ガイド料金
先の研修会の折、何年ぶりかに瑞巌寺を訪れたら
以前と変わっていることが2つありました。
その1つ目は、山門を入るとすぐにガイドさんがたくさんいたこと
その2つ目は、平成の大改修が行われていて本堂などが見学できなかったことです。
しかし、平成の大改修で見学できなくなったものは多いのですが
反対に、今までには見ることのできなかった①~③の特別展を見ることができました。
特に、特別公開で良かったのは
本堂に安置されていたものを、大書院に移して公開していたことです。
本堂での公開では
例えば、正宗公の大位牌や正宗公に殉死した多くの家臣たちの位牌などは
本堂は広いので、間近には見ることができないのです。
それを、今回は間近に見ることができました。
以下のような内容です。
もう1つの特別展は、陽徳院間寶華殿です。
寶華殿に至るまでの道筋で
庭師(商売にはしていないのですが・・・)の私は
ツゲ(左)やツツジ(右)の巨木の様子とその手入れの仕方に見とれてしまいました
豪華絢爛、伊達政宗公の正室、愛姫(めでひめ)の御霊屋(おたまや)です。
詳しくは、以下をご覧ください。
ちなみに、伊達正宗公の御霊屋は
仙台市内の青葉区霊屋(おたまや)下23-2にあります。
この夫婦の霊廟(れいびょう)は、別々の所にあります。
正宗公が70歳で亡くなったのが1636(寛永13)年で
自分の御霊屋は、青葉城に近いこの場所にと遺言して亡くなったのです。
その翌年に、二代目藩主伊達忠宗公が御霊屋「瑞鳳殿」を造営しました。
愛姫が亡くなったのは1653年で
愛姫の御霊屋は、1660年に、孫の綱宗が造営したのです。
「瑞鳳殿」の豪華絢爛な廟建築は
桃山様式の遺風を現代に伝えているといわれています。
境内には
二代目忠宗の霊屋「感仙殿」、三代目・綱宗の霊屋「善応殿」のほか
副葬品を展示する資料館も併設されています。
瑞巌寺の境内に西国三十三観音像が祀られていました。
こ こに建ち並んで いる石像は
昭和9(1934)年、仙台の名工月田文治翁の手になるもので
仙台・石巻・塩釜の観音講員の喜捨によって境内に安置されていた仏像です。
庭師は三十三観音像の中に、ある観音像を必死で探していました。
ありました。
馬頭観音です。
頭に馬の顔を乗せている、3面8臂(さんめんはっぴ)の像です。
3面6臂の像もあります。
顔が3つで、腕が8本、中央のお顔の頭上に馬の顔があるので
江戸時代になって、馬の守護神とされるようになりました。
馬頭観音像には、立っているもの、馬に乗っているもの
そして座っているものがあります。
瑞巌寺の馬頭観音は立て膝をしている像でした。
庭師は、なぜか、市の無形文化財の調査員で
昨年と今年は、馬を守護する神社の調査をしています。
当市では、江戸時代にたくさんあった馬頭観音を祀る馬頭観音堂は
明治以降は全くなくなります。
現在は、馬頭観音堂から代わった駒形神社と
552年の仏教伝来以前より、北東北あったソウゼン神社がたくさんあります。
ソウゼン神、馬頭観音、駒形神の関係は調べるととてもおもしろいです。
おもしろい、と言えば
瑞巌寺におもしろい植物がありました。
セッコク(石斛)です。
昭和30年前後、中門右手前の杉に着生しているのが発見されました。
日本蘭の一種、デンドロビウムの仲間で、岩や樹木に着生します。
花期は5月下旬頃ということ、杉の木の高いところにあるので
庭師は、その姿を確かめることはできませんでした。
この種の北限は松島とか岩手県といわれているようです。
このセッコクは、松島町の町花であり、
「瑞巌寺セッコク」という名前で市販されています。
逆境にも、寒さにも強いようです。
育ててみたい気がしてきます。
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