になっているのか、指名競争入札
   から一般競争入札に変えてみてはどうかとの思いを訴え、常に改革を怠らないようお願いした。

8.89号議案 職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正
   育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の一部改正に伴うもの。

9.90号議案 職員の育児休業に関する条例の一部改正
   育児休業の対象となる職員の子の範囲拡大や介護休暇の分割取得(3回まで可能)、介護時間の新設など。

  各議案の詳細な内容はそれぞれの役場担当課にお問い合わせください。
  私の一般質問の内容については後報若しくは近々発行します「とのむら通信」31号をお待ちください。    
  
  
  

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