“ラノベ” という言葉、皆さんご存知でしたか。ライトノベルを短くして、“ラノベ” だそうです。私ははじめて見た言葉で、知りませんでしたが、相互リンクの “すずさん” に教えていただきました。
じゃあ、“ライトノベル” って何かとなりますと、これまたいろいろな定義があるようですが、要するに、中高生などを対象にした娯楽小説で、イラストが入っているのが特徴らしいですね。確かに本書も、表紙だけ見ると、コミックだと勘違いしますね。
出版社によってはそういうタイプのものに、“ヤングアダルト” とか “ジュヴナイル”と名付けているようで、いったいどういう作品があるのかということで、やはり、すずさんにおススメを教えていただきました。それが本書です。
はっきり言って…、めちゃくちゃおもしろかったです(笑)。
しかも高校生の古典の入門書にぴったりだと思いますので、ラノベ、はじめて取り上げてみます。ただ、“知らなかったのは、わたしだけ?” と思うほどのベストセラー、有名な作品なのですね。一応、簡単に紹介しましょう。
平安時代の貴族、おてんばな16歳の姫、瑠璃姫(源氏物語に出てくる玉鬘の幼名)が主人公です。京都で一・二を争う名門貴族で、すでに結婚適齢期なのに、その気はまったくなし。
その父、大納言忠宗が数々の陰謀まで企てて結婚させようとしても、あの手この手でかいくぐる。ついに観念し、弟の親友で幼なじみの高彬との結婚をやっと決意をするも、今度は逆に、いろいろな事件や事情がからんで、一緒にいたくても、いつまでたっても新婚の生活が始められません。
ラブコメディーとでもいうのでしょうか、姫のずっこけぶりもかなりのものですが、とにかく楽しく笑えるところがたくさんあって、ついつい引き込まれました。途中でやめられず、あっという間に読了。ブログ放り出して、続きをすぐに読みたいくらいです(笑)。本が好きな子どももきっと同じでしょうね。
そもそも学校で習う古典の内容とは、“好きだ”、“会いたい” みたいなものがとても多いわけですから、そんな気持ちからどう進展していくのか、歌のやりとりや、“家(系)” を通した結婚の様子など、本書を読むとすんなり頭に入ります。
難しい漢字も一杯出てきますが、ルビがふってあるし、パワーあふれるストーリー展開ですから、気にせず読めて、そのうち何となく頭に残るでしょう。皇太子や天皇即位の問題など政治的な話題がふんだんにあるのも良いですね。
最初に登場人物をイラストで紹介しているのを見た時は、あれ、普通のコミックじゃんと思ってしまいましたが、あとは300ページある中でわずか4.5ページにイラストがあるだけですね。要するに、ジャンルはどうであれ、良い本は良い。そう感じました。
以前ご紹介した、あーりーさんの『歴史パロディー』が歴史嫌いの解毒剤なら、本書は、間違いなく古典嫌いの解毒剤。しかもかなり強力に効きそうですし、副作用もなさそうです(笑)。
すずさん、良い本を教えていただきありがとうございました。古典が苦手な諸君、すぐに読もう!
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おもしろくてためになる本でした。
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『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子
集英社:304P:560円
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VIVAさんの感想を読むと、よほど面白かったようですね。
古典や歴史書のような、今の子にはとっつきにくい題材を
こなしやすく紹介する導入部としては効果的かもしれません。
この本から原書を読んでみよう、という気になってくれれば
出版側としてもしめたものなんでしょうね。
私の場合は、映画で見て原典へ、
というパターンが多かったような気がします。
と言っても、私は読んだことがないんです。
作者と題名は知っているのですが。
息子に読ませてみようと思って、
早速注文しました。
まだまだおさな~い息子には恋物語は
理解できないかもしれませんが。
いまだにお風呂上りはすっぽんぽんだし・・・。
本書は、本当におもしろかったですよ。声を出して笑う場面もあります。マンガやドラマにもなったそうですが、うなづけます。
本当にまったく知らなかった“ラノベ”。最初にこの言葉を見た時はものすごく違和感があったのですが、繰り返し使っていたら、かなり慣れて来ました。
本当に良い本を教えて下さいました。今度は男っぽいヤツもお願いしますね(笑)。
いっぱいほめてもらってうらやましいなぁ~(笑)。
まずはお母様からご覧下さい。
知りませんでしたぁ。
結婚初夜の前に、まずはあわ~い恋物語ぐらいから
免疫をつけたほうが良さそうですね。
注文したので、来たらまずは私が読んで、
本棚の奥の方に隠して置きます。
適当な時期が来たら、読んでもらいましょう。
いつになることやら。(笑)
VIVAさん、教えてくださって有難うございます。
あ~、危ないところだった。