『国家の品格』が超ベストセラーになりました。日本がおかしくなるという憂国の情を多くの人が共有してる証左でしょう。しかし、あれだけを読むと、藤原氏は何か“言いたい放題”だという印象になってしまうのではないかと危惧します。
もし、氏の著作で、国家の品格だけをお読みになった方には、本書をお薦めします。藤原氏は作家、新田次郎、藤原ていの次男というものすごいサラブレッドですが、本職は小説家や評論家ではなく数学の大学教授です。
本書は教育などに関するエッセイ集で、本人もあとがきで述べているように、これまでのエッセイに比べてかなり憤慨、憂国調で、現代教育に対する危機感がにじみ出ています。それでも国家の品格よりは押さえていると個人的には思うのですが。
どの内容も鋭い洞察に基づいた、刮目に価するものなのですが、特に最後の「心に太陽を、唇に歌を」は是非お読みいただきたいものです。本書全体が210ページほどで、その短編小説に40ページが割かれていますが、その章だけでも本書を読む価値が充分にありそうです。
そこには戦後日本の教育問題を論ずる時、その問題がどうしようもなく悲しい現実から生まれてきた姿が描かれているように思います。
古風堂々数学者講談社詳 細 |
古風堂々数学者新潮社詳 細 |
http://tokkun.net/jump.htm
TBありがとうございました。
この頃、藤原正彦さんという人物に興味を持ち、
著作を読み始めています。
この「古風堂々数学者」はまだ読んでいないので
是非読んでみようと思います♪
「古風堂々数学者」の紹介、ありがとうございます。
そういう場合は、新しい本より、以前の本を読むのが正解ではないかと思いまして。藤原氏は大丈夫だとは思いますが、ちょっと心配です。
今、文字化けを確認しました。ご迷惑をおかけしました。私も詳しくないのですが、調べてみます。
ちーさんのブログも素敵ですね。これからもよろしくお願いします。
此方の本も面白そうですね。
読みたい本がたくさんあって困ります。
書評「国家の品格」を読みましたがこの藤原さんが
数学者ということしか知りません。
これから他の著作も読んでみたいと思っていますが
とりあえずお勧めの「古風堂々~」を読んでみます。
これからもよろしくお願いします。