続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

 警察や検察を取り締る仕組みが必要

2020年05月21日 | 法治国家のザル


あれだけもめていた検察庁法改悪法案が廃案になったとたんに身から錆が出た黒川氏。
文春の記事によると黒川氏の素行は検察トップに求められる高潔の姿ではなかった。
どこにでもいそうな普通の気のいいおじさん。悪く言えば倫理観に潔癖さが無かった人。
だから安倍政権にとっても扱いやすく都合が良かったのだろう。
それにしても彼の脇の甘さには驚く。連日自身のことについて国中で論争が繰り広げられて
おり、且つ自身は検察庁のナンバー2という職にありながら自粛規制中に麻雀をやり、更に
新聞記者からハイヤーで送らせるという接待を受けるなどの無神経さが理解できない。
私なんぞそんな偉い地位に就いたことがないので理解できないが、そういう扱いに何の違和感も
感じなく当たり前と思ってしまうものなのかと思ってしまう。

更に腹が立つことがある。文春の記事によると、本件疑惑について文春サイドから黒川氏本人と検察庁に
質問をしても本人はダンマリ、検察庁は質問状すら受け取らなかったという。被疑者には強圧な検察が
自らの事に対しては質問状も受理しないという卑怯極まりない態度だったというのに頭にきた。
これが我が国法治国家の検察の実像なのかと思うと恐ろしくて寒気がした。何を信じていいのか。
氏は本日辞表を出して「訓告」処分を受けたとの報道があるが、これで明日にも辞表が受理されて
しまうのか。受理しないで罷免や懲戒免職処分にするのか。大いに関心がある。
文春記事によれば氏は無類のギャンブル好きで麻雀は常連さん。そしてハイヤーでの送りは常態化
していた。更にハイヤーの運転手(これも常連で)によれば年間数十回は利用しているので金額に
換算すれば100万円は超える。接待麻雀にハイヤー送迎付きとなればもうこれは立派な贈収賄である。
そしてかけマージャンはれっきとした賭博罪というからもはや単に辞任だけで済まされる訳にはいかない。
しかし検察のナンバー2がこんなに堕落した人物でもなれるということは検察庁の組織全体が雰囲気として
腐りきっているのではないかと疑ってしまうのは私だけだろうか。
黒川氏の行動が飛びぬけて突飛もない行動なら庁内でも目立って問題になる筈である。もう周りみんなが
同じ様な空気で仕事をしているのではないかと疑いたくなる。この際徹底して捜査して貰いたい。
では一体誰が、どの組織が検察庁を、検察官を取り調べたり捜索したりできるのか?又処分の程度は誰が
決めるのか?もうこうなったら国民の目、世論が決めるしかない。
今回の不祥事、事件はそんなことを考えさせられる出来事である。文春さんよアッパレ。
この際安倍政権になってから多くの政治家や官僚による不正事件が全て不起訴になっている点にも改めて
目を向け、再調査して貰いたい。
森友事件で自殺された赤木さんの妻が告発している事案、今回多くの弁護士が告発した「桜を見る会前夜祭」
の疑惑なども真摯に解明していただきたい。それでなければ黒川氏だけでなく検察全体の信頼が失墜する。


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