銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

10月30日

2012-10-30 | 経済動向
東京市場は先物主導で神経質な展開が予想される。昨晩の米国市場が休場だったことで材料難のスタートが予想され、日銀金融政策決定会合の結果発表を前に前場は様子見ムードが漂いそうだ。日銀金融政策決定会合では10兆円程度の追加緩和策は既定路線になっており、それ以上の緩和策でサプライズとなるか、予想通りで材料出尽くしとなるかが焦点となる。ただ、一時的に反応する場面があっても、ハリケーン通過後のNY株式市場の動向、米ISM製造業景気指数や米雇用統計などの発表を控え、一時的な反応にとどまる公算が高い。なお、30日のNY株式市場は引き続き休場が決まった。
 
きょうの主な決算発表は、日本たばこ産業、スタートトゥデイ、日産化学工業、オリエンタルランド、伊藤忠テクノソリューションズ、小松製作所、日立製作所、エンプラス、富士重工業、リコー、サンリオ、東日本旅客鉄道、スカイマークなどが予定している。
 
日経平均の予想レンジは8870円-8950円。10/22安値や25日線、75日線などが重なる8860円処は下値メドとして意識されやすい一方、上値は9000円処で押し戻されそうだ。短期的には、基準線(8823円)や25日線(8852円)が下げ止まるまで、現水準レベルで踏みとどまれるかが、もみ合いから上放れの可能性を残すポイントとなる。

29日のNY株式相場はハリケーンの影響で休場。欧州株式市場は米株市場が休場で様子見姿勢のなか、スペイン支援策に対する不透明感から弱含みの展開となった。独DAX指数は0.4%下落、FTSE100指数は0.2%下げた。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円高の8925円、ドル建ては15円高の8935円で終えた。
 
29日の日経平均は小幅続落。買い優勢で推移していたが、前引け後にホンダが発表した業績下方修正が重しとなり、他の自動車株にも思惑売りが広がり指数を押し下げた。一方、下値では日銀の追加金緩緩和への期待から押し目買いが入り、下げ幅は限定的だった。業種別では、値上がりは不動産、電気・ガス、繊維製品など。値下がりは輸送用機器、保険、ゴム製品などが上位に並んだ。

トレーダーズウエブより