横田めぐみさんのお母さんが訪米され、下院公聴会で証言をし、ついにブッシュ大統領との会談を実現するところまでこぎつけました。先日サンデープロジェクトで『ウルトラダラー』の著者、手嶋龍一氏は“日米外交のパイプは詰まっている”というような旨の発言をしていましたが、久々、外務省の面目躍如!何度も訪米を繰り返した、拉致家族の方々のご苦労がやっと実った、そういう見方も正しいでしょう。
私がそのニュースを聞いて思い浮かんだのは本書でした。読んだ当時(イラク戦争前)はそれほど、気に留めなかったというより、あまりに予想が荒唐無稽に思えたのですが、その後、イラク戦争開戦、さらにその進め方などが本書の予想にピッタリ一致していました。出版当時の評判は、賛否両論という記憶があります。
当時(2002年)の氏の予測、見解は次のようなものです。
◎ 北朝鮮はミサイルなどを使って日本、韓国を脅し、アメリカとの分断を狙う。
◎ ドイツは国内世論のためイラク攻撃に反対するが、旧東ドイツ国民勢力を押えきれず、早晩国力は一気に衰える。
◎ 中国政府はアメリカに心底恐怖を感じているので逆らえないが、国民は反米になり、将来の衝突は避けられない。
◎ 冷戦で敗れたはずのロシアは力を回復し、国際舞台に再登場する。
◎ アメリカは日本の郵貯をはじめとする金をねらっている。
◎ 日本の平和主義は完全に敗れた。北朝鮮や中国と戦うしかない。
などなどです。いかがでしょう、2006年の今になって振り返ると、多くのものをかなり正確に当てている印象を持ちます。そしてもう一つ。こういう予想がありました。
◎ アメリカはイラク戦争後、ブッシュ再選を果たし、2005年に北朝鮮をたたく。
この予想に関しては、北朝鮮攻撃はもうスケジュールに入っているというような書き方だったのですが、今まで、六カ国協議などを続けており、はっきり『はずれた』と思っていました。
が、横田さんのニュースです。まさかアメリカが純粋に正義感や同情から横田さんをあそこまで厚遇するとは思えません。拉致問題を利用して何かのアクションを起こそうとしているのではないかと…。
もちろん拉致問題だけに関していえば、こう着状態を脱する絶好のチャンスで、事態の好転を本当に心から期待しています。70歳になられるめぐみさんの母、早紀江さんも緊張の連続でしょうし、お体も心配です。ただ、あまりのアメリカの盛り上げぶりに、そういう複雑な思いを起こさせるニュースでした。
http://tokkun.net/jump.htm
アメリカの世界戦略を知らない日本人―「イラク戦」後、時代はこう動くPHP研究所詳細を見る |
聞いている私も切なくなりました。何とかして助けてあげたいものです。
日高義樹の紹介ありがとうございます。私も彼がNHKワシントン特派員時代からのフアンの一人です。
今はTV「日高リポート」を楽しみにしています。
確かにアメリカは何をやるにも自国にとって損か得かが行動の第一条件になっています。悪い意味での民主主義が跋扈しているようです。民主主義の持つ悪い部分があからさまにでています。数がすべてなのですから。
民主主義を上手に生かすためには、我々1人1人が教養を高め、間違った扇動に乗らないようにしなければなりません。
ありがとうございました。
『が、横田さんのニュースです。まさかアメリカが純粋に正義感や同情から横田さんをあそこまで厚遇するとは思えません。拉致問題を利用して何かのアクションを起こそうとしているのではないかと…。』
私も複雑な思いです。
拉致被害者のご家族の長年にわたる努力が報われますようにと願っています。
一方で、日本政府の意図は? 北朝鮮、韓国、周囲の国々の思惑は? 関係は? と疑問が次々に吹き出てきます。
日本向けのパフォーマンスでしょ
ローレスに3兆円の請求をさせて日本国民の反応がわるいので、カーテンコールをしたのでしょう。早紀江さんの気持ちを自己の目的のために利用するとは許せない。そこで一句。
「あの顔がヒューマンライツを汚してる」
演技上手な米国の演出でありましょう!
今回の横田婦人との面会
横田めぐみさんほか拉致された人々の救助を
日本国民は願っています。
アメリカは勿論、韓国・中国・ロシアの強い
後押しも必要です。
政治より人類愛の気持ちが重要なのかもしれ
ません。
ナショナルリズムっーのが邪魔してますもん
これって、何とかなりませんかね?
1日も早い解決を望むばかりです。
海兵隊の移動や、キャンプシュアブ、BSEなど、日本との話題に事欠かないので、恩を売る方向でアメリカの対応があるのなら残念ですね。
はじめてトラックバックの意義がわかった、です。^^;
その後は新聞などでちらっとしかニュース見てません。北朝鮮の拉致問題に大きく貢献したようですが・・・。よかったですね。