Indoor airplane world

インドア・ヘリコプター / 2006-11-02

　インドア・ヘリコプターは自らの重量を支えるための推力が必要です。重量が軽いほど楽にホバリングすることができ、フライト時間も延びます。

　RF受信機をヘリに搭載した場合、モータなどから発生するノイズの影響を受けにくくするために、アンテナ線の処理に苦労します。また、部屋のでフライトを楽しむには送信機のアンテナがとても邪魔になります。

　モータノイズの影響が受けにくいことや、アンテナが必要ない点で赤外線方式が有利です。何よりも赤外線受信機を搭載することで軽量化できます。

　さらに軽量化するならコンピュータプロポを使います。リボリューションミキシングやその他の設定をプロポで行えば、ヘリに搭載する3in1ボードが必要なくなるのでその分軽くなります。ただしジャイロが別に必要です。

　ここで紹介するヘリ用の赤外線受信機は、エルロンとエレベータサーボ出力と、メインローターを駆動するモータのスピードコントローラと、ラダーモータ用のスピードコントローラが一体となったもので、ジャイロ入出力端子があります。

　回路図

　組み立てに必要なすべてのパーツをセットしたヘリコプタ用赤外線受信機キットを用意しました。

■2008/03/02変更
　PICプログラムはFujinawaさんがJR用を公開しています(Futaba用は公開終了)。あらかじめプログラムを書き込んでおきます。

　こちらから受信機用プログラムとテールスピコン用プログラムをダウンロードして書き込んでください。ダウンロードする場合は必ずマウスの右ボタンをクリックして「対象をファイルに保存」を選択します。

　部品ははんだ付けしやすい順番を考えます。赤外線受光素子は38KHzと56.9KHzのどちらでも使えます。

　基板表面の部品配置(※この画像はJSTコネクタの向きが逆)

　基板裏面の部品配置

　組み立ててから気がついたのですがJSTコネクタを逆向きにはんだ付けしてしまいました。いったん全部のコネクタをはずしてエルロンとエレベータサーボ用のコネクタのみを取り付け、赤外線受光素子を取り付けて2gで完成しました。

　実は完成した基板をMicronヘリに搭載したところ、スロットルを上げていくと途中でストンと止まってしまったり、リボリューションミキシングを設定してあるにもかかわらずメインモータとテールモータが同時に回らなかったりする現象が出ました。

　いろいろ調べた結果、モータ駆動のための基板パターン幅が狭くて十分な電流を流せなかったかったことがわかりました。

赤線部分をジャンパ線で配線する

　画像赤線の部分をAWG29程度のケーブルでジャンパ配線することで、正常に動作するようになります。この受信機を組み立てる場合は必ず配線の強化をお願いします。

IRXH受信機を搭載したMicronヘリ

　とりあえずジャイロなしで完成した受信機をMicronへりに搭載してフライトしてみました。送信機側で適切なミキシング設定ができると、ジャイロなしでもホバリング、ピルエット、旋回などができます。

　ジャイロを搭載しないでテストしたりフライトする場合は、受信機のCN4の3番端子とCN1の3番端子を必ずジャンパ配線してください。