徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

事故の哲学 ソーシャル・アクシデントと技術倫理

2019年04月28日 | 気になる図書


書名   事故の哲学 ソーシャル・アクシデントと技術倫理
著者   齊藤 了文
発行社  講談社
発行年  2019年3月11日
頁     190
価格   1,650円 + 税

ディープラーニングしたAIの判断の責任は、だれがとればよいのでしょうか?人工物が複雑化すればするほど、事故の因果関係は不明瞭になります。
被害は存在しても、加害者を特定できなくなります。
また、小さな過失が、巨大事故を引き起こす可能性もますます大きくなっています。
人工物が第二の自然になり、事故が第二の天災となる時代に、倫理はどうあるべきなのでしょうか。現在進行中の問題に深く切り込みます。

AI、iPS細胞、自動運転、IoT……。技術の発展は、とどまるところを知りません。
身近な医療事故から超巨大な原発事故まで、事故もどんどん巨大化、複雑化しています。
産業革命以降、人工物(主に工学的に人間が作り出したもの)は、ますます大きなエネルギーを社会の中に出現させています。
つまり、巨大事故の可能性も大きくなっているのです。
複雑な人工物の出現は、それを補完する社会制度を作ってきました。
その制度の基本にある人間観、倫理観を考察します。すると明らかになってくるのが、事故と責任の関係です。
人工物が複雑化すればするほど、事故の因果関係は不明瞭になります。
被害は存在しても、加害者を特定できなくなります。
また、過失ともいえない過失が、巨大事故を引き起こす可能性がますます大きくなっています。
ディープラーニングしたAIの判断の責任は、だれがとればよいのでしょうか?
人工物が第二の自然になり、事故が第二の天災となる時代に、倫理はどうあるべきなのでしょうか。
現在進行中の問題に深く切り込みます。

【目次】
はじめに ソーシャル・アクシデントの時代
第一章 事故を考えるための技術論
第二章 安全は科学を超える
第三章 組織・システム・制度
第四章 無過失責任の誕生
第五章 人工物の存在論
最後に 天災化する事故

・事故
 ・「人工物」が、引き起こす、予想外の被害が「事故」である。

・自然災害
 ・純粋に自然の力によって引き起こされる災害。

・ホンダ 「ワイガヤ」

 ・あることをすべきか、すべきでないかを決めるときには、二つのことを考える。
  「お客様の喜びにつながるか」と「現場の社員の元気につながるか」

・技術者の仕事とは、様々な価値、様々な制約をうまく按配すること。

・ソーシャル・アクシデントとは

  ・「原因も責任も見えない事故」

・著者の他著書

 ・「〈ものづくり〉と複雑系」

 ・「テクノリテラシーとは何か」



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