みどりの日は、この本!と、以前から決めていました。大変美しく、またいろいろ勉強になる一冊です。
著者の一人である、ジェーン・グドール博士、ご存知でしょうか。タンザニアのジャングルで辛抱強く観察を重ね、ついに世界ではじめてチンパンジーが道具を使うことを報告して、一躍有名になりました。テレビで活動を記録したドキュメンタリー映画のようなものの宣伝を見たことがある気がしますが…。
1934年生まれということですが、現在も精力的に世界中をまわり、自然教育、そして国連平和大使として、講演などをされているそうです。平和、教育に対してものすごい情熱を感じます。
日本でも熱心に活動されているようで、夏休みの間に、日本から氏の活動の原点であるタンザニアへ10日間行くツアーも企画されているようですよ。料金は格安の約43万円だそうです。行ってみたいと思いませんか。
⇒ジェーン・グドールインスティテュート・ジャパン
もう一人の著者である、ジャック・T・モイヤー博士。こちらもやはり世界的な生物学者で、三宅島でさまざまな研究をされていました。日本の自然を愛し、三宅島で英語教師をしながら永住することに決めていました。
ジェーン・クドール博士同様、子どもたちの教育にも熱心でしたし、朝鮮戦争当時もトルーマン大統領の側近に自然保護を進言するほどの信念の人でした。ただ、2000年の三宅島の噴火で、あきる野市での避難生活を余儀なくされたあと、悲しいことに自殺してしまいました。
そんなお二人が一緒に出したのが本書ですから、期待しない方が無理ですね。お二人の活動記録と研究成果、そして環境保護のための活動が紹介されています。
目次は以下のようなものです。
第1章 自然との出会い―ナチュラリストに生まれついた二人
第2章 フィールドへ―専門教育を受けずに野外研究の舞台に上る二人
第3章 常識をくつがえす発見―思いもよらない新発見で世界を驚かせる二人
第4章 学問の世界―学問というフィールドへも分け入る二人
第5章 動物たちと過ごした日々―森で、海で、動物たちのおりなす物語を見守る二人
第6章 自然と動物たちを守る―自然保護の道へと踏み出す二人
第7章 子どもの教育プログラム―若者たちの力に希望を見出す二人
チンパンジーの生態に驚き、海の生き物の不思議さに心惹かれます。またページ途中にある写真も印象的で、目に焼き付きます。こうした書籍が多くの図書館に置かれて、環境問題に対する認識が高まると良いのですが…。
先日、カナダが地球温暖化に関する取り決めの京都議定書の履行をあきらめたと報道されました。言うは易く、行なうは難し。ダイエットでも勉強でも同じですが、 環境問題に関しても実際の行動に移すのは難しいようです。
アルゴア氏の『不都合な真実』や、武田邦彦氏の『リサイクル幻想』 などの本を読んでみるとやはり危機感がつのります。少なくとも先進国と呼ばれるところでは、深刻な事態だという認識が広まり、企業の広告にも “環境” “エコ” という言葉が増えている印象ですし、バイオガソリンなど、環境技術の開発も進んでいます。
ゴールデンウィーク中にガソリンの値上げがありましたが、やっぱり車を使って大勢の人が出かけます。その中で一日でも自然と触れ合ったり、地球環境のことを考えてくれるといいなと思っての紹介です。
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