銀右衛門文庫の経済動向

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10月25日

2012-10-25 | 経済動向
東京市場はもみ合いか。欧米株のまちまちの動きを背景に判断材料に乏しく、前日終値を意識したスタートとなりそうだ。為替市場やアジア株をにらみながら先物主導で神経質な展開が予想される一方、現物市場は円安を背景に外需関連の一角や、決算銘柄に対する選別物色がメーンとなろう。全般的には景気減速懸念と日銀の追加緩和期待との綱引きの状況で、値動きの乏しい展開となりそうだ。
 
きょうの主な決算発表は、信越化学工業、サイバーエージェント、日立建機、アドバンテスト、キヤノン、ファナック、日野自動車、ダイハツ工業、ネットワンシステムズなどが予定している。

日経平均の予想レンジは8930円-9000円。直近5日間は8970円処を中心に上げ下げのもみ合いが続いており、きょうは8970円処を中心に狭いレンジの展開が予想される。一目均衡表では基準線(8888円)上を維持しており、短期的にはポジティブな見方に変化はない。ただ、3/27高値を起点とした右下がりの上値抵抗線(次第に下げる)が強い抵抗になる公算が高い。25日線が本格的に上昇に転じるには、あと少し時間がかかることもあり、上記の上値抵抗線を上限にもみ合いが続く可能性は十分考えられよう。

24日の米ダウ平均は25.19ドル安の13077.34ドルで終了。序盤は前日の大幅下落による反動のほか、ボーイングの堅調な7-9月期決算に支えられ上昇した。一方、ジュニパーネットワークスによる軟調な決算・見通しを受け、競合のシスコシステムズにも連想売りが波及。注目されたFOMC声明では前回から大きな変更はなかったものの、企業の設備投資に慎重な見方が示されたことから、指数は次第に売り優勢となった。 NASDAQは前日比8.77ポイント安の2981.70ポイント、S&P500は同4.36ポイント安の1408.75ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円安の8965円、ドル建ては変わらずの8970円で終えた。
 
24日の日経平均は8日ぶりに反落。米国市場の大幅安を受けて軟調に推移した。中国10月のHSBC製造業PMIが前月から改善したことなどが好感されて、一時プラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かず。後場中頃に再び節目の9000円を割り込むと、その後はじり安基調を辿った。業種別では、値上がりは空運、金属製品、小売、精密機器など。値下がりは電気・ガス、鉄鋼、鉱業、証券などが目立った。

トレーダーズウエブより