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日本最古のバラが円通院に!

2012年08月05日 | ガーデニング


先日、訪れた松島の円通院には、

興味深いものがたくさんありました。

円通院の境内の奥まった所にある「三慧殿」は、伊達光宗の霊廟です。

そこにある厨子に、伊達政宗の命を受けヨーロッパへ渡航した

支倉常長が伝えたという西洋バラや十字架、

ハートやスペードの模様が描かれていました

 


三慧殿は

西洋文化の影響を受けた建造物で国指定重要文化財

伊達家350年の秘蔵です。

この三慧殿が建造されたのは1646年です。

支倉常長は、伊達政宗の命を受け遣欧使節として

通商交渉を目的に180人余を引き連れてローマに赴きました。

ローマ教皇パウルス5世に謁見するが、

通商交渉は成功せず、1620年に帰国しています。

その際に持ち帰った洋バラを絵にしたのが、これだそうです。

洋バラには見えないという意見もありますが、

真相は謎に包まれているようです。

この絵の材料には緑青やサンゴが使われていて、

永久に変色することがないのだそうです。


 

 


厨子には、クローバーや水仙

他にも、アガパンサスやガーベラの花が描かれていました。

我が家のアガパンサスの花はこれからですが、

ハンギングで楽しんでいたガーベラの花は終わってしまいました。

江戸時代にアガパンサスやガーベラが描かれ、

円通院に国指定需要文化財として残っているとは思いもしませんでした。


バラの花はローマを、スイセンはフィレンツェを表す花なんですって・・・

支倉常長がローマやフィレンツェを訪ねた証として描かれたそうです。

当時はキリスト教弾圧の鎖国時代でしたので

伊達家の霊廟と申し立て、その扉を開けることがなかったそうです。

 

 

 

ローマから日本へ初めて洋バラを持ち帰った支倉常長の偉業の象徴として

円通院にはバラ園も作られています。



バラ寺の愛称で親しまれているようで、支倉常長のロマンを感じますね


 

咲いていたバラが日本最古といわれる洋バラなのかな・・・?

赤いバラには、レッドアポロの名前が見られました。

 

 

 

円通院の庭園には苔がはられ、大変魅力的な庭でした

我が家の如庵の庭にしたい小屋の前庭にも

もっと苔がふえたらいいな・・・

 

 

 

 

 

 

 

このような丸窓や額縁のような窓のある洋風ガーデンを

これまでいくつか見たことがあります。

しかし、この円通寺の腰掛け待合いの丸窓が最高ですね


深々とした苔の緑の美しさが、いっそう落ち着いた風情を感じさせてくれました

我が家の庭師も、私も、日本庭園を見て歩くのが大好きなので

円通寺の庭にすっかり魅せられてしまいました



庭師が、円通院で気に入った1木はこちらでした


 

 

 我が家の和庭、築山の上に

来年の今頃には見られるようになったら素晴らしいです。


 

私は、円通寺の敷石にも、心が引かれてしまいました。 

 


我が家の築山の周りの園路にも敷石を敷いていますが、

それは、私が東京の六義園の庭を見た後に、除草対策に敷いたものです。

敷石の敷き方もやはり感性豊かでないといけませんね。


境内のあちこちには美しいアジサイも咲いて、目を楽しませてくれました

 

 

 


秋の紅葉時になると、円通院はライトアップされて

庭園がいっそう美しく見えるんですって・・・

いつかまた、その美しい光景を目にしたいなと思います

 

 

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