リチウムポリマ電池の過放電を防ぐため、安全に使用できる間は発光ダイオードが点灯し、使用下限電圧に近づいたら発光ダイオードが消灯する方式のバッテリモニタを組み込んだ。
今回の送信機は2セルのリチウムポリマ電池を直列にして使っている。安全に使用できる下限電圧は6Vになる。少し余裕を見て6.5Vになったら発光ダイオードが消灯するようにしてみた。
リチウム電池は、使用下限電圧を下回る使い方をすると、すぐに電池が使えなくなるばかりでなく、最悪の場合は爆発などの事故につながる恐れもあるので、決して使用下限電圧を下回る使い方をしてはいけない。そのためにもバッテリモニタをぜひ取り付けよう。
電圧検出にシャントレギュレータNJM431Lを使い、6.5Vの検出電圧の設定にポテンショメータ3296W-1-103を使った。ほかに2本の抵抗と発光ダイオードだけで組むことができる。いままで出力確認のために使っていた赤色LEDを取り外して、バッテリモニタ用に緑色のLEDを取り付けた。
バッテリモニタを組み込んだ回路図
電池の代わりに可変電圧電源装置から電源を供給して設定電圧を6.5Vにセットし、ポテンショメータをLEDが消灯する位置にセットすれば設定完了。
超小型3チャンネル赤外線送信機にも、そのままバッテリモニタ回路を組み込むことができる。
縦型のポテンショメータを使ったが、そのまま取り付けるとケースの上ブタにあたってしまうので、ポテンショメータ底面の突起を削り、基板表面も少し削り込んで何とか収まった。スペースに余裕があれば、寝かせて取り付けるか横型のポテンショメータを使うとよいだろう。
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楽しみながら開発してください、北の地から応援しています。
このNJM431Lから矢印の線と10Kオームの抵抗がポテンショメータということでいいのでしょうか。
楽しみ楽しみ。
こんな簡単に出来るんですね。
ポテンショメータ(多回転ボリューム) と
半固定抵抗の違いは何なのでしょうか。
多回転な分、微調整がしやすいということですか。
ご教授お願いいたします。
多回転型を使うことで半固定抵抗に比べて微小電圧の設定がとても楽になりますね。
また、今回使用したポテンショメータはサーメットタイプなので、カーボン抵抗に比べて、温度や湿度に対する性能が安定しています。
使えそうですね。
部品の売っている場所の情報もありがたいです。
今度、調達して実験してみます。
ポテンショメータの+側が電池に直接つながってますが、一般的な、シャントレギュレータの回路だと、ポテンショは2と3番ピンの間に入っているように思います。
電池を分圧した電圧をRefに入れると、NJM431Lで生成される基準電圧も変動してしまうと思うのです。
ただ、基準電圧ができたからといって、LEDによる電源監視ができないのもわかりますので、何か発想の転換をされているんだろうなと思うので非常に興味があります。
よろしければ技術的な解説をしていただけるとありがたいのですが。
熱くなるのは少々危険です。Li-Poは指定の物をお使いでしょうか?また上記回路と異なる部分はないでしょうか。
もう少し詳しくきかせてください。
ことが難しいのです。