癒しの庭Ⅲ

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被災地に立って・・・(1)

2012年08月01日 | ガーデニング

 

 

猛暑続きの毎日

みなさまお元気にしておいでですか?


我が家の倒れていたカサブランカに、昨日支柱を立ててあげたら

今朝は見事に開いてくれました。

夏の暑さにも負けないお花たちを見習いたい気持ちです。


 

先日訪れた松島円通院の庭には、美しい百合が咲いていました

三陸自動車道の道路脇にも

震災や夏の暑さにもへこたれないで、

ヤマユリが咲き誇っていたのを思い出しています。

 

                                                  円通院の庭に咲くヤマユリ

 

今から22年前に35日間の中央研修を機に結成された親睦会

これまでたくさんの親交を深め

南は沖縄、九州、四国に山口~

北は青森、秋田、岩手と全国各地を旅してきました。

 

今年の会は、被災地宮城を巡ることになりました。

昨年、みんなの思いは果たして被災地を訪れて良いのかなと随分悩み

思案に思案を重ねて決めた

被災地を巡る今回の計画です。

 

7月28日・・・やはり今年も暑い暑い夏の会になりました。

参加者は12名、うちご夫婦での参加者は4組

我が家はいつものように夫婦での参加です。


会の集合場所は、松島 

 

 


松島は、以前と変わらない風光明媚な観光地の姿を見せてくれました。

松島海岸では、松島の島々が波消しブロックの役目を果たし

大被害の難を逃れることができたそうです。

 

しかしながら、海岸近くのレストランの一階は背丈を超える水浸しで

お店を開くまでは半年もかかったそうです。

 

                                石巻市の日和山から眼下を臨む

 

今回お世話を引き受けてくださったのは、被災地石巻のご夫妻です。

お二人は退職後も大学で講師を勤められ

この3月ご退職なさいました。

ご夫妻は、いつものように明るい笑顔で

 細やかなお心遣いで私たちを迎えてくださいました。

 

再会を喜び合いながらも、これまでとは違う今年の親睦会。

石巻のご夫妻は自らも被災者でありながら

思いも寄らぬほどのたくさんの写真集や資料をご準備され

被災地をご案内してくださいました。


 

東松島市の野蒜地区から石巻や仙台市の荒浜、

名取市の閖上地区を巡ってみると

あの未曾有の大震災から1年以上が過ぎたとはいえ

残した無惨な爪痕がそこかしこに残っていました。


壊滅的な被害を受けた石巻市

市街地を歩いてみると、泥やがれきはきれいに片付けられていましたが、

さぞ賑わっていたであろう商店街は、軒並み閉店せざるを得ない有様

海岸部から流されてきた家屋やがれきは

日和山のすぐ下のところでまで広がったそうです。



 

                                     あちこちに見られたがれきの山

このがれきの山がどうにかならないものかと心が痛くなりました。

当市にもようやく受け入れの動きが出ているようですが・・・

 


たくさんの廃車になった車の中に、ご夫妻の車もあるらしいです。

 

会のメンバーは、個性豊かでユーモアあふれる素晴らしい方々揃い

いつもならバスの中は笑いがあふれんばかりなのですが

被災地の車窓から眺める風景に

誰もが言葉が詰まり、涙を抑えずにはいられないほど

重苦しい空気に包まれていました。



町の全てが一瞬のうちに津波にのみこまれ、跡形もなくなり

今はただただ広大な荒れ野原と化してしまった荒浜地区

そこには、ただ呆然と眺めている自分がいました。


 

                                   大津波は容赦なく仙台空港にも

  

 

 

空港もここまで津波が押し寄せて、大惨事に陥ったのです。

もうすっかり復興したかのようですが・・・

 

町の中には仮設住宅がまだまだたくさん見られました。

この暑さの中、不便を余儀なくされ、

狭い居住スペースでどのように暮らしておられるのでしょう。


 


日和山に上って、昼食をいただいた所は、

仮設店舗のお寿司屋さんでした。

暑くて大変でしたが、新鮮な海鮮丼のごちそうの美味しかったこと・・・

震災前には町の中で評判のいいお寿司屋さんとのこと

お店を出せる喜びがこちらにも伝わってきそうでした。


今回被災地を巡って強く心をうたれたことがありました。


松島のホテルでお世話してくださった女性の方は

ご主人が大津波の犠牲者で

「明日が一周忌の法要なんです。お寺さんが混んでいて。」と話され

その顔に、笑顔が見られたのです。


道の駅で清掃をされておられた女の方も

「遠いところから、みなさんがこうして来てくださることが嬉しいです。」

「お気をつけてお帰りくださいね。」と

反対に私たちをねぎらってくださいました。


復興店舗のお魚屋さんの方々にも・・・笑顔が・・・

復旧工事の進まない中で待ち望んでいたお店を開くことができ

お客さんの喜ぶ笑顔に出会い

それが大きな励みになってまた頑張れるんだという被災地のみなさん

笑顔と自信を少しずつ取りもどしているようで

それが何より嬉しく思い帰ってきました。



今年の夏も暑いです。

被災地のみなさまには

これからが大変だと思いますが

一つ一つ楽しみを増やし、前進して欲しいと願っています。

私たちもずうっと心を寄せていきたいと思っています。

 

 

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