橋本龍太郎元首相が亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。政界を引退したとはいえ、あまり大きく報道されないのが不思議です。
首相当時、金融ビッグバン、省庁再編など、かなり大胆な政策を実施し、ポマード頭が個性的で、一時はかなり国民の期待を集めました。アメリカの国債を売りたいと発言し、はからずも日本の経済力を世界に印象付けるなど、注目度も高かったはずですが、ロッキードの疑惑を引きずった、佐藤孝行氏を入閣させたことで一気に期待がしぼんでしまいました。
総裁選で小泉氏に敗れたあとは、ハニートラップや、日歯連からの一億円献金疑惑があり、当教室の川柳には
『 橋本派 歯医者で舌を 抜いてこい 』 というものまでありました。
最近では中国の胡錦涛主席と会談して存在感を示しましたが、バラバラにされてしまった旧橋本派の現状に、権力闘争の厳しい現実を感じます。
そして、その橋本氏と常に司令塔として、厳然として存在していた、戦友の一人が元自民党幹事長、野中氏。本書は氏の回想録です。ものごとをはっきり言う政治家であることは確かですが、いわゆる“抵抗勢力”の代表格としてテレビでさかんに喧伝されていました。
小泉政権、森政権、小渕政権、橋本政権それぞれの産まれたいきさつや、その中で繰り広げられた権力闘争の渦中で目にした様子を語ります。加藤の乱、小渕首相死去、自自連立解消、鈴木宗男逮捕など、政界を揺さぶったさまざまな場面が思い出されます。
一言で言うなら “生々しい”。 “老兵” という言葉から想像されるように、やはり政治家は戦う職業であり、退いてなお国家に思いをはせる気持ちが伝わってきます。飾らず、率直に自分の戦いを振り返り、反省もし、告発もあります。確かに守旧派と呼ばれるであろう政策も支持していますし、逆に天下り禁止など改革の先鋒である面も併せ持っています。
北朝鮮に何度も訪れたことでかなり批判されましたが、それについても弁明しています。政治の裏側を垣間見ているようなおもしろさであっという間に読んでしまいました。それにしても、一匹狼の変人から、権力の絶頂に登りつめた小泉氏と、破れた形の、野中氏や橋本氏。国民のためになるのなら、どんどん争ってほしいのですが、あまりにも対照的です。
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2004年1月10日第3刷とあります。1500円+税
読んだのは、「帯」にある
「日本の政治を左右し、『影の総理』といわれた男が全てを書く。」
死に物狂いで考え、議論をし、決断した!
だけです。
いみじくも、その隣に、
「日本をダメにした九人の政治家」浜田幸一講談社がありました。
やや離れたところに新書版
木村泉『ワープロ徹底入門』480円
が鎮座いたしておったのでございます。
で、本書は読まれてない?買われたのに…宮本百合子さんの全集のように。
ハマコーはパスですよね?違いますか?木村氏のを買って読んだけど、点・点・点 という感じでしょうか?
ふ~難しい
毎日ご苦労様です、富山ではねむの木の花が満開です、この花は梅雨の時期に淡いピンクの花を咲かせます、この花が散る頃には富山は暑い夏を迎えるんですよ、そしてひまわりがいっせいに咲き乱れます、パフォーマンス豊かな小泉と言うひまわりの花を咲かせたのは橋本氏のような気がします。
政策通の政治家、そしてダンディな政治家としてもう一度、夏のアサガオのような花を咲かせてあげてもよかったのではと思います。
tani先輩の神業近付きたいと思いますが。
何かアドバイスをいただきに伺うかも知れません。よろしくお願いします。