朝7時、昼12時、夜7時。失恋しても病気になってもごはんの時間にきっちりごはんを食べてきた。しあわせで、たのしくて、おいしい食べものエッセイ
食のエッセイって、人とのつながりまで感じさせます。料理上手な作家さんには、向田邦子さんのエッセイや美食家?の内田百、夏目漱石、檀一雄、池波正太郎などなど、思いうかべるが…。
同世代で同性の角田さんに関しては、もう私の口から言葉が出ているような親近感さえ感じ。う~んこれぞ、素材に対する「愛」「あい」ですなあ~!!と共感!
子供の頃、偏食で、30才から突如食に目覚めた角田さんの素材との格闘。繰り返しチャレンジする様は、まるで料理研究家か?と思えるぐらい。でもそれくらいの試行錯誤があって、こうしてエッセイを書いて著書ができあがるわけだから。趣味的、実用的。生活臭のある仕事といっても良いかもしれない。
1つ1つの食材にまつわる思い出話は、時に今は亡き母親や父親への回想となり、じんわり心に沁みてくる。
私も振り返ってみれば、贅沢とは無縁の質素な食生活だが、いつも栄養バランスや毎日献立を工夫してくれた母を思うと。本当にありがたく思う。
誰かの為じゃなく、自分一人でも食を整えることができるよう自分育てをしなければいけないなあと最近感じるようになってきた。
食。奥深いです。
口に入るすべての食材が、私の体を作って、脳を動かし体がうごいているんだし。って考えるとおろそかにはできません。