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被災地に立って・・・(2)

2012年08月02日 | ガーデニング


児童74名と10名の教職員が大津波の犠牲になった

石巻市立大川小学校を訪ねました。


校舎は被害の凄さを物語るかのような有様で

会のみんなはただ呆然と立ちつくしてしまいました。


 

誰もが予想もしなかった大津波だったにちがいありません。

この大津波の犠牲になった子どもたちのうち

まだ4名が見つかっていないそうです。

 

どんなに怖かったでしょう。

 どんなに寒かったでしょう。

どんなに苦しかったでしょう。

どんなに生きたかったでしょう。

どんなに悔しかったことでしょう。

  

御霊にお花と線香を手向け

安らかに眠らんことをただひたすら祈りました。



 

岐阜からいらした先生は、学校の子どもたちから託された折り鶴を捧げました。  

遠く離れた地の、同じ時代を生きる子どもたちの、

素直で思いやりのある優しさに感激しながら

惨たらしい現実に涙があふれてきました。


元気だった頃に子どもたちが制作した作品でしょう。

 

身震いをこらえながら

この地に立って、

あらためて、

自然の破壊力の凄さには

人間の力はひとたまりもないことを思い知らされ

愕然としてしまいました。

 

後ろに広がる山の木立が恨めしくなってしまいました。

 

 

 

誰がこの川を津波が上ってくると思ったでしょう。

子どもたちが避難しようとした場所は、右の川沿いにある小山です。

左手には高い山が見えるのですが、住宅が建ち並んでいたようです。

人間の判断力や一瞬の出来事が

大きく明暗を分けてしまう恐ろしさを感じました。

 

埼玉県からいらした方は、今幼稚園の園長先生をしていらして

防災計画を今一度見直さなければと話していました。

 

想像をはるかに越える津波の猛威は、

学校の子どもたちに大きな犠牲をあたえました。

ここは、石巻市立門脇小学校の校舎跡です。


 

 

 

 

NHKの紅白歌合戦で

歌手の長渕剛が「ひとつ」を熱唱した場所ですが、記憶にありますか? 

 

門脇小学校は、津波後の火災で焼けこげてしまいました。

幸いに子どもたちは全員高台に避難し、難を逃れました。

「すこやかに 育て 心と体」

学校の教育テーマが、目にまぶしく映りました。

 

焼けただれた校舎の前に掲げられていた校歌の碑には次のような歌が・・・

 

太平洋は ひろびろと

望みを きょうも 思わせる

楽しく 若い このゆめよ

光れ ひかれ 美しく

 

青々とした大海原の自然は、

いつも子どもたちを励まし

豊かな恵みを与えてくれていたことでしょう。

 

しかしながら、

こんな恐ろしい自然の威力に打ちのめされるとは・・・・

 

 一瞬のうちに日常の全てを失った子どもたち 

荒涼とした焼け野原に学校だけが孤立していました。

 

今、

子どもたちはきっとたくましく、

明るい笑顔で前に進んでいることでしょう。

きっとまた、あのコバルト色の清らかな海のもとで

楽しく暮らせる日がやってくると信じています。

 

今回の被災地を訪ねる会では

たくさんの学校が廃校になってしまった現実にふれました。

「百聞は一見にしかず」です。

必死に頑張っている子どもたちの未来を信じ、

これからも応援していきたいと思っています。

 

震災後1年4ヶ月が過ぎましたが、

被災地の復旧・復興はまだまだこれからです。

たくさんの方に被災地を訪れて欲しいなと感じています。

私たちにできることを今一度考えてみたいと思っています。

 

この会で被災地を訪れる機会を作ってくださった

石巻のご夫妻に心から感謝申し上げたいです。

 

今日も暑いです。

どんなに暑くても輝いている植物たちを見ると

少し心が和んできます。 

 

 

 

 

 

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