徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

困難な結婚

2020年07月24日 | 伝えたい思い


書名  困難な結婚
著者   内田樹
発行社 アルテスパブリッシング
発行日 2016年7月10日
頁    266
価格   1,500円 + 税

結婚しておいてよかったとしみじみ思うのは「病めるとき」と「貧しきとき」です。
結婚というのは、そういう人生の危機を生き延びるための安全保障なんです。
結婚は「病気ベース・貧乏ベース」で考えるものです。

目次

はじめに

◎こうすれば結婚できる(あるいは、あなたが結婚できない理由)
「もっといい人」は現れません
どうぞ「ご縁」を大切に
「よい配偶者」の見きわめ方
結婚は誰としてもいい
葛藤が足りません、もっと悩んでね。

◎結婚するのはなんのためか?
社会の原理と戦うため
お金が「ないから」結婚する
大人になるために結婚する
今より幸せになるために結婚してはいけません

◎結婚式はしたほうがいい
結婚式の本質は公に「誓う」こと
「いま・ここ・わたし」から外へ踏み出す

▶ウチダからの祝辞1 合気道と結婚

◎結婚と戸籍と姓
結婚したら即入籍
姓はフレキシブルに
家族の一体感について

◎結婚とは不自由なものである
家庭には「ボス」がいたほうがいい
結婚は足枷か?
未知の自分を発見する

◎他人とうまく暮らすには
「よくわからない人」だから素晴らしい
「一家団欒」の過ごし方

◎夫婦間コミュニケーションを巡る諸問題について
テディ・ベアでいいんです
7つの挨拶で家庭円満
病人の生き方を肯定する
ルックスと才能をとにかくほめる
性的に成熟するとは?
記号より身体性を大切に

▶ウチダからの祝辞2 結婚生活を愛情と理解の上に構築してはならない

◎家事という「苦役」について
「家事は快楽」だ
男は記号的、女は実利的、それぞれの秩序

◎結婚してからのお金問題
小遣い制は止めよう
「ちょっと下」を基準にする

◎コップのふちから水をこぼさない努力─結婚を続けるには?
自分が変われば、世界が変わる
相手を見て親を知る
諦めるか、別れるか、どっちかです
結婚生活の最後の支えとは?

あとがき






女たちのシベリア抑留

2020年07月24日 | ノンフィクション


書名  女たちのシベリア抑留
著者   小柳 ちひろ
発行社 文藝春秋
発行日 2019年12月15日
頁    319
価格   1,700円 + 税

終戦直後、満洲や樺太などにいた軍人や民間人など60万人近い日本人がソ連によって連行された「シベリア抑留」。
その中に数百人から千人近い女性捕虜が存在したことは、長く歴史の影に埋もれていた。
関東軍の陸軍病院で勤務していた従軍看護婦や軍属として働いていたタイピスト、電話交換手、開拓団の民間女性、そして受刑者たちが、極北の地シベリアに送られていたのである。
その中には「女囚」として10年を超える抑留生活を送った女性や、日本に帰る場所もなく異国の地で人生を全うした者もいる。
帰国を果たした女性たちにとっても、故国の人々のまなざしは決して温かいものではなかった。
戦後70年以上、長く沈黙を守ってきた女性たちをインタビューすることに成功し、2014年にNHK・BS1スペシャルで放送されたドキュメンタリー「女たちのシベリア抑留」は、文化庁芸術祭賞優秀賞、放送文化基金賞奨励賞、ATP賞テレビグランプリ優秀賞、ギャラクシー賞奨励賞、NHK放送総局長特賞など、その年のドキュメンタリー部門の賞を総なめにした。
その番組を担当した女性ディレクターが綴る本格ノンフィクション。ロシア側から初めて提出された女性抑留者の記録「登録簿」の内容も明らかになる。

・私の父は、現在92歳。三男。
 17歳で青少年義勇隊員としてソ連国境近くに満州開拓に渡る。終戦時20歳。
 終戦後、ただちに帰国できず22歳で帰国。

・そんなことで『女たちのシベリア抑留』を読む気になりました。

・記憶は、その後の人生によって変容する。