
数日前の桜
夜中に起きてしまった。
強い地震で目が覚めた。
前日の夜は8時過ぎに寝たので、4時間ほどの睡眠で
すっかり身体が目覚めてしまった。
しかたない、このまま眠るより
起きるしかない。
まもなく、携帯の3時の目覚ましがなる。
こんな起き方をしたら、身体を壊すぞと夫に言われた。
確かに。
でも、寝たい、と思う時刻にすぐに寝られるからいいんだ。
前の仕事なら、夜にも勉強しなければならず、眠いときに寝る、という
ことが儘ならなかった。
天候が不順である。相変わらずの、冬スタイルで私は出勤する。
雨が続くようだ。公園の桜が曇天の空をバックにして寂しそうだ。
せっかくの満開の桜は青空の下で見たいものだ。
数日前の青空が恋しい。
苫小牧の中学時代の人たちとの掲示板があるのだが
もう、すっかりあちらでは
この震災の報道も少なくなっているようだ。
おそらく、向こうの感覚では
東北の被害も落ち着き、復興まっしぐらと思っているに違いない。
しかし現実は遠い。
確かに、街の中は人が溢れて、車も溢れて、活気が取り戻せてきたような
気がするが
震災を機に閉業するところがたくさんあり、いろいろと深刻な状態が残っている。
沿岸の町々が津波にやられ、復興する際、再びここで立ち直れるのか
またはすっかり町ごと移転して、高台のほうで再建するのか
いろんな場所で、いろんな問題が山積している。
忘れられた町もあろう。話題にも上らない町もあろう。
でもそこに人が住んでいた限り、それなりの問題が必ずあるのだ。
ローカルのニュースでは、粘り強くそれらを報道してほしい。
私は今テレビを全く観ていない。
好きなドラマも今回は何をやっているのかわからない。
仁だけは観ようと思っている。
バラエティも観ていない。
かと言って、何か震災に関しての番組をやったにしても
熱心に観ていない。
6時過ぎのローカルだけは、夕食に合わせて観ている。
仕事を始めて2週間。
同じ8時間労働でも、時間がずれるだけでも、かなり疲労度や家事の進捗具合が
違ってくる。
家事がなかなかできない。
震災のままの部屋に入ると、良心が痛む。片付けなければ、と思いつつも
これを片付けるには、気力が必要、今はその気力なし、とそそくさと部屋を
出てしまう。
仕事場ではあんなに完璧に近いほど掃除を徹底してやるのに
家では、皆無。
休み無しの8日勤務はつらいね。
もっともっと大変な労働時間、勤務の人が世の中たくさんいると思う、
でもこの私にはまだまだ慣れていない。
只管、家にて寝ることだけを優先している生活である。
これから、パンを食べて職場に向かう。