癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

お盆が終わり・・・秋の気配!

2012年08月16日 | ガーデニング

 

 

 

 庭に夾竹桃の花が咲き出しました。


月遅れのお盆もそろそろ終わりです。

子どもたちがまだ小さかった頃には、

海水浴に出かけたり、盆踊りを楽しんだりと

実家のお盆は大賑わいでしたが、

今年は静かな母の新盆でした。

オミナエシの花がひっそりと咲いて・・・


 

 

実家の菩提寺の鐘撞堂

今日も、ゴーンと鳴り響いているでしょうか・・・

 

 

 


お寺で見つけた和尚さんの教えを思い浮かべていたら

昨年の出来事を思い出しました。


お葬式の翌日、お見えになった和尚さんの胸には頭陀袋が掛けられていました。

その頭陀袋の裏になにやら文字が見えたのです。

そこで、尋ねてみたら、次のような文章を書いているとのことでした。

 

 

 

 


ゴキブリが出現したのは約3億年も前のことで、生きている化石とも言われ、

人間たちに訳もなく嫌われているゴキブリです。

しかし、ゴキブリは古生代から絶滅せずに生き残ってきた最古の昆虫です


我こそはと出しゃばることもなく生き延びてきたゴキブリの姿と

万物の霊長としておごり高ぶっている人間の姿を対比して、

自分はいつも謙虚に生きたい・・・と

そのことを忘れないために頭陀袋に書いているのだそうです。

集まって聞いていたみんなは、さすが和尚様と敬服してしまいました。

 

 

今年は、どんな教えをいただけるでしょう・・・

 

 

 


お盆に似合う桔梗の花も、実家から頂いてきたオニユリも、

今日の庭に、きれいに咲いています。

夏のバラたちも美しく咲き誇っています。

 

 

 


ふと気がつくと、萩の花は蕾をつけて秋の気配・・・

お盆が終わり、夏祭りが過ぎると、秋は駆け足でやってきます。


明日からは、息子たちもやってきてしばらくは大賑わいになりそうです

 

 

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母の新盆・・・フヨウの咲くお寺で!

2012年08月15日 | ガーデニング

 

 

 

 

 

 実家の母の新盆です。

実家の菩提寺まで2時間の道のりを庭師の運転で、お参りに行ってきました。

お寺には、フヨウやムクゲやひめひまわりの花がたくさん咲いていて

お花が大好きだった母も喜んでいるように思いました。

 

 

 このお寺の和尚さんは大変文化的で教養が高く

地域の小学校の俳句の先生をお願いされて

俳句日本一の小学校にした和尚さんです。

しかし、実家の兄のお話によると一度も自慢話をされることがないそうです。

お寺の中を見渡すと和尚さんの人格と人柄がにじみ出ていて

素晴らしいお寺であることを実感できます。


 


お寺の中にはお休み処があって、お茶の準備がしてありました。

またそこは、図書館になっていて、たくさんの蔵書がありました。

私の生まれた小さな町の小さなお寺さんですが、

自慢できる素晴らしいお寺さんなのです。

 

 

 

庭師やガーデナーが庭作りをするように

和尚さんは素晴らしいお寺をおつくりになって、

亡き方々の冥福を祈っておられ、大変ありがたく思いました。


江戸時代の紀行家菅江真澄はこのお寺にも来たことがあるようです。

我が家の庭師は、3年ほど前に郷土史研究会のメンバーを連れて

このお寺にお邪魔し、和尚さんからいろいろ教えて頂いたこともあるんですよ。

 

 

お寺の丸窓から見える庭の風景を眺めながら

ふっと松島の円通寺を思い出しました。


 

早いもので母の一周忌はもうすぐです。

慈悲深い和尚さんに見守られながら静かに眠っている母のことを

穏やかな気持ちで想いながら

時のたつ速さに感慨を覚えています。


 


先日ふうちゃんのところで見たお花と同じヒオウギがお寺に咲いていました。

そのうちに我が家にもお輿入れできるかな・・・

 

 

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お盆の癒しの庭

2012年08月14日 | ガーデニング


 

 

 

お盆の頃になると、決まって次々にお花を咲かせてくれるひめひまわりです。

ひめひまわりは庭をぱっと明るくしてくれます


お盆の癒しの庭です

庭はしっとりと雨に濡れて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 


 

昨日は、お墓参りの時だけ運良く晴れてくれました

ご先祖様がお天気の味方をしてくれたのでしょうね

 

 

お盆には、このリオンも仏壇を飾ってくれるお花の一つです。


昨日のお墓参りで、いつもと違う出来事がありました。

お寺さんにご挨拶にあがったら、和尚様が、

特別に、私たちにTシャツを買っていただきたいというお話をされました。

そのTシャツにはこのような意味がこめられていたのです。


 

 

 

 

秋田県騒動集青年会HP

 

ー東北のために祈りを、支援を、そして行動をー

先日の被災地巡りで、本当にその思いを実感してきた私たちです。

今年は、犠牲になられた方々の2回目のお盆

ただひたすら安らかに眠ってくださいと祈りを捧げて・・・


 

 

 


 

 

 

 

 


エーデルワイスの花がようやく咲き出して

朝夕の吹く風も少しずつ涼やかになってきました。

これからだんだんに初秋の風へと変わっていくのでしょうね。

 

 

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こもれびの小道を楽しんで!

2012年08月13日 | ガーデニング

 

 

 

大きな感動を与えてくれたロンドンオリンピックが終わり、

お盆がやってきました。

今年も、息子たちはかわいい孫を連れて帰ってきます

小屋の前にある「こもれびの小道」を楽しんでもらえるように

お盆前に草取りを頑張りましたよ

少しばかりきれいになったでしょ

 

ここは、木々の間からやさしい日の光が差し込んで

とっても居心地の良い「こもれびの小道」なんです。

吹く風も涼やかで、野山の風情を感じてくれたら嬉しいな

 

 

 

 

 

 

 

ここは、山野草を楽しめるような庭作りをしています。

小屋の壁色にちなんで、苔庭の雰囲気を生かして、

如庵の庭にしたいなとも思っているのですが・・・(*^_^*)

 

 

アーチをくぐりぬけて、今朝の輝くバラたちを

 

  

  

 

 

  

 

 

 

  

 

 静かな朝、ひっそりとたたずんでいる我が家のかわいい花車です

 

                                            

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楽しみにしていた田沢湖ハーブガーデン

2012年08月12日 | ガーデニング



 同期会の二日目

田沢湖ハーブガーデンハートハーブです

田沢湖のほとりにあるこのハーブガーデンには、

約250種類ものハーブがあるというので、

ふーちゃんも私も、とても楽しみにしていました。

 

 

コバルトブルーの田沢湖を望む高台に見つけた大きな花車

素敵なウエルカムフラワーですね

我が家の花車もこれにはかないません

 

ハーブの香りに誘われて

ガーデンに向かう足どりは軽やかに・・・

 

 

 

ガーデンには夏のハーブやお花が大きく育っていました。

ギボウシの花やフェンネル、モウズイカなど

背の高さを越えるくらい・・・

 

 

パイナップルミントやアップルミントにエルサレムセージ、パイナップルセージ

ジャーマンカモマイルにヤロウ、ブルーサルビアなどなど・・・

ハーブの種類の多さは、さすがです

かわいいストロベリーフィールドや淡いピンク色のベルガモットも 

きれいに咲いていたことでしょう

 

 

 

 湖畔からそよぐ風に漂うハーブの香りに包まれて

田沢湖を見下ろしながらのガーデン散策は格別でした

 

 

スーッとしたさわやかな香りに虫よけ効果があるハーブ

サントリナです。初めて見たような気が

 

  

 

  こんな立て札を目にしました。

秋田大学と仙北市が共同でルバーブの試験栽培をしているみたい

sunnmiさんから頂いた我が家のルバーブも

大きく育っています。

そろそろジャムにいいかも・・・(*^_^*)


  

最近我が家のロックガーデンに仲間入りしたのと同じサボテンに

大きな花が咲いていたのにはびっくり


 多代ちゃんも散策を満喫していました


 雨の日も散歩できるという、ガラスに包まれたハーブ園がありました。

 

 ハーブの香りに癒され、

ロシアンセージやローズマリーの花に心が和みました。

円通院の三慧殿に描かれていたガーベラの花が鮮やかに咲いていましたよ。

驚いたことに小岩井農場の堆肥が置いてありましたよ。

 

ここで、私は新品種の宿根サルビア「ファイヤー・センセーション」を買ってきました。

 赤紫の花色がおしゃれな感じで、葉には光沢と微香があり、

高さのある草姿が気に入ってしまったのです。記念にね

 

 

散策後の昼食は、田沢湖ハーブガーデン自慢のバイキング料理

 季節の美味しい食材をたっぷり使い絶品揃い

たくさんご馳走になりました

食後のハーブティーも最高でした(*^_^*)
 

私のブレンドは、ハイビスカスにローズヒップとローズ

さて、どんな効能があるのでしょう・・・?


期待以上の素晴らしい田沢湖ハーブガーデンに大満足の同期会でした。

計画してくださった幹事さん、有り難うございました。

みなさんも時間があったら、是非立ち寄ってみてはどうでしょう

                               

 

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角館&田沢湖方面へ!

2012年08月10日 | ガーデニング


大学の研究室の同期会があり、角館&駒ヶ岳温泉に行ってきました。

集合場所は角館駅

何度か行っている秋田の小京都「角館」です。

今回は、初めて内陸縦貫鉄道を利用してみました。

たった一両だけのかわいい気動車に乗って・・・

車窓からの素朴な田園風景、

清らかな渓流の景色に心が和んで

久しぶりの仲間三人で会話も弾み、

あっという間に終点角館に着きました。


同期会の参加者は男女合わせて9名

幹事さんは、長い間仙北市の行政に携わり活躍された方です

1年ぶりに同期生の顔がそろって、

角館西宮家の豪華なお膳の昼食をご馳走になり

話は大いに盛り上がり、みんな大満足

 


秋田を代表する観光地「角館」は、佐竹北家の城下町です。

武家屋敷のある通りは

仙北市角館伝統的建造物群保存地区になっています。

通り沿いには塀が連続し、シダレザクラやモミの大木の深い木立があり、

江戸時代末期時の屋敷割や屋敷構え、枡型など

武家町の特性をよく残しています。

 角館は、何度訪れても素晴らしい町並みを見せてくれます

 

幹事さんは、現存する角館の武家屋敷の中で格式が一番高い家柄の屋敷

石黒家」を案内してくださいました。


石黒家


石黒家は、佐竹北家に仕え、財政関係の役職についていた家柄です。

茅葺き屋根の母屋とのぞき窓のついた黒板塀や

正玄関と脇玄関を備えて武家の高い格式を示しながら

簡素なただずまいとなっています。

座敷の欄間の透かしには亀の絵が描かれ、

灯りでゆれる様を楽しめるような工夫がなされています。

この影絵の亀は、何度見ても心がくすぐられます

 

明治や大正時代に増築した蔵には

武具や甲冑、「解体新書」の挿絵を描いた小田野直武の

古文書など展示されています。

今回は特別に、ご当主自らが丁寧にご案内くださいました。

それもこれも幹事さんのお陰。人徳に感謝、感謝です。

 

通りに出て樹齢300年もするというモミの木を

みんなで遠く離れて見上げては、その高さに感嘆の声をあげ、

一気に学生時代に戻ったかのような心地でした。

確か、このモミの木は火災が起きたときに、火の粉が降りかからないように

植えたものだということを、一昨年聞いたことを思い出しました。


他に角館の樺細工伝承館や平福美術館などを堪能し、

初めての駒ヶ岳温泉に向かいました

 

 


駒ヶ岳温泉は、田沢湖高原「水沢温泉郷」にある

大自然の源泉全湯かけながしの宿です。

宿の前にはアジサイやヤマユリの花が

高原の爽やかな風に吹かれて鮮やかに咲いて、

その美しさに魅了されてしまいました。

 


駒ヶ岳温泉は、鶴の湯温泉の姉妹温泉の宿だそうです。

玄関前には、冷たい駒ヶ岳の伏流水が流れ落ち、

冷たい天然水でのどを潤しもてなしてくれました。

 

今回お世話になった幹事さん、まずは一杯


素敵なナチュラルガーデンを楽しんでおられるガーデニング仲間のふーちゃん

帰ってからコーヒーで水の味比べを・・・


 

景子 露天風呂 川から北川

駒ヶ岳温泉の泉質は

カルシウム・マグネシウム・ナトリウム

硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉などを含む

低張性・弱酸性・高温泉です。

露天風呂の温度はあまりにも高すぎて

女性群は早々に引き上げてしまいましした・・・

内湯はゆっくりと楽しませていただきましたよ

 

 

駒ヶ岳温泉は、自然そのままの森に囲まれ、

露天では蛇の抜け殻に驚くハプニングもありましたが、

沢のせせらぎとかけ流しのお湯は、やはり心身を癒してくれますね

 

夜の会の楽しかったことといったら

数えあげてもきりがないほど・・・

時間の過ぎるのもあっという間でした。


 

ご馳走に田沢湖名物の山の芋鍋が出てきました。

以前、鶴の湯で頂いた時の芋鍋は評判も良く、絶品でしたが

駒ヶ岳温泉の山芋鍋も美味しく頂きました。

 
岩魚のお刺身や鮎の姿焼き、十割蕎麦、お漬物、デザートのシャーベットなど

ご馳走になりながらの仲間との語らいは、最高

たのもしい幹事さんと仲間のみなさんに感謝でいっぱいです。
 


 

 

 

駒ヶ岳温泉の翌日も仲間との楽しい旅が続きますが

また後で・・・ 

 

 

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庭の花車が華やかに

2012年08月09日 | ガーデニング


庭に置いたまま風雨にさらされ、悲しい状態になっていた花車が

見違えるほどきれいにお色直しされました

私が出かけている間に、我が家の庭師が修繕してくれていたのです

どんなに難儀したことでしょうね・・・

まずは、ご覧ください



 

 

 

この花車は、10年ほど前に八戸から我が家に迎え入れたもので、

二人とも大変お気に入りの花車でした

 

 

 花車は竹細工で、車輪は貼り合わせて作っているので

一度壊れかけてしまうと修繕が大変に難しく、

大工さんにも首を傾げられてしまったものです


それを何とか工夫をして、見事に修繕してくれた庭師はたいしたものです

 

奮闘に脱帽


 

 

 

 

 

塗装もなかなかもので、竹の色合いになじんで風合いを感じませんか

さっそく、あちこちの草花の鉢を置いてみました

こうなると、センスの良い寄せ植えでも作って置かないとね・・・


さあ、これでまたしばらくは池の前で華やかな雰囲気の花車が

二人を楽しませてくれることでしょう


庭師は、なんとまあ、錆びていた道具入れのワゴンもきれいに塗装してくれていました

これからは道具も気持ち良く使えそうですね。

後始末もきちんとしたくなりますよ

 

 

  

  

 そういえば、昨日行った田沢湖ハーブガーデン「ハートハーブ」に

素晴らしい花車がありましたよ

その紹介は、いずれまた・・・

 

                                                      

 

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スモークツリーは病気なの

2012年08月08日 | ガーデニング

 

 

秋の紅葉が見事なスモークツリー「グレース」です。

モクモクとした花も見事ですが、今年は少ししか花が咲きませんでした。


春早く、木の半分くらいが枯れていたので剪定しました。

そのために花芽が減ったのだと思っていたのですが

この頃、葉っぱが枯れ出しました。

 

 

 

 

病気のせいなのでしょうか、それとも害虫のせいなのでしょうか。



一般的には、スモークツリーは病害虫が少ない植物と言われています。

調べてみると

病気は、「うどん粉病」くらい

害虫は、「カナブンの幼虫」や「芯食い虫」ぐらいしか出てきません。

どうも我が家のスモークツリーの状況とは違うようです。

 

 我が家には他に、「グレース」がもう1株と

「ヤングレディー」が2株あります。


 

 

 こちらの「グレース」はまだ若い木で、元気にぐんぐん伸びています。

しかし、残念ながら花がまだ咲きません。


病気でも、害虫でもないとしたら

もしかしたら、管理上に何か問題でも ・・・・



振り返ってみると、庭師はこのスモークツリーについて何も知っていませんでした。


スモークツリーは、中国~ヒマラヤ、南ヨーロッパが原産で

日本に渡ったのは、古く明治の時代だそうです。

 


【学名】Cotinus coggygria

【植物分類】ウルシ科 コティヌス属


スモークツリーの基本的な性質は次のようなものでした。


・過湿に弱く、少し乾燥ぎみの場所を好む。

・剪定する場合、枝の途中で切ると突然枯れ込む場合がある。

・株が茂り過ぎた場合は、剪定ではなく、混み合った枝を付け根から切り取る。
(「枝抜き」をすると、比較的枯れ込みは避けられる。)

・一度植え付けら、植え替えが難しい面もある。

・スモークツリーの根元あたりに他の植物を植え付けた際に、部分的に根を切ると一部枯れ込むことがある。

・春から夏の間に剪定すると花芽を落としてしまうので、花が咲かなくなる。

・強い剪定は休眠期にした方が無難。

等々、病気でもなく、生理的枯れ込みとしか考えられないような場合もある。

枯れ込みの原因がわかりづらい一面がある。


ということですが、庭師はこれまでにこれに反したことばかりしていました。

春早くには、ひこばえ2本を取り木しようと

根元にスコップを刺して根を分ける準備をしたり

和庭の樹種と同様の、枝の途中での強剪定も行っていました。

そして

この木の根元は株が茂りすぎている上に

たくさんの植栽があって、風通しが悪く、間違いなく、過湿になっています。


 

 

まずは、根元の植栽をへらし

枝ぬきも行って、風通しをよくし

スモークツリーの快適な環境をつくってあげようと思います。

 

 今日のヤングレディー

 

                                         7月6日のヤングレディー

 

 

                                         スモークツリーの花

                      スモークツリーの不稔花

 

スモークツリーのモクモクは
 
実は、花ではなくて花後の花柄

不稔花(ふねんか)が、糸状に伸びたものでした。

 

花が咲かないスモークツリーもあります。

スモークツリーはイチョウなどと同じように雌雄異株で

雄株には花は咲きません。


下の「ヤングレディー」は大分大きくなってきたのですが、まだ花が咲きません。

もしかしたら、今後切られる運命となるのでしょうか

 

 

 

スモークツリーに穴のある葉が見られたので

「ヤングレディー」の葉の裏を見たら

毛のない毛虫?がいました(名前が分かりません)。



赤い葉は「グレース」の葉です。

やはり、穴があいています。

スミチオン(殺虫剤)の散布も必要のようです。

 

 庭師はこれまで、和庭の樹木の管理を主に行ってきましたが

イングリッシュガーデンなどで評判の高い樹種の勉強も

これからは積極的に行っていこうと思います。


今日の雨曜日、スモークツリーは私にたくさんのことを教えてくれました

 

 

 

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我が家の4段の滝には、ヤマユリとカサブランカではどちらが似合うかな

2012年08月07日 | ガーデニング

  

 

 我が家のカサブランカが咲き続けています。


このカサブランカを

この4段の滝の右側後空間に咲かせたらどうかなと、庭師は考え始めました。

 


 この滝は小さいけれど、本当に4段の滝なのです。

下2段は後の川から、水をパイプで引いていつも流れています。

 

上2段は、下の池からポンプで水をアップするようにしていたのですが

数年前に、直接自家水道(地下水)が出るように変えました。

苔などを落とし、今少し清潔にしようと思います。

 

 

 

ちなみに、我が家の3個の筧(かけい)も自家水道が出ています。

 

この滝の右後ろには、これまで背の高い草(ブタクサのような)が生えていました。

それは全て取り除き、我が家にあるユリの移植を考えたのですが

ユリは今が開花の真っ最中です。


我が家のガーデナーによると、移植は今は無理ということです。

さしあたって、我が家のガーデナーは

斑入りのアマドコロ、アヤメ、オカトラノオなどを移植してくれました。

  

                   

 

ユリにはたくさんの種類があります。

ここに植えるユリは何にしようかと考えてしまいます。

 

先日の円光院(松島)には、ヤマユリが植わっていましたが

我が家には、カサブランカやオニユリがあります。


以下は植栽候補のユリたちです。


① ヤマユリ

・学名 Lilium auratum Lilium :ユリ科、 ユリ属 auratum。

・花言葉は、「威厳、甘美」。

・日本が原産、神奈川県の県花です。

 

 

 

② カサブランカ

・学名:Lilium 'Casa Blanca'

・香り豊かで大きな花を咲かせ『ユリの女王』と呼ばれるカサブランカ

白花の他に様々の色があります。

・日本原種のヤマユリ(山百合)、カノコユリ(鹿の子百合)、ササユリ(笹百合)の交配種

・1970年代にオランダで作り出され、日本に逆輸入された帰化品種

・花言葉は、「威厳、高貴、偉大」

                                                                                    ササユリ 

                                              クルマユリ  



③ オニユリ

・学名 Lilium lancifolium(鬼百合)、 Lilium leichtlinii var. tigrinum (小鬼百合)

・花の色や形から赤鬼を連想させることから 「鬼百合」の名が。

・鬼百合(おにゆり) → 茎に「むかご」がつく。

・小鬼百合(こおにゆり) → 茎に「むかご」がない。

・「むかご」とは、茎や葉のつけねなどにでき養分をためた小さなかたまり。

 



④ カノコユリ

・学名 Lilium speciosum Lilium  

・花弁が著しく反転する。

・鹿の斑点をぎっしり並べたような 「鹿の子(かのこ)模様」のつぶつぶが特徴

 

 

 

ユリ目ユリ科に籍を置く植物は、240属4640種ほど

ヒアシンスやチューリップ、ギボウシ、そしてアロエなどもユリ科の仲間です。

 

一般にユリと呼ばれるものは、ユリ科リリウム属(Lilium属)の多年草の総称です。


属名の『Lilium』はケルト語で『li=白い』、『lium=花』 の意味とされるように

もともとユリの花は、白い花をイメージするものであったようでず。


その中でもカサブランカの白さは抜群で

花の姿から、スペイン語の『casa=家』、『blanca=白』がその名の由来となっています。

日本が原産のユリは9種類あります。
 
それらからジャパニーズ・ハイブリット種が生まれ、世界中に広まりました。

カサブランカは、それを代表する花なのです。




ユリは、とりわけヨーロッパで人気の高い花で

フランス、リヒテンシュタインの国花となっています。


 

ユリの種類(改良種)

 ユリのはなしHP

世界の国花HP


滝の脇には、今年の秋には球根を植えようと思います。

ヤマユリ、カノコユリは日本原産、カサブランカももともとは日本原産

和庭に植えても決して変ではありません。

 

欲張って3種類位を植えて、開花時期がずらし

来年の今頃までには、滝周辺をきれいにし

和庭の中の、滝と共にユリの豪華さも楽しめるコーナーにしようと思います。



 

 滝の下の池には、睡蓮が開花していました。


 

 

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ガーデンガーデンにはライオンの壁泉や置物が・・・

2012年08月06日 | ガーデニング


被災地訪問の帰り

仙台市にあるガーデンガーデンに寄りました。



今回の旅の帰りに寄りたいと考えていたガーデニングショップです。

秋田オープンガーデンの会長さんお薦めのお店です。

以前、オープンガーデンでお邪魔したときに

庭師が、庭のオブジェにどんなものを作ったらよいかを尋ねたら

このお店を紹介してくださったそうです。


お店には、庭師お気に入りの

ライオンの壁泉やライオンの置物などたくさんありました。


  

 

しかしながら、ライオンの壁泉や置物には高い値段がついていて

手が出そうにありません。



ハワイでたくさん見たモンステラの葉が

なつかしく見えました。



水の音が涼しげに聞こえてきたコーナーです。

「こんなコーナーもいいね。」と、言う私に

「我が家は水の音が聞こえすぎるくらいだよ」ですって・・・

庭師は、作ってくれそうにありません。


ガーデンガーデンには、

庭作りの参考になるところがたくさんありました。







 

暑くて暑くて、見て回るのも大変・・・

私たちは、今回の旅の記念にと

お気に入りをひとつだけ買って帰ってきました。


早速、池に置いてみましたよ。 

なんだか、鯉をのぞき込んでいるように見えません?


まるで鯉もびっくりしているみたいでしょ。


「庭に遊び心を」と

癒しの庭を楽しんでいる二人です。

 


夏のバラも咲き出しましたよ

 

 

 

 

                           

 

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日本最古のバラが円通院に!

2012年08月05日 | ガーデニング


先日、訪れた松島の円通院には、

興味深いものがたくさんありました。

円通院の境内の奥まった所にある「三慧殿」は、伊達光宗の霊廟です。

そこにある厨子に、伊達政宗の命を受けヨーロッパへ渡航した

支倉常長が伝えたという西洋バラや十字架、

ハートやスペードの模様が描かれていました

 


三慧殿は

西洋文化の影響を受けた建造物で国指定重要文化財

伊達家350年の秘蔵です。

この三慧殿が建造されたのは1646年です。

支倉常長は、伊達政宗の命を受け遣欧使節として

通商交渉を目的に180人余を引き連れてローマに赴きました。

ローマ教皇パウルス5世に謁見するが、

通商交渉は成功せず、1620年に帰国しています。

その際に持ち帰った洋バラを絵にしたのが、これだそうです。

洋バラには見えないという意見もありますが、

真相は謎に包まれているようです。

この絵の材料には緑青やサンゴが使われていて、

永久に変色することがないのだそうです。


 

 


厨子には、クローバーや水仙

他にも、アガパンサスやガーベラの花が描かれていました。

我が家のアガパンサスの花はこれからですが、

ハンギングで楽しんでいたガーベラの花は終わってしまいました。

江戸時代にアガパンサスやガーベラが描かれ、

円通院に国指定需要文化財として残っているとは思いもしませんでした。


バラの花はローマを、スイセンはフィレンツェを表す花なんですって・・・

支倉常長がローマやフィレンツェを訪ねた証として描かれたそうです。

当時はキリスト教弾圧の鎖国時代でしたので

伊達家の霊廟と申し立て、その扉を開けることがなかったそうです。

 

 

 

ローマから日本へ初めて洋バラを持ち帰った支倉常長の偉業の象徴として

円通院にはバラ園も作られています。



バラ寺の愛称で親しまれているようで、支倉常長のロマンを感じますね


 

咲いていたバラが日本最古といわれる洋バラなのかな・・・?

赤いバラには、レッドアポロの名前が見られました。

 

 

 

円通院の庭園には苔がはられ、大変魅力的な庭でした

我が家の如庵の庭にしたい小屋の前庭にも

もっと苔がふえたらいいな・・・

 

 

 

 

 

 

 

このような丸窓や額縁のような窓のある洋風ガーデンを

これまでいくつか見たことがあります。

しかし、この円通寺の腰掛け待合いの丸窓が最高ですね


深々とした苔の緑の美しさが、いっそう落ち着いた風情を感じさせてくれました

我が家の庭師も、私も、日本庭園を見て歩くのが大好きなので

円通寺の庭にすっかり魅せられてしまいました



庭師が、円通院で気に入った1木はこちらでした


 

 

 我が家の和庭、築山の上に

来年の今頃には見られるようになったら素晴らしいです。


 

私は、円通寺の敷石にも、心が引かれてしまいました。 

 


我が家の築山の周りの園路にも敷石を敷いていますが、

それは、私が東京の六義園の庭を見た後に、除草対策に敷いたものです。

敷石の敷き方もやはり感性豊かでないといけませんね。


境内のあちこちには美しいアジサイも咲いて、目を楽しませてくれました

 

 

 


秋の紅葉時になると、円通院はライトアップされて

庭園がいっそう美しく見えるんですって・・・

いつかまた、その美しい光景を目にしたいなと思います

 

 

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被災地に思いを寄せて・・・蠣のオリーブオイル漬けのパスタを!

2012年08月04日 | ガーデニング

 

なでしこジャパンが見事ブラジルに勝ちましたね

真夜中の静けさを突き破るかのように、思わず大きな拍手をしてしまいましたよ

我が家の庭のナデシコも全開パワーで咲き誇っています

準決勝もこの調子でフランスを破ってくれるといいですね

さあ、エールを送りますよ

 

それにしても、毎日続く猛暑

被災地のみなさん、さぞや汗だくでしょうね・・・

今日もへこたれずに、笑顔で頑張っている姿を

思い浮かべています

 

先日、「石巻まちなか復興マルシェ」に寄ってきました。

石巻市には、震災前には全国でも有数の水揚げを誇っていた石巻魚市場がありました。

震災では海岸線にあった店舗が屋根まですっぽり水没してしまいました。

たくさんの困難を乗り越えて

市の中心市街地に立ち上げた

「石巻まちなか復興マルシェ」

 

 

石巻の特産品を扱う産直市場です。

全国から寄せられた支援への恩返しに応えたいと

立ち上がった地域の方々の思いがたくさん見られました。

 

町の建物には無惨な爪痕が見られるでしょ

しかし、お魚屋さんのハウスの方々には笑顔がありました

 

私たちは、石巻や女川で水揚げされた魚介類やわかめなど

冷凍の宅配にして送ってもらいました。

 

捕りたての魚介はやはり美味しい

鮮度がいいから美味しさが格別なんですね

石巻の方々の思いを、今日は我が家の食卓への贈り物にと・・・

 

蠣のオリーブオイル漬けのパスタを作ってみました

 

もちろん、蠣のオリーブオイル漬けは石巻産です

バジルをたくさん入れて、トマトも我が家のポタシェから

冷凍保存のバジルソースを使ってと・・・

バジルソースは

バジル130グラム

オリーブオイル適量

ニンニク8かけ

松の実大さじ6

塩小さじ1

黒胡椒少々

これらにオリーブオイルとバジルを入れて

ミキサーで砕いてアイスキュービックで冷凍保存しておいたものです


 

我が家のバジルは、トマト料理に大活躍です

石巻産の蠣のオリーブオイルは、これまた絶品

みなさまも、ぜひ召し上がってくださるとうれしいな


 

 

庭のハンゲショウが葉の白さを際だたせてきました。

地面を這うお花たちもたくましく

 

   

 

被災地のみなさま、お体をいたわってね

なでしこジャパンのみなさんの健闘も祈っています

 

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瑞巌寺は今が見ごろ

2012年08月03日 | ガーデニング

           

 

       ガイド料金    

          

 先の研修会の折、何年ぶりかに瑞巌寺を訪れたら

以前と変わっていることが2つありました。


その1つ目は、山門を入るとすぐにガイドさんがたくさんいたこと

その2つ目は、平成の大改修が行われていて本堂などが見学できなかったことです。


                 

 しかし、平成の大改修で見学できなくなったものは多いのですが

反対に、今までには見ることのできなかった①~③の特別展を見ることができました。


 

 

 

 

 特に、特別公開で良かったのは

本堂に安置されていたものを、大書院に移して公開していたことです。


本堂での公開では

例えば、正宗公の大位牌や正宗公に殉死した多くの家臣たちの位牌などは

本堂は広いので、間近には見ることができないのです。

それを、今回は間近に見ることができました。

以下のような内容です。



 

 

伊達正宗の殉死者についての HP

 


 

もう1つの特別展は、陽徳院間寶華殿です。

 

 

 

寶華殿に至るまでの道筋で

庭師(商売にはしていないのですが・・・)の私は

ツゲ(左)やツツジ(右)の巨木の様子とその手入れの仕方に見とれてしまいました




豪華絢爛、伊達政宗公の正室、愛姫(めでひめ)の御霊屋(おたまや)です。

詳しくは、以下をご覧ください。


 



ちなみに、伊達正宗公の御霊屋は

仙台市内の青葉区霊屋(おたまや)下23-2にあります。

この夫婦の霊廟(れいびょう)は、別々の所にあります。

         

 

正宗公が70歳で亡くなったのが1636(寛永13)年で

自分の御霊屋は、青葉城に近いこの場所にと遺言して亡くなったのです。

その翌年に、二代目藩主伊達忠宗公が御霊屋「瑞鳳殿」を造営しました。


愛姫が亡くなったのは1653年で

愛姫の御霊屋は、1660年に、孫の綱宗が造営したのです。

 


 「瑞鳳殿」の豪華絢爛な廟建築は

桃山様式の遺風を現代に伝えているといわれています。


境内には

二代目忠宗の霊屋「感仙殿」、三代目・綱宗の霊屋「善応殿」のほか

副葬品を展示する資料館も併設されています。



瑞巌寺の境内に西国三十三観音像が祀られていました。

 


こ こに建ち並んで いる石像は

昭和9(1934)年、仙台の名工月田文治翁の手になるもので

仙台・石巻・塩釜の観音講員の喜捨によって境内に安置されていた仏像です。


庭師は三十三観音像の中に、ある観音像を必死で探していました。


 

 

ありました。

馬頭観音です。

頭に馬の顔を乗せている、3面8臂(さんめんはっぴ)の像です。

3面6臂の像もあります。

顔が3つで、腕が8本、中央のお顔の頭上に馬の顔があるので

江戸時代になって、馬の守護神とされるようになりました。


馬頭観音像には、立っているもの、馬に乗っているもの

そして座っているものがあります。

瑞巌寺の馬頭観音は立て膝をしている像でした。


庭師は、なぜか、市の無形文化財の調査員で

昨年と今年は、馬を守護する神社の調査をしています。


当市では、江戸時代にたくさんあった馬頭観音を祀る馬頭観音堂は

明治以降は全くなくなります。

現在は、馬頭観音堂から代わった駒形神社と

552年の仏教伝来以前より、北東北あったソウゼン神社がたくさんあります。

ソウゼン神、馬頭観音、駒形神の関係は調べるととてもおもしろいです。


おもしろい、と言えば

瑞巌寺におもしろい植物がありました。

 

 

セッコク(石斛)です。


昭和30年前後、中門右手前の杉に着生しているのが発見されました。

日本蘭の一種、デンドロビウムの仲間で、岩や樹木に着生します。


花期は5月下旬頃ということ、杉の木の高いところにあるので

庭師は、その姿を確かめることはできませんでした。

この種の北限は松島とか岩手県といわれているようです。


 

 


このセッコクは、松島町の町花であり、

「瑞巌寺セッコク」という名前で市販されています。

 

 

 

 

 

市販されている「瑞巌寺セッコク」のBLOG

 

 

逆境にも、寒さにも強いようです。

育ててみたい気がしてきます。

                              

 

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被災地に立って・・・(2)

2012年08月02日 | ガーデニング


児童74名と10名の教職員が大津波の犠牲になった

石巻市立大川小学校を訪ねました。


校舎は被害の凄さを物語るかのような有様で

会のみんなはただ呆然と立ちつくしてしまいました。


 

誰もが予想もしなかった大津波だったにちがいありません。

この大津波の犠牲になった子どもたちのうち

まだ4名が見つかっていないそうです。

 

どんなに怖かったでしょう。

 どんなに寒かったでしょう。

どんなに苦しかったでしょう。

どんなに生きたかったでしょう。

どんなに悔しかったことでしょう。

  

御霊にお花と線香を手向け

安らかに眠らんことをただひたすら祈りました。



 

岐阜からいらした先生は、学校の子どもたちから託された折り鶴を捧げました。  

遠く離れた地の、同じ時代を生きる子どもたちの、

素直で思いやりのある優しさに感激しながら

惨たらしい現実に涙があふれてきました。


元気だった頃に子どもたちが制作した作品でしょう。

 

身震いをこらえながら

この地に立って、

あらためて、

自然の破壊力の凄さには

人間の力はひとたまりもないことを思い知らされ

愕然としてしまいました。

 

後ろに広がる山の木立が恨めしくなってしまいました。

 

 

 

誰がこの川を津波が上ってくると思ったでしょう。

子どもたちが避難しようとした場所は、右の川沿いにある小山です。

左手には高い山が見えるのですが、住宅が建ち並んでいたようです。

人間の判断力や一瞬の出来事が

大きく明暗を分けてしまう恐ろしさを感じました。

 

埼玉県からいらした方は、今幼稚園の園長先生をしていらして

防災計画を今一度見直さなければと話していました。

 

想像をはるかに越える津波の猛威は、

学校の子どもたちに大きな犠牲をあたえました。

ここは、石巻市立門脇小学校の校舎跡です。


 

 

 

 

NHKの紅白歌合戦で

歌手の長渕剛が「ひとつ」を熱唱した場所ですが、記憶にありますか? 

 

門脇小学校は、津波後の火災で焼けこげてしまいました。

幸いに子どもたちは全員高台に避難し、難を逃れました。

「すこやかに 育て 心と体」

学校の教育テーマが、目にまぶしく映りました。

 

焼けただれた校舎の前に掲げられていた校歌の碑には次のような歌が・・・

 

太平洋は ひろびろと

望みを きょうも 思わせる

楽しく 若い このゆめよ

光れ ひかれ 美しく

 

青々とした大海原の自然は、

いつも子どもたちを励まし

豊かな恵みを与えてくれていたことでしょう。

 

しかしながら、

こんな恐ろしい自然の威力に打ちのめされるとは・・・・

 

 一瞬のうちに日常の全てを失った子どもたち 

荒涼とした焼け野原に学校だけが孤立していました。

 

今、

子どもたちはきっとたくましく、

明るい笑顔で前に進んでいることでしょう。

きっとまた、あのコバルト色の清らかな海のもとで

楽しく暮らせる日がやってくると信じています。

 

今回の被災地を訪ねる会では

たくさんの学校が廃校になってしまった現実にふれました。

「百聞は一見にしかず」です。

必死に頑張っている子どもたちの未来を信じ、

これからも応援していきたいと思っています。

 

震災後1年4ヶ月が過ぎましたが、

被災地の復旧・復興はまだまだこれからです。

たくさんの方に被災地を訪れて欲しいなと感じています。

私たちにできることを今一度考えてみたいと思っています。

 

この会で被災地を訪れる機会を作ってくださった

石巻のご夫妻に心から感謝申し上げたいです。

 

今日も暑いです。

どんなに暑くても輝いている植物たちを見ると

少し心が和んできます。 

 

 

 

 

 

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被災地に立って・・・(1)

2012年08月01日 | ガーデニング

 

 

猛暑続きの毎日

みなさまお元気にしておいでですか?


我が家の倒れていたカサブランカに、昨日支柱を立ててあげたら

今朝は見事に開いてくれました。

夏の暑さにも負けないお花たちを見習いたい気持ちです。


 

先日訪れた松島円通院の庭には、美しい百合が咲いていました

三陸自動車道の道路脇にも

震災や夏の暑さにもへこたれないで、

ヤマユリが咲き誇っていたのを思い出しています。

 

                                                  円通院の庭に咲くヤマユリ

 

今から22年前に35日間の中央研修を機に結成された親睦会

これまでたくさんの親交を深め

南は沖縄、九州、四国に山口~

北は青森、秋田、岩手と全国各地を旅してきました。

 

今年の会は、被災地宮城を巡ることになりました。

昨年、みんなの思いは果たして被災地を訪れて良いのかなと随分悩み

思案に思案を重ねて決めた

被災地を巡る今回の計画です。

 

7月28日・・・やはり今年も暑い暑い夏の会になりました。

参加者は12名、うちご夫婦での参加者は4組

我が家はいつものように夫婦での参加です。


会の集合場所は、松島 

 

 


松島は、以前と変わらない風光明媚な観光地の姿を見せてくれました。

松島海岸では、松島の島々が波消しブロックの役目を果たし

大被害の難を逃れることができたそうです。

 

しかしながら、海岸近くのレストランの一階は背丈を超える水浸しで

お店を開くまでは半年もかかったそうです。

 

                                石巻市の日和山から眼下を臨む

 

今回お世話を引き受けてくださったのは、被災地石巻のご夫妻です。

お二人は退職後も大学で講師を勤められ

この3月ご退職なさいました。

ご夫妻は、いつものように明るい笑顔で

 細やかなお心遣いで私たちを迎えてくださいました。

 

再会を喜び合いながらも、これまでとは違う今年の親睦会。

石巻のご夫妻は自らも被災者でありながら

思いも寄らぬほどのたくさんの写真集や資料をご準備され

被災地をご案内してくださいました。


 

東松島市の野蒜地区から石巻や仙台市の荒浜、

名取市の閖上地区を巡ってみると

あの未曾有の大震災から1年以上が過ぎたとはいえ

残した無惨な爪痕がそこかしこに残っていました。


壊滅的な被害を受けた石巻市

市街地を歩いてみると、泥やがれきはきれいに片付けられていましたが、

さぞ賑わっていたであろう商店街は、軒並み閉店せざるを得ない有様

海岸部から流されてきた家屋やがれきは

日和山のすぐ下のところでまで広がったそうです。



 

                                     あちこちに見られたがれきの山

このがれきの山がどうにかならないものかと心が痛くなりました。

当市にもようやく受け入れの動きが出ているようですが・・・

 


たくさんの廃車になった車の中に、ご夫妻の車もあるらしいです。

 

会のメンバーは、個性豊かでユーモアあふれる素晴らしい方々揃い

いつもならバスの中は笑いがあふれんばかりなのですが

被災地の車窓から眺める風景に

誰もが言葉が詰まり、涙を抑えずにはいられないほど

重苦しい空気に包まれていました。



町の全てが一瞬のうちに津波にのみこまれ、跡形もなくなり

今はただただ広大な荒れ野原と化してしまった荒浜地区

そこには、ただ呆然と眺めている自分がいました。


 

                                   大津波は容赦なく仙台空港にも

  

 

 

空港もここまで津波が押し寄せて、大惨事に陥ったのです。

もうすっかり復興したかのようですが・・・

 

町の中には仮設住宅がまだまだたくさん見られました。

この暑さの中、不便を余儀なくされ、

狭い居住スペースでどのように暮らしておられるのでしょう。


 


日和山に上って、昼食をいただいた所は、

仮設店舗のお寿司屋さんでした。

暑くて大変でしたが、新鮮な海鮮丼のごちそうの美味しかったこと・・・

震災前には町の中で評判のいいお寿司屋さんとのこと

お店を出せる喜びがこちらにも伝わってきそうでした。


今回被災地を巡って強く心をうたれたことがありました。


松島のホテルでお世話してくださった女性の方は

ご主人が大津波の犠牲者で

「明日が一周忌の法要なんです。お寺さんが混んでいて。」と話され

その顔に、笑顔が見られたのです。


道の駅で清掃をされておられた女の方も

「遠いところから、みなさんがこうして来てくださることが嬉しいです。」

「お気をつけてお帰りくださいね。」と

反対に私たちをねぎらってくださいました。


復興店舗のお魚屋さんの方々にも・・・笑顔が・・・

復旧工事の進まない中で待ち望んでいたお店を開くことができ

お客さんの喜ぶ笑顔に出会い

それが大きな励みになってまた頑張れるんだという被災地のみなさん

笑顔と自信を少しずつ取りもどしているようで

それが何より嬉しく思い帰ってきました。



今年の夏も暑いです。

被災地のみなさまには

これからが大変だと思いますが

一つ一つ楽しみを増やし、前進して欲しいと願っています。

私たちもずうっと心を寄せていきたいと思っています。

 

 

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