みなさん、あけましておめでとうございます。
ここで年末の飛行会でエレボン1号機を飛ばしたときの感想をメモしておきます。
エレボン1号機は上下対称の機体で、プロペラのスラストも0°です。動翼のニュートラル時の舵角はエレベータ・スティックを操作しない状態で滑空できるように、動翼後縁で約2mmほどアップにセットしています。
翼面荷重の軽さから、その飛行速度はとてもゆっくりです。エレボンの効きも全く問題なく、上下対称のエレボン機は背面飛行も全く問題ありません。
スピードが遅いのでロール・レートが遅く、きれいなロールはきません。また推重比(推力/重力)が1以下なので、水平飛行からのループはできません。背面からのハーフ・ループは問題なくできます。
エレボン1号機は手放しでも安定した飛行ができ、床や壁にぶつかっても壊れにくいのと、飛行速度も遅いのでエルロン入門機に向いているかもしれません。
あらかじめ家でバインドして出かけた2.4GHz送受信機は、飛行会場でほかの2.4GHzとバッティングして時々挙動が乱れました。何機ものインドア・プレーンが飛び交う場では現場でバインドする必要性を感じました。
2.4GHzのバインド・ジャンパを用意していかなかったので、飛行会場で途中から72MHzのFM受信機に換装しました。
上面・下面の塗り分けをしていなかったので、背面飛行していても周りの人にはわかりません(苦笑)。
垂直尾翼面積が少ないのではと心配していましたが、通常飛行では問題ないようです。また、重心位置(平均翼弦の前縁から21%に設定)は全く変更する必要がありませんでした。
飛行中に何度か他機と空中衝突し、一部翼が割れたものの接着剤で簡単に修復。発泡スチロール製の機体は丈夫で、取り扱いがとても楽です。
ここでエレボン1号機を少し改造してみました。
通常飛行には全く問題ないパワーですが、もう少しパワーがほしいと思い、P10080プロペラをMCF5030プロペラに取り替えました。GB04モータユニットとP10080プロペラの組み合わせで十分な推力を得られるつもりでいましたが、エレボン1号機に搭載した状態では初期11gほどの推力でした。MCF5030プロペラを装着して初期14.5g(0.3A)まで推力アップしました。
プロペラ直径が100mmから125mmになったのでプロペラ穴を拡大するため、補助垂直尾翼を作りなおして少し外側に移動しました。
プロペラの装着は、ピニオンギヤG212-071の内径をひろげてプロペラシャフト(φ1mm)に圧入し、プロペラにプロペラコネクタPC02-07Nを接着してプロペラシャフトにセットしました。
FM受信機からより軽量な4チャンネル赤外線受信機S403(試作した時のもの)に載せ換えて軽量化しました。ついでにサーボやモータユニットに使っていたコネクタも廃止しました。FR50C電池を搭載して全備重量が14gまで軽くなりました。
ほんの初期で推重比が1を超えたものの、このセッティングでは水平飛行からのループはできませんが、今後のエレボン機でより高性能な機体に仕上げていきたいと思います。